鴻池朋子展 「隱れマウンテン 逆登り」

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会 期
20110309日 -  20110409
開催時間
11時00分 - 19時00分
休み
日・月・祝日休廊
この情報のお問合せ
ミヅマアートギャラリー
tel: 03-3268-2500 fax: 03-3268-8844
イベントURL
情報提供者/投稿者
開催場所
MIZUMA ART GALLERY
住所
〒162-0843 東京都
新宿区市谷田町3-13 神楽ビル2F
最寄り駅
市ヶ谷
電話番号
03-3268-2500

詳細

参加クリエイター

展覧会内容

闇を掘り 地中の底に 山を見るやも
鴻池朋子展「隱れマウンテン逆登り」

『私は一番いいたいことをいつも隱している。 芸術はいつも言葉で語れないものを、その背後に隱している。 しかし今日も観客は作品の前に立ち、描かれた山を眺め、あの山の向こうには何があるのだろうかと想いを馳せる。 しかし作品と観客の間に立ちはだかる深い深いクレバスに、ただ一つ架けることのできる橋があるとすれば、それは作家の言葉でもなく、誰かの解説でもなくて、それは観客という見る人の体験によってのみ培った、そして、粘り強い直感力に裏づけされた、たったひとつの想像力なのだ。 隱れマウンテンの頂上は常に雲に覆われている。 そして今日も観客の孤独な想像力は 見えない山頂を目指し ひたすら登り続けるのである』

これは2008年春、鴻池がかつて中目黒にあったミヅマアートギャラリーが入る古いビルで行った個展「隱れマウンテン&ザ・ロッジ」のステイトメントの一部である。作品を道しるべとして、ビル入口から5階の屋上まで観客の想像力を挑発し、観客(見る人)という旅人を見えない山頂、異界へと"登山"させた独特な展覧会である。

そして下記は、今回の個展のために作家から新たに送られてきたテキストからの抜粋である。「隱れマウンテン  逆登り」というタイトルの類似から、過去の展覧会と何らかの関係を持つものと想定されるが、現時点でその内容について作家からは何も語られず、制作も非公開で進められている。

見る人よ 何を見ている 目の前に 見えるものがあるからといって それが見る ではない それは ただ目に映る反映にすぎない 見る とは 外界との交渉であり 対象に参入し 霊的な交通をする方法である 見ることによって 対象は発見され 自然はざわめきたつ そして 見ることができて ようやく人は つくることをはじめた 見る人よ 喚起せよ 本来さらし場であったはずの展覧会場は 今日 絵を見せても 首はさらされず 作者を見えない貴賓席に擁護し 最終的に批判を免れる構造をつくりだしている そういった芸術の卑怯を 唯一あっけらかんと指摘できるのは 描く人ではなく 観客という見る人である 純粋な批判に対象をさらすことができるのは その時代 その日常を 淡々と生き抜く観客だけ 見る人よ 喚起せよ 見る人は 作り手の意図を超え 見るべきものを見つけだし 今まで誰も気づかなかった水脈を探りあて 荒野さえ変化させる 見る人よ これ以上 自己表現という数々の私小説モノローグを続けさせてはだめ 芸術はあくまでもダイアログでなければならない

以上、全テキストと作品内容については、今後その詳細を明らかにしてゆく予定である。

関連イベント

オープニング:2011年3月9日(水) 18:00-21:00

御茶ノ水に誕生したプロジェクトギャラリー、VOLCANOISEにて、鴻池の「隱れマウンテン」を、見る人の想像力のみによって語ってゆく、プロジェクト「ザ•ロッジ」を同時開催します。こちらも合わせてご期待ください。
隠れマウンテン&ヴォルカノイズ Vol.1
2010年11月18日 - 2011年02月20日
http://koten-navi.com/node/5051

鴻池朋子×八谷和彦 対談 焚書となった「すばらしいせかい」
http://mizuma-art.co.jp/new/1301478543.php
皆様とご一緒に茨城、宮城、岩手、青森の地酒を飲みながらいろいろなことをトークし、私達らしいアイデアを出し合い、そして花見をし、被災地への募金を募りたいと思っております。皆様お誘いあわせの上、どうぞご参加ください。たくさんの方々のご来場をお待ちしております!

