ルドルフ・シュタイナーからのメッセージ

黒板ドローイング<月と地球>1921年4月1日の講義より
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会 期
20150704日 -  20151013
開催時間
10時00分 - 18時00分
9月・10月 ~17時00分まで
※入館は閉館の30分前まで
休み
水(祝休日の場合は翌日休み)
入場料
有料
大人:1000円(900円)/高・大学生:500円(400円)/中学生以下:無料
※( )内は20名様以上の団体割引
作品の販売有無
展示のみ
この情報のお問合せ
ベルナール・ビュフェ美術館
情報提供者/投稿者
開催場所
ベルナール・ビュフェ美術館
住所
〒411-0931 静岡県
長泉町東野クレマチスの丘515-57
最寄り駅
三島
電話番号
055-986-1300

詳細

展覧会内容

2015年7月4日 (土) より、ベルナール・ビュフェ美術館では、オーストリア出身の思想家・ルドルフ・シュタイナー (1861~1925年) の世界にふれる展覧会を開催いたします。

ゲーテの研究家であり人智学の創始者である彼の思想は、教育、芸術、医学、農業、建築、経済、宇宙など、あらゆる分野にわたり、現在でも多くの影響を与えています。第一次世界大戦の影響で社会が混乱する時代に、彼の思想は社会の、そして、一人ひとりの人生の課題に応えようとするものでした。そこには、現代に生きる我々へのヒントがあるのかもしれません。
本展では、シュタイナーが講義で用いた「黒板ドローイング」と、その思想の実践である建築やデザインを紹介し、現代へのシュタイナーからのメッセージを読み解きます。

シュタイナーの思想は、目に見えるもの、物質的なものだけでなく、時間、宇宙と人間との関係、生まれる前や死後の世界など「目に見えない世界」をもふくむ包括的なものです。物質的に世界を理解することに慣れた現代の私たちにとって、そのような世界観は受け入れにくい部分もあるかもしれません。しかし、戦争、災害、環境の変化など、人間として生きることの根底が揺さぶられる今の時代、シュタイナーの思想に触れることは、私たちが見逃していたものを思い起こさせてくれるのではないでしょうか。

黒板ドローイング

シュタイナーがその生涯で行った講義は5千回以上にも及んだといいます。本展で展示する黒板ドローイングは、シュタイナーが農民や労働者、学者たちを対象に行った講義の際に、その内容を説明する目的で描かれたものです。シュタイナーの講義を隅々まで記録しようと考えた弟子たちが、黒板にあらかじめ黒い紙を貼って、描かれたドローイングを保存するようになりました。その結果、1919年から1925年までの6年間で描かれたおよそ1000点の黒板ドローイングが保存されています。本展ではその中から24点を展示します。
黒板ドローイングは、シュタイナーの世界観を示したものである一方、その生き生きとした描写は、ドイツの現代美術家ヨーゼフ・ボイスらによって、芸術的観点からも“思考するアート”として注目されています。

建築とデザイン

シュタイナーの思想は建築にも表れています。シュタイナーが人智学協会(普遍アントロポゾフィー協会)の活動拠点として内装、外観のデザインを行ったのが「第一ゲーテアヌム」。劇場をもつ巨大な木造建築で、1908年にその計画が始まり、1922年に完成しましたが、同年に焼失してしまった幻の建物です。本展では、「第一ゲーテアヌム」をドキュメント写真や模型、シュタイナーによるガラス窓のための習作ドローイングなどで紹介します。
第一ゲーテアヌムの焼失後、シュタイナーは「第二ゲーテアヌム」の外観デザインを行いました。着工した1925年にシュタイナーは亡くなっていますが、その後完成し、現在も人智学協会の研究・集会の場として使用されています。本展では、写真家鈴木理策氏による写真作品や、本展のために撮り下ろした映像(ワタリウム美術館による)などにより第二ゲーテアヌムをご覧いただけます。 その他、シュタイナー自身がデザインし現在も使用されている家具やランプ、それらのかたちの原点を見ることができる装飾品など、さまざまなアイテムを展示し、思想から日常まで広がるシュタイナー思想の実践例を紹介します。

シュタイナー教育

1919年、シュタイナーは、ドイツのヴァルドルフ・アストリア煙草工場の労働者の子弟のための学校づくりに関わりました。この最初の学校の名前に由来して、シュタイナーの思想に基づいた教育を行う学校はヴァルドルフ学校とよばれます。その後、ヴァルドルフ学校は世界中で増え、その教育思想は、日本でも「シュタイナー教育」として知られています。7年の周期で子どもの発達をとらえ、自分で考え、感じ、行動できる人を育てるその教育は、「自由への教育」といわれています。また、その教育において、芸術は欠かせない要素となっています。
ベルナール・ビュフェ美術館では、こどもの発達を考えて環境を整え、こどもが美術と出会うきっかけとなるような活動をしています。本展に関連して、教育の観点からシュタイナーの思想に触れる講演会やワークショップの機会を提供します。

