開催時間 |
9時30分 - 17時00分
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休み |
[入館は午後4時30分まで]
休館日: 月曜日[ただし3月21日(祝)は開館]、3月22日(火) |
クリエイター在廊 |
有
2/5 |
この情報のお問合せ |
神奈川県立近代美術館 葉山
tel.046-875-2800 / fax.046-875-2968 |
イベントURL | |
情報提供者/投稿者 |
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住所 |
〒240-0111 神奈川県
三浦郡葉山町一色2208-1 |
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最寄り駅 | 逗子・葉山 |
電話番号 | 046-875-2800 |
近年、急速に注目を浴びる現代アフリカ美術を代表する、彫刻家エル・アナツイ (1944年生まれ。ガーナ出身、ナイジェリア在住)。金属のボトルキャップを再利用した巨大なタペストリーを思わせる作品は、ヴェネツィア・ビエンナーレ(2007 年)で圧倒的な存在感を示し、世界的な評価を得ました。本展は旧作の木彫に加え、新作 6点を含む近作の大型インスタレーション作品で構成した日本で初めての大規模な回顧展です。
エル・アナツイは、現代アフリカ美術に対する関心が高まるなかで、最も注目されている彫刻家です。1944 年、西アフリカのガーナ(当時、イギリス領ゴールドコースト)で生まれ、ガーナの古都クマシにあるンクルマ科学技術大学で彫刻を学び、木彫の制作を始めます。1975 年にナイジェリア大学で教鞭をとるのを機に、同大学のあるンスカへ移り、現在もンスカのアトリエを拠点に旺盛な制作活動を続けています。
アナツイの作風は2000 年頃を境に大きく変化します。初期(1970年代~80 年代) は、ガーナの伝承や染色布(アジンクラ)、ナイジェリアの伝統的な装飾文様(ウリ)などに影響を受けた木彫や木のパネル、セラミックのオブジェなどを制作し、木を丸ノミやチェーン・ソーで削ったり、炎で焼き焦がしたり、彩色して施した大胆で繊細な表現を特徴としていました。1990年、アフリカの作家としては初めて、ヴェネツィア・ビエンナーレに参加し、選外佳作賞を受賞します。その後、欧米、南米での発表を通して、作風にインスタレーションの意識が生まれ、それは2000 年頃から巨大なタペストリーを思わせるメタル・ワークの制作へと展開してゆきます。大量のワインやアルコール飲料の廃材キャップを、ひとつひとつ銅線で繋いで編み上げてつくる巨大なメタルの「タペストリー」は、作家が偶然、ンスカの藪の中でアルコール飲料のボトルがつまったゴミ袋を目にしたことが契機となっています。空間に吊るされ、彩り豊かな眩い光を放つ「メタル・タペストリー」は、廃材であったとは想えないような新たな姿に再生され、見る人を圧倒することでしょう。
アナツイのタペストリーは、しばしばガーナの伝統的な織物(ケンテ)との関連を指摘されたり、ゴミを再利用して生活しているアフリカの現実風景が織り込められているとも言えますが、むしろ、アナツイ自身が好む言葉「versatile」(多芸な、変わりやすいの意)に寄り添うならば、タペストリーには、一つの見方に定まらず、変幻自在に移ろうイメージや意味を内包する魅力があることに気づかされるでしょう。
こうしたタペストリーを連想させる作品は、二度目の招待出品となった2007 年のヴェネツィア・ビエンナーレや、2004 年から2007 年、東京を含む世界6都市を巡回した「アフリカ・リミックス」展などの主要な国際展でもたびたび紹介され、世界的に高い評価を得ています。
また、アナツイの木彫は、日本でも「インサイド・ストーリー 同時代のアフリカ美術展」(1995年)や、「大阪トリエンナーレ」(1995年、1998年)などで紹介されてきましたが、今回は90 年代の木彫に加え、新作6 点を含む近作を中心として構成された、世界的にも例をみない大規模な回顧展です。
■ アーティスト・トーク
展覧会初日、レセプションの前に、エル・アナツイによるアーティスト・トークを行います。
講 師: エル・アナツイ
聞 き 手: 川口幸也/国立民族学博物館准教授
日 時: 2011年2月5 日(土) 午後1時30分~2 時30 分
会 場: 神奈川県立近代美術館 葉山 講堂
定 員: 80名(当日先着順)、無料
*通訳あり
■ 映画上映 「エル・アナツイのアート:叩く・ぶつける・折り曲げる」(スーザン・ヴォーゲル監督作品 2010 年)
アフリカ美術の研究者であり、映像作家でもあるコロンビア大学教授のスーザン・ヴォーゲルが、
2007年以後、アナツイの創作の現場をナイジェリア、ヨーロッパに取材、その秘密に迫る最新作。
日 時: 2011年2月 26日(土)、3 月19 日(土) 各日午後 2時~3時
