北井一夫 写真展 「 北京 -1990年代- 」

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会 期
20150828日 -  20151003
開催時間
10時30分 - 18時30分
土曜 ~17時30分まで
休み
日・月・祝
入場料
無料
この情報のお問合せ
ZEIT FOTO SALON
情報提供者/投稿者
開催場所
ZEIT-FOTO SALON
住所
〒104-0031 東京都
中央区京橋3-5-3 京栄ビル1F
最寄り駅
京橋
電話番号
03-3535-7188

詳細

参加クリエイター

展覧会内容

北井一夫は1944年に旧満州鞍山に生まれた。その翌年には引き上げで長崎へ辿り着き、少年期は東京で過ごした。1965年に自費出版の写真集『抵抗』でデビューし、71年には新東京国際空港建設の反対を巡る三里塚闘争などを撮った『三里塚』を発表する。その対象が社会的関心事であることから、一見するとドキュメンタリー・フォトグラファーとして活動していたかのように見える。しかし、北井にとっての写真は表現以外のなにものでもない。「政治性はなくてはいけない。だけど僕はモノの存在感とかリアリティに対してもっと誠実にやりたい」という北井の言葉は心底本心なのである。そして『北京-1990-年代』はそのことがはっきりとわかる作品の一つといえよう。
 彼が北京を初めて訪れたのは1972年のことだった。戦後まもなく北井を背負って引き上げてきた母は、北井に北京を夢のような場所だと語り聞かせたという。それから二十年の月日が経ち訪れた90年代初頭の北京は、急激な経済成長の最中、目の前で大都市へと変貌を遂げつつあった。もはや「(昔日の北京は)片隅で土埃をかぶり色あせて誰にも振り返られなくなっていた」。彼はなぜこの時期に北京へ行ったのか? それは単なる偶然かもしれないが、89年に天安門事件があり、その後に急激な経済成長へと舵を切る北京は被写体としてあまりに北井らしい。写したのは、壁の落書き、屋台売りの様子や室内でまどろむ人々。“ふつう”や“当たり前”の言わば小さな歴史だ。そして、これらの小さな断片的歴史は、直後に怒濤のように押し寄せるブルドーザーに破壊され、クレーンに乗ってどこかへ消えて行ったに違いない。
 石原は北井の写真について「まるでベートーヴェンの第六交響曲。嵐のあとに訪れる穏やかさがある」と語った。その一瞬の穏やかさが、一人の写真家によって残されていたことを思うと、北井の仕事の尊さを感じずにはいられない。

関連情報

■北井一夫 × 石原悦郎 トークイベント開催
 日時:2015年9月26日(土) 14:30 ~ 15:30 (先着30名、立ち見席有)
 場所:ZEIT-FOTO SALON 東京都中央区京橋3-5-3 京栄ビル1F

 この度、ツァイト・フォトでは『対談 ×(かける)』と題したトークイベントを開催いたします。これは主に弊廊にて展覧会を開催中のアーティストとオーナー石原悦郎による対談です。第3回は8月28日から写真展を開催する北井一夫と石原悦郎の対談をおこないます。
 ツァイト・フォトが1978年にオープンした翌年、北井一夫はツァイト・フォトで『村へ』の展覧会を開催しています。
『村へ』は76年に第一回木村伊兵衛写真賞受賞し、北井の代表作の一つでもあります。
 北井一夫は当時からカメラ雑誌『アサヒカメラ』などで活躍する写真家でした。70年代後半まで写真家の活躍する舞台は雑誌が中心的でした。現在においてはスタンダードになっているオリジナル・プリントの展示に対して、当時は反対する声があった程です。石原は「今思えば、それは日本に長く根付いてきた写真のジャーナリズムに反した行為だと、拒絶されたのかもしれない」と振り返ります。一方、北井一夫は『抵抗』『三里塚』など社会闘争の場面を撮っていた作家でしたが、北井自身は「弱い者の代わりに社会を訴えるというスタンスとは距離をおいていた。」と語ります。また、その心理が北井を村へ導いていったのです。こうして、石原からオリジナル・プリントの展示をしてみないかと誘いの声がかかったときも、「おもしろいな、やってみよう」と応じたといいます。そういう北井のどこにも属さない、一貫して独立したスタイルが今日の写真家・北井一夫に繋がっています。
 北井と石原が見てきたおよそ半世紀に渡る時代は、写真にとって激動の時代です。雑誌からオリジナル・プリントへと時代が移り行く中でそれぞれが何を選択しどのように表現に携わってきたのでしょうか。両者が見てきた歴史とこれからについて語ってもらいます。

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