2 + 2 After Birth

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会 期
20141004日 -  20141101
開催時間
12時00分 - 19時00分
休み
日・月・祝
入場料
無料
この情報のお問合せ
Gallery MoMo Projects
情報提供者/投稿者
開催場所
GALLERY MoMo Projects
住所
〒106-0032 東京都
港区六本木6-2-6 2F
最寄り駅
六本木
電話番号
03-3405-4339

詳細

展覧会内容

 この度、GALLERY MoMo Project では10 月4 日(土)~ 11 月1 日(土)まで、グループ展「2 + 2 After Birth」を開催いたします。今グループ展では、子供を持つ石庭美和、替場綾乃、佐藤栄輔、中矢篤志がそれぞれの視点を持ちながら制作した約12 点を展示致します。
 各作家が展示に際し寄せたコメントを見ると、それぞれが子供の誕生を契機に作品は大なり小なりその影響を受けています。男性作家は子を持つ事で大局を見るようになり、作品に社会概念が生まれ、女性作家は自身の妊娠で体の神秘を実感すると同時に他者に時間を割くことで、一つのことをより深く掘り下げていっているようにみえます。
もちろん誰もが同じ感情を抱くわけではありませんし、全ての作家が作品に反映させる訳でもありません。しかしそうした世代の私たちの作家の作品をつぶさに見る時、父親となった男性 作家佐藤栄輔と中矢篤志の2 人、母親としてキャリアの違う女性作家石庭美和と替場綾乃の2 人を取り上げることで、共通点と相違点を見つけることができます。
展示作品は近作となり、その変化を象徴するものではありませんし、如実に表現が変化する訳ではありませんが、作品のポートフォリオを参考に、それぞれの作家がその表現にどう影響し変化したかをご高覧いただければさいわいです。

■石庭美和| Miwa Ishiba 
 長く待ったが子供を授からなかったので、子持ちになる人生を諦める代わりにきちんと好きな事をやって死んでいこうと思った。だから生活を整理し、本気で絵を描き始めた……その途端、腹に子が宿った。
 先ずはつわりが来て、絵の具の匂いに吐いた。生まれた赤ん坊には感激したが、可愛い野獣は生後三年以上も睡眠が熟さず、寝不足という消耗に全ての集中・判断力を削がれた。やがて子が言葉を持つようになると眠りが深くなり、代わりに1日中休むことなく喋り始める……。
 先達の女達が皆通った道なのだ……と、自らを励まして制作に臨めるようになった今は、小学校に助けられている。愛しい敵の就学時間が私の制作時間となったからだ。
 今、私は自分の為には滅多に外出しない。アトリエに籠れる時間はまだまだ少ないのだから。
故に殆ど外の誰とも会わなくなった。世の展覧会も楽しげな集まりも皆別世界。そんな底深い育児の穴から覗く空は美しく、季節の草木は芳しい。
 夏休みが終わる日の夜明けに、息子の眠る寝床から携帯でこの文を書いた。明日からは授業が五時間となり、私の制作時間が戻ってくる。……戻ってくるよね? 今回のグループ展の〆切が迫って来てるんですけど! (と言いつつ、朝御飯の支度に向かう。)

■替場 綾乃| Ayano Kaeba 
 私とは、私らしさとは、私と他者とは... と自分の内側に潜っていくような作品作りを続けていたが、妊娠出産子育てによる様々な変化、一時ではあるが私自身が他者のイレモノ、そして通過点になるという経験が、「私らしさ」なんてものの曖昧さ、内側を形作る外側の影響力を意識させた。

■佐藤 栄輔| Eisuke Sato 
 子供を授かってから時間に対する意識が大きく変化しました。
 子供達の成長は目には見えない時間の流れを明確な形として表していました。 
 自分に残された時間は間違いなく有限であり、確実に死に向かっている。
 子供を授かった事は私の今までの人生の中で最も幸せな出来事であり、彼らの日々成長していく姿を見る事が今の私の生甲斐です。
 しかしそれと同時に私は子供達の姿から「自分は将来確実に死ぬのだ」という事を心から実感しました。これは私の中に起こった大きな変化であり作品にもこれが表れています。

■中矢 篤志| Atsushi Nakaya
 ひとり目が生まれてから、人の顔が描けるようになり
 ふたり目が生まれてから、その目が少し大きくなり
 双子が生まれてから、物事の二面性について考察するようになりました。

 一人で生きていると思っていたときは社会との接点は常に片足だけが触れているような状態でした。フラミンゴのようにバランスを保ちながら、誰かが背中を押したらすぐに倒れてしまうほど立っていることがやっとでした。そして家族ができたことで社会との接点は急激に増え、全身が埋もれるぐらいにどっぷり浸かった感覚です。そこはまるで大きな” 流れるプール” のようなものです。

 制作の意識は片足で突っ立っていた時期は、常に新しいアイデアで誰も見たことのない絵を描かかないといけないと頑なにこだわっていました。しかし流れるプールに全身がドップリ浸かってしまうと、そこはそこでその場に立っていることがやっとです。
流れに逆
らってみたところで体力が消耗するだけで一歩も動けません。次第にその場にとどまることも困難になり足を滑らせてしまいます。溺れないように手足をバタつかせもがいていても先へと流されてしまいます。反抗することを諦めて力を抜いてみるとその場所の全体像が見えてきました。視野が広がって遠くが見えることで自分の立ち位置がわかり、力を抜くことで気持ちが楽になってきました。そして次第に流れに身を任せることが心地よいことに気づきました。逆らっていたときには見えなかったことが見えてきて、過去から現在にかけて大きな流れの中に自分が存在していることに気づかされました。その流れを利用して空を見ながら背泳ぎで泳ぎたいところですが、まだ上手く浮上できないので水面を覗きながらゆっくり平泳ぎで泳ごうと思います。ひょっとしたら綺麗な色の石や見たことのないカタチの石が落ちているかもしれません。僕の頭の中でさっきから” 川の流れのように”が繰り返し流れています。

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オープニングレセプション: 2014 年10 月4 日(土) 18:00 - 20:00

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