開催時間 |
11時00分 - 19時00分
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休み |
日・月・祝
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入場料 |
無料 |
作品の販売有無 |
販売有
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この情報のお問合せ |
ANDO GALLERY
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情報提供者/投稿者 |
住所 |
〒135-0023 東京都
江東区平野3-3-6 |
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最寄り駅 | 清澄白河 |
電話番号 | 03-5620-2165 |
笹井青依は1986年神奈川県生まれ。武蔵野美術大学大学院造形研究科美術専攻油絵コースを修了。グレーの空間を背景に、風に靡くデフォルメされた木々を描き、その独自の世界観が高く評価されています。笹井が描くのは、住宅の庭に植えられた木や生垣など日常の中にあるごく身近な木です。山や森に茂る野生の樹木ではなく、人が何かの目的のために植え、きちんと手入れされた木に惹かれるのだといいます。2年ぶりの発表となる新作は、これまでと同様に木をモチーフとしていますが、その描き方は大きく変化しています。自分(こちら側)と外の世界(向こう側)との境界に立つ木を繰り返し描いてきた笹井にとって重要なのは木の向こう側に広がるグレーの空間でした。ところが今、笹井の意識は木そのものに向かっています。それを示すように、これまでシンメトリーな構図でどこか記号的に表現されていた木は、絵の具の質感や筆致を残すように描かれ、まるで木自体が意思を持っているかのように見えます。また、不穏さを孕んでいたグレーの背景は、わずかに色彩を帯び、穏やかさや暖かみを感じる空間になっています。何かを隔て、遮るものの象徴として描かれていた木は、笹井にとって親密な存在に変わりつつあるのです。笹井は、記号的な木に意味を持たせる試みを開始したのかもしれません。
3回目の個展となる本展では、キャンバスに油彩で描かれた新作絵画11点余りを展示いたします。笹井の絵画の新たな展開をどうぞご高覧ください。