植田実写真展―都市のインク 端島複合体 同潤会アパートメント

  • 印刷する
  • add calendar
会 期
20150109日 -  20150123
開催時間
12時00分 - 19時00分
休み
会期中無休
クリエイター在廊

1/10、1/11、1/14、1/16、1/17、1/20、1/21、1/23
入場料
無料
作品の販売有無
販売有
この情報のお問合せ
ときの忘れもの
Tel:03-3470-2631
E-mail:info@tokinowasuremono.com
イベントURL
情報提供者/投稿者
開催場所
ときの忘れもの
住所
〒113-0021 東京都
文京区本駒込5-4-1 LAS CASAS
最寄り駅
駒込
電話番号
03-6902-9530

詳細

参加クリエイター

展覧会内容

2003年度の日本建築学会文化賞を受賞するなど、建築評論、編集者として長年活躍し続ける植田実が、長年撮りためてきた写真作品を初めて公開したのは2010年のときの忘れものでの「植田実写真展ー空地の絵葉書」でした。70歳を超えての初個展でした。二度目の個展となる本展では〈端島複合体〉〈同潤会アパートメント〉の写真と、1961年に8mmフィルムで撮影した《丸の内》の映像をご覧いただきます。また1月16日(金)19時より植田実さんと降旗千賀子さん(目黒区美術館学芸員)によるギャラリートークを開催します。

~~
長崎の端島(軍艦島)は明治年間以来長年にわたり三菱鉱業の所有する石炭採掘の基地として、1974年の閉山までひとびとが働き、家族が生活していました。今回展の写真はその閉山直後に取材で行ったときのものです。長崎港から約18キロの沖にある小さな孤島に超高密度の建築複合体が大正から昭和40年代にかけて形成されていった結果は、アカデミックな建築・都市の計画概念をはるかにこえた懐かしい村であり未来的な街でありました。同時にその出自の特異性はこの建築複合体の印象に結びつけられ、無人のままさらに長い歳月が過ぎた現在は、一種の廃墟観光の対象にされてしまっています。けれども40年前に訪ねたとき、私に襲いかかってきたのは何よりも、それぞれの建築が海や風や雨の苛酷な力に立ち向かう戦闘士としての圧倒的な巨大さ強靭さでした。ひとびとが立ち去ったあとに取り残されたそれらの建築群はまだ人間の体熱に応えようとしている、それだけを撮りたかったように覚えています。

同潤会アパートメントは関東大震災の焦土に浮ぶ孤島群だったかもしれません。復興のイメージはそこからも採掘されたはずです。都内13ヵ所、横浜2ヵ所の立地が、下町や山手、工業地や商業地、住宅地や軸線道路ぞいと多様であるに加えて、限られた建設期間(1926―34)に配置の工夫、住戸の構成、さまざまな意匠が次々と試行され、また復興住宅でありながら日本にはなかった最高水準の集合住宅がめざされていました。そしてそれらが長く住まわれてきた表れとしての増改築の様相、外壁の剥落や金属部分の腐蝕、けれども住むひとびとの丹精による花々や庭、サイン類の工夫などのすべてを、私たちは現在という一視点から見ていたのです。いいかえれば年月の重なりの順序が見分けつかなくなり、建物細部から佇まいから場所までが自由に錯綜した、古くてラディカルな建築遺産が身近かにあった現在、そしてその一切が失われた現在が私たちの立っているところです。1972年から2012年のあいだ、たまに撮っていた記録がすこし残っていました。

端島複合体と同潤会アパートメントは漆黒のインクです。
褪色することはありません。

植田実
~~

関連イベント

●イベントのご案内
1月9日(金)18時よりレセプションを開催します。是非ご参加ください。
※どなたでもご参加いただけます

1月16日(金)19時より植田実さんと降旗千賀子さん(目黒区美術館学芸員)を迎えてギャラリートークを開催します。
※要予約/参加費1,000円
※必ず「件名」「お名前」「連絡先(住所)」を明記の上、メールにてお申込ください。
 E-mail. info@tokinowasuremono.com

■植田実 Makoto UYEDA(1935-)
1935年東京生まれ。早稲田大学第一文学部フランス文学専攻卒業。『建築』編集スタッフ、その後、月刊『都市住宅』編集長、『GA HOUSES』編集長などを経て、現在フリーの編集者。住まいの図書館編集長、東京藝術大学美術学科建築科講師。著書に『ジャパン・ハウスー打放しコンクリート住宅の現在』(写真・下村純一、グラフィック社1988)、『真夜中の家ー絵本空間論』(住まいの図書館出版局1989)、『住宅という場所で』(共著、TOTO出版2000)、『アパートメントー世界の夢の集合住宅』(写真・平地勲、平凡社コロナ・ブックス2003)、『集合住宅物語』(写真・鬼海弘雄、みすず書房2004)、『植田実の編集現場ー建築を伝えるということ』(共著、ラトルズ2005)、『建築家 五十嵐正ー帯広で五百の建築をつくった』(写真・藤塚光政、西田書店2007)、『都市住宅クロニクル』全2巻(みすず書房2007)ほか。1971年度ADC(東京アートディレクターズクラブ)賞受賞、2003年度日本建築学会文化賞受賞。磯崎新画文集『百二十の見えない都市』(ときの忘れもの1998~)に企画編集として参加。

平均:0.0 
レビューした人:0 人

近くの展覧会

人気の展覧会

<<        >>

クリップした展覧会はありません。