会 場: 神奈川県立近代美術館 葉山 講堂
定 員: 80名(当日先着順)、無料
*映画の予告編(英語版)を下記のサイトでご覧いただけます。
http://vimeo.com/16874224
■ ミュージアム・コンサート 「OCHI BROTHERS アフリカン・サウンド × エル・アナツイ」
出 演: OCHI BROTHERS(越智ブラザース)
越智義朗、越智義久の兄弟によるパーカッションの音楽ユニット。1980 年代より世界の各地でフィールドワークを行い、
民族楽器、自然素材、美術的オブジェを駆使し、人と地球を結ぶイメージを音楽で表現させる試みを続けている。
三宅一生コレクションの作曲とパフォーマンス(84 ~90 年)で、世界的に注目を集める。
LaMaMa劇場(Annex / New York)、Jooksan International Arts Festival(韓国)に招待出演。
ラジオ、CD-ROM などの音楽制作、空間のための環境音楽制作、音楽プロデュース、
子供から大人まで楽しめる音とリズムのワークショップの展開など、幅広いジャンルで活躍している。
CD:「NATURAL SONIC」(90 年)、「AQUA」、「NATURAL SONIC 2」(96年)。
日 時: 2011年2月 11日(金・祝) 午後5 時 30分開場、6 時開演( 7時終了予定)
会 場: 神奈川県立近代美術館 葉山 「彫刻家エル・アナツイのアフリカ」展会場
定 員: 先着 70 名(要申込、無料) *コンサートの鑑賞には展覧会の観覧券が必要です。当日ご購入ください。
申込方法: 住所、氏名、参加人数、電話番号、FAX 番号、メールアドレスをお書きの上、メールまたはFAX でお申込みください。
(お申込み後に、申込受付の連絡を差し上げます)
申 込 先: 神奈川県立近代美術館「ミュージアム・コンサート」係
FAX 番号 046-875-2968
メール public@moma.pref.kanagawa.jp
申込締切: 定員に達し次第、申込みを締切ります。
→すでにお申込みが定員に達したため、申込みを締切りました。
*このコンサートは、2月 9日と10日に、OCHI BROTHERS を講師として美術館が行う鑑賞と音楽表現のワークショップ「音でつながる、私とアフリカ in 葉山」の関連企画です。
コンサートにはワークショップを体験した神奈川県立岩戸養護学校の生徒も一部、参加する予定です。
コンサートの詳細(チラシ)は下記のサイトをご覧ください。
http://www.moma.pref.kanagawa.jp/pdf/2010r_ochibrothers.pdf
■ 担当学芸員によるギャラリー・トーク
日 時: 2011年2月 19日(土)、3 月12日(土)、 いずれも午後2時から
*申込不要、無料(ただし「彫刻家エル・アナツイのアフリカ」展の観覧券が必要です)
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●本展図録「彫刻家エル・アナツイのアフリカ」が
第52回全国カタログ・ポスター展で審査員特別賞を受賞しました。
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第52回 全国カタログ・ポスター展 ~ 2010 ~
主催:(社)日本印刷産業連合会/(株)印刷出版研究所
後援:経済産業省/(独)国立印刷局/日本商工会議所/
(社)日本マーケティング協会
【審査員特別賞】
同賞は、「企画・デザインの面で斬新な技術やアイデアが認められる、あるいは、内容的に時代に即したものであるなど、賞に値す ると 審査員が判断したもの」に与えられる賞です。
<審査員>デザイナー:勝井三雄、松永 真、浅葉克己、左合ひとみ、柏木 博(武蔵野美術大学教授)、他
◇図録「彫刻家 エル・アナツイのアフリカ」
A4 変形判 236ページ 税込価格:2,240円
図録の詳細は下記のサイトからご覧いただけます。(プレスリリースにも掲載)
http://www.moma.pref.kanagawa.jp/public/ZurokuDetail.do?no=1294553030765
● 同時開催
■ 神奈川県立近代美術館 鎌倉(0467-22-5000)
「生誕100年 彫刻家 辻晉堂展」 1月29日(土)-3月27日(日)
http://koten-navi.com/node/5086
■ 神奈川県立近代美術館 鎌倉別館(0467-22-7718)
「山下菊二 コラージュ展」 1 月8 日(土)-3 月27 日(日)
http://koten-navi.com/node/5089
主催: 神奈川県立近代美術館 / 国立民族学博物館 / 読売新聞社 / 美術館連絡協議会
後援: 外務省
協賛: ライオン / 清水建設 / 大日本印刷
協力: ルフトハンザカーゴAG