個展オープンから三日目、震災が起った。
避難する間、携帯のワンセグで巨大な津波が黒々と田畑を呑込んでゆくヘリの映像をずっと見ていた。その時から他のことに興味がなくなった。物資を送り義援金を寄付し、ご飯を腹いっぱい食べ、私はここで何を見ているのかなあ。十日間の休廊後、画廊は再開。そして、いろいろひっくるめてこの国は「震災以後」というものを背負った。
再び壁に掛けられた絵が、ちいせぇなあー。見る人は、津波の後で、すべてが小さく見えた。絵なんてこれっぽっちの力もないな、と思った。思ったけれども、私には私の「身のほど」しかなかった。

桜が開花した。
思い出したかのように花見をやりたい、とスタッフから声があがった。
『おなかがいたくなった原発君』をつくった八谷さんに対談をお願いすると、東北の地酒を飲んでみんなをハグしたい、といった。だから私はミミオでハグを描いてみた。そしてみんなの絵本でつくる「ミミオ図書館」も急遽立ち上げた。なんだか見えないものも含めた、すべてを抱きしめないとやっていけない気分。

私は生きていくことしかわからない。私の分際は、今を生きて、つくること。生活の糧はつくれなくても、生きていれば、生き抜く手立て、道具となるものがつくれるかもしれない。
本当にできる? これからものをつくる人、全員よ。
近日出版される絵本『焚書 World of Wonder(すばらしいせかい)』には、洪水があり、核爆発があり、何もなくなった地球があり、そしてまた日常がある。絵本は単なる絵本。日常を取り戻すとは、忘れたくとも忘れられないものを、忘れたような顔をして生きる、ということだ。
見る人よ、津波の後に、何を見ている。
余震の続くなか、日常は、生きるを連れて、のっしのっしとやってくる。

震災から19日目

鴻池 朋子

■ 「ミミオ図書館」の設立

みなさんの大好きな絵本、心に残った絵本、贈りたい絵本を寄贈してください。
寄贈いただいた絵本は私が責任をもって東日本大震災の被災地に届けます。
今すぐでなくとも、少し後できっと役立つものとして、「ミミオ図書館」を設立します。

今後、被災地の情報が次第にあきらかになり、人々の衣食住が見えてくる頃をめどに、先方の希望に沿う形で、この図書館が届けられ閲覧できるようなシステムをつくってゆきます。まずその第一歩として本日より収集を始め、図書館開架までの準備期間としてスタートといたします。

本は絵本のみを受け付けます。これは絵本に入るかなあ?と迷った方は絵本窓口の司書にご相談ください。
私も美しい図鑑や写真集は今回の絵本の中に入れてもらいたいと思っています。
寄贈シートがミヅマアートギャラリーホームページからダウンロードできますので、そのシートに寄贈者からのエピソードやメッセージを一言ご記入下さい。日付と震災からの日数も書き込みます。この日付は私たちが日常を取り戻していく上で、忘れないための重要なカウントです。そして寄贈シートと共に絵本窓口へ持ち込むか、もしくはお送りください。
自分の本棚から選んだ一冊、新たに購入する一冊でもかまいません。その購買は全てにつながっていますから。

私は絵本に随分お世話になりました。つらいとき寂しい時、多くの独りの時間を絵本と遊び豊かに過ごしました。海外絵本もたくさん読みました。字が読めなくとも、絵や色が異次元の扉を開きました。海外へも窓口をもうけ世界中から絵本を収集します。
また、このプロジェクトにご賛同いただき、もし友人知人の絵本を集めるミミオ図書館出張所・絵本窓口になってもらえる方々がいましたら、どうぞご連絡お願いします。
絵本は今すぐ役立つ物資でもなく、お腹が一杯になるものでもなく、また、誰かの換わりにもなりません。しかし、いつも側にあってそしていつかは人間以外の友人のようになります。そして何よりも、絵本を読む想像力とは、恐ろしくもたくましい、生きるエネルギーを持っているのです。

平成23年3月26日設立

ミミオ図書館館長 鴻池 朋子

絵本窓口:ミヅマアートギャラリー内 ミミオ図書館
〒162-0843 新宿区市谷田町3-13 神楽ビル2F
tel; 03-3268-2500 fax;03-3268-8844
gallery@mizuma-art.co.jp
【地図】http://mizuma-art.co.jp/gallery_info/index.html

★寄贈シートとプロジェクトの詳細はこちら
http://mizuma-art.co.jp/new/1301477523.php

※「ミミオ図書館」プロジェクトは、御茶の水のプロジェクトギャラリー VOLCANOISE(ヴォルカノイズ)の協力のもと展覧会終了後も継続的に行ってゆきます。

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