関連情報

■講演 「シュタイナーの黒板絵にみる、子育てと社会芸術」
 7月5日(日)13 時開場 13:30 ~ 15:00
 講師:入間カイ(いるまかい)
 1963年、鎌倉市に生まれる。一般社団法人日本シュタイナー幼児教育協会代表、ゲーテアヌム医学セクション外部研究員、那須みふじ幼稚園園長。主な著訳書に『三月うさぎのティータイム』『これからのシュタイナー幼児教育』『小児科診察室』(グレックラー/ゲーベル著)などがある。

■講演 「シュタイナーの思想とその生涯」 (入間カイさんによる逐次通訳を予定)
 7月25日(土)13:30-16:00  ※この講演のみ「クレマチスの丘ホール」にて開催
 講師:ヴァルター・クーグラー
 1948年ドイツ、ランツフート生まれ。音楽、哲学、教育、政治学を学び、ケルン大学その他の研究機関で教育に従事。
 1982年から「ルドルフ・シュタイナー全集」の共編者、2000年から2011年までルドルフ・シュタイナー遺産管理協会所長。
 2008年からブルックス大学美術専攻課程、オックスフォード大学美術・人文学校の教師。各国で開催されてきたシュタイナー展に協力。

■ライヤーファミリーコンサート(お話と演奏 お子さまもご一緒にどうぞ)
 8月2日(日) 13 時開場 13:30 ~ 15:00 
 演奏・お話:池末みゆき(いけすえみゆき)
 幼稚園教諭として幼児教育に関わる中でシュタイナーの思想に出会い、実践。「シュタイナー幼稚園横浜こどもの園」の園長も務めた。20年以上前に日本にライヤーを取り入れ、演奏をはじめたメンバーの一人。
 ライヤーはシュタイナーの音楽論・教育論に触発された音楽教師と彫刻家が中心となって90年ほど前に考案された現代の竪琴。シュタイナー利用や音楽セラピーの現場で広く使われる。

■講演 「シュタイナー教育のエッセンスを語る」
 8月9日 ( 日 ) 13:30 ~ 15:00
 講師:今井重孝(いまいしげたか)
 青山学院大学教育人間科学部教授。ドイツの教育制度、教育思想の研究を中心としながら、ホリスティック教育の観点からシュタイナー教育に注目し、シュタイナーの思想と現代(教育)思想をつなげる仕事に力点を置いている。著書に、『“シュタイナー”『自由の哲学』入門』(イザラ書房)、『いのちに根ざす日本のシュタイナー教育』(吉田敦彦と共編著、せせらぎ出版)などがある。藤野の学校法人シュタイナー学園の評議員、日本比較教育学会理事・編集委員。

■講演 「現代に生きるシュタイナーの世界観と建築」
 9月27日 (日) 13:30 ~ 15:00
 講師:岩橋亜希菜(いわはしあきな)
 建築家。芝浦工業大学工学部建築学科卒業。1989 年度国際ロータリー財団奨学生として、アントロポゾフィーの芸術大学、“アラーヌス造形芸術大学建築学科”(ドイツ)に留学、シュタイナーの理論とこれを基にした芸術論、建築を学ぶ。在学時より 3 つのシュタイナー学校の設計に従事。1993年から東海大学工学部建築学科上松研究室助手として設計研究活動後、2003年独立。2007年よりシュタイナー学園高等部(藤野)12年生「建築史」講師担当。2013年6月 シュタイナーの影響を受けた現代の建築家 15名の展覧会(ベルリン)に招聘・出展。

■ワークショップ
「ルドルフ・シュタイナーからのメッセージ」展開催期間中、ベルナール・ビュフェ美術館ではさまざまなワークショップを行います。すでに、シュタイナー展にさきがけて、みつろうねんど、みつろうクレヨンの他、半透明の紙・トランスパレント、木の実と羊毛などを使ったプレワークショップを開催してきました。季節をたのしむ、自然の素材で作品をつくる、光や色であそぶなど、つくる時間もゆったりと楽しむことのできるワークショップに、ぜひご家族でご参加ください。

主催・協賛・後援

主催:ベルナール・ビュフェ美術館
後援:長泉町教育委員会、静岡県教育委員会、静岡新聞社・静岡放送
企画:ワタリウム美術館、ベルナール・ビュフェ美術館
出品協力:ルドルフ・シュタイナー遺産管理協会
展示協力:今井重孝(青山学院大学 教育人間科学 教授)

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