青龍殿落慶と国宝「青不動明王」御開帳

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会 期
20141008日 -  20141223
開催時間
9時00分 - 21時30分
21時00分受付終了[夜間ライトアップ]
※青蓮院門跡「青不動明王」復元模写公開は17時00分まで(16時30分受付終了)
入場料
有料
将軍塚青蓮殿 国宝青不動御開帳 1000円
青連院門跡 青不動復元模写初公開 500円
※詳細は特記事項をご覧下さい
作品の販売有無
展示のみ
この情報のお問合せ
青蓮院門跡 ハローダイヤル 050-5542-8600 
情報提供者/投稿者
開催場所
天台宗青蓮院門跡
住所
〒- 京都府
京都市東山区栗田口三条坊町69-1
最寄り駅
東山
電話番号
075-561-2345

詳細

展覧会内容

平安時代から人々の想いが込められてきた秘仏
国宝「青不動明王」が、文化庁による3年の修理を経て初の御開帳。

*同時開催青蓮院門跡にて青不動明王復元模写初公開

 火炎を背負い、衿迦羅童子と制叱迦童子を両脇に従えた憤怒の不動明王が濃茶褐色の画絹に描かれています。日本三不動画の一つである国宝「青不動明王」は、京都・東山の天台宗青蓮院門跡において平安時代からの秘仏として高僧の手で代々受け継がれてきましたが、このたび落慶する将軍塚青龍殿にて、3年をかけた修復後初の御開帳をいたします。
 不動明王は大日如来の使者として登場し、やがて衆生を教うために憤怒の姿で現れました。一面二臂で、右手に降魔の剣を、左手に羂索を持ち、矜羯羅童子と制多迦童子を両脇に従えた三尊の形式で絵画や彫像に表わされています。五色(青、黄、赤、白、黒)で表される密教の仏のなかで、「青不動明王」の青色は最上位にあり、最も位が高い不動明王です。
平安時代に玄朝によって描かれたといわれ、「不動十九観」を忠実に描写しています。

修復後初の国宝青不動明王ご開帳と復元模写初公開

 京都・東山の青蓮院門跡では、10月8日より12月23日まで、東山山頂に新たに落慶するお堂「将軍塚青龍殿」にて国宝「青不動明王」をご開帳いたします。
 青蓮院の国宝「不動明王二童子像(青不動)」は、平安時代に国家の安泰や、皇室の安寧を祈願することを目的に、当時の最高レベルの絵仏師によって精魂込めて描かれた礼拝画像です。当初は朝廷の中でお祀りし、選ばれた高僧によって如法に供養され祈祷されてきましたが、平安時代末に、皇室と縁の深かった青蓮院に下賜されたと伝えられています。
 三井寺の黄不動、高野山明王院の赤不動とともに日本三不動画のひとつで、現存する平安時代の仏画の最高傑作と言われております。「不動十九観」という規定に基づいて描かれており、後の不動明王国の手本ともされ、信仰の上からも、美術的にも史料的にも極めて貴重なものです。不動明王は密教の仏であるため、青、黄、赤、白、黒の五色に配されることが多いですが、青不動明王は五色の不動明王のなかでも最上位にあたり、不動明王中の不動明王といえます。
 不動明王は、諸々の災難や心を悩ませ感わせる者に、険しい怒りの表情(憤怒相)と、揺るぎない心(不動心)で、敢然と立ち向かいます。「青不動明王」には調伏・息災(悪行や煩悩を滅し、魔障を払う)の強大な力があり、私たちの煩悩を焼き尽くし、正しい道へと導きます。

 青蓮院では、平成21(2009)年に本院にて創建以来、初めてのご開帳を3ヵ月間行い、全国から約37万人の方々にお参りいただきました。その後「青不動明王」は文化庁にて3年間の修理がなされ、5年ぶりにご開帳することになりました。また修理の過程で判明した事実をもとに平安時代のままの後先模写を作成しました。当時の色が鮮やかに甦った青不動の復元模写を青蓮院門跡の宸殿にて同時期に初公開いたします。
 御開帳中は、青龍殿にて毎日護摩を修する予定ですが、その祈願は諸願の「成就」を願って修法をいたしますので、様々な「願い」を青龍殿にお持ちいただき、お祈りください。平安時代に思いを込めて作られ、高僧の手で祈祷され、伝え引き継がれてきた「青不動明王」を目の前にすれば、青不動が諸願を成就するお力の極めて高いお不動さんであることがひしひしと感じられることでしよう。

関連イベント

■国宝青不動御開帳記念スペシャルライトアップ 2014年12月23日まで開催
  将軍塚青龍殿 17:00~21:30(最終受付21:00)10月8日(水)~12月23日(火・祝)
  青蓮院門跡  18:00~22:00(最終受付21:30)10月24日(金)~12月23日(火・祝)
 国宝青不動御開帳期間中、青龍殿と青蓮院門跡の庭園では国宝青不動をイメージした特別ライトアップを開催します。

1 将軍塚青龍殿のみどころ
  青龍殿の大舞台から京都の街を一望。美しい夜景とともに、将軍塚と庭園もライトアップをお楽しみいただけます。
  庭園には色鮮やかな紅葉が数多<あります。夜間は国宝青不動拝観+ライトアップをご覧ください。

2 青蓮院のみどころ
 ・宸殿にて「青不動明王復元模写」初公開一宸殿から見る庭のライトアップも格別です
  現存する平安仏画の最高傑作である国宝「不動明王二童子像(青不動)」を3年にわたって修理いたしましたが、
  その過程で分かった事実をもとに、色鮮やかな復元模写を制作し、宸殿にて公開しております。
 ・青蓮院は幕末まで皇族が門主を務めてきた門跡寺院です。重要文化財の襖絵などもご覧いただけます。
  また、江戸時代に仮御所となったことから粟田御所とも呼ばれています。
  御所を移築した宮家の風情を残す佇まいの中で、ゆったりとした他のお寺では味わえない時間をお過ごしいただくことができるでしょう。

国宝青不動のイメージに合わせた特別ライトアップ
 ・相阿弥作の池泉回遺式庭園一静かな光のゆらぎ
  小御所や華頂殿に囲まれ、池を中心に回遊できる庭全体が静かにライトアップされます。
 ・竹林-まっすぐ伸びる竹をライトアップ。この世のものとは思えない世界が展開
  日吉社まで続<坂の途中、まっすぐに伸びる無数の青い竹が先に包まれた幻想的なライトアップをお楽しみいただけます。
 ・宮殿、本堂前の苔庭一青不動と背後の火の鳥(迦楼羅)の紅蓮の炎のイメージを大楠に投影
  2分間のサイクルで、国宝青不動をイメージした光のショーが展開されます。天然記念物の大楠に青不動の背後の紅蓮の
  炎が映し出され、木々の葉にゆらぎの光が注がれたのち、苔庭は星空のような青い先のきらめきに包まれます。
  一方、宮殿と本堂の背後には闇夜を突き抜ける薄青いサーチライトが走ります。

ライトアップデザイナー内原智史氏のコメント
 青蓮院門跡のライトアップを十数年前から手掛けてきました。青蓮院の青い蓮と青不動の背後の紅蓮の炎をイメージした光の対比をお楽しみいただけます。また、池泉回遊式庭園の落ち着いた静かなライトアップと動きのある苔庭のライトアップの対比もお楽しみください。殿舎の中からと外で、両方ご覧ください。

関連情報

■特別拝観料
〇将軍塚青龍殿 国宝青不動開帳
 大人 1000円(900円)、寺院1000円(800円)、高校生400円(350円)、中学生400円(300円)小学生 父兄同伴無料(200円) 
 昼間・夜間 同料金(カッコ内は30名以上の団体、ただし寺院の方は10名以上)
〇青連院門跡 青不動復元模写初公開
 昼間
 大人 500円(450円)、寺院500円(400円)、高校生400円(350円)、中学生400円(300円)小学生 父兄同伴無料(200円) 
 夜間(ライトアップ)
 大人 800円(700円)、寺院800円(700円)、高校生400円(300円)、中学生400円(300円)小学生 400円(300円) 
 (カッコ内は30名以上の団体、ただし寺院の方は10名以上)
〇青龍殿+青連院拝観券
 日中 1300円、夜間(ライトアップ) 1500円

■特別祈祷料
 お札 5000円~  護摩木 300円(時間10:00、11:00、13:00、14:00、15:00 / 1日5座

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