開催時間 |
11時00分 - 19時00分
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休み |
日・月・祝
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入場料 |
無料 |
作品の販売有無 |
販売有
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この情報のお問合せ |
ARATANIURANO
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情報提供者/投稿者 |
住所 |
〒140-0002 東京都
品川区東品川1-33-10-3F |
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最寄り駅 | 天王洲アイル |
電話番号 | 03-6433-2303 |
坂本夏子(1983 年、熊本県生まれ)は、2 0 1 2 年愛知県立芸術大学大学院美術研究科博士後期課程を修了。「絵画の庭―ゼロ年代日本の地平から」(2010 年、国立国際美術館、大阪)、「であ、しゅとぅるむ」(2013 年、名古屋市民ギャラリー矢田、愛知)をはじめとするグループ展に多数参加するほか、梅津庸一との二人展「正しい絵画のつくり方」(2013 年、ARATANIURANO)を開催、3 カ月の滞在制作を経て行われた個展「ARKO 2013 坂本夏子」(2013 年、大原美術館、岡山)が開催されるなど、益々活躍が期待される作家です。
これまで坂本の絵画のなかに存在してきた、歪む空間とその世界観を強固にする独特の色彩、永遠に終わらない奇妙な戯曲の中に生きているかのような少女達は、わたしたちの中に強い印象を残してきました。そして2012 年以後、絵画に宿る物語性を一歩後退させ、描く行為を前景化した表現へと変化しています。また坂本が常に問題意識として持っている、絵画の中にしか表すことができない空間への興味がさらに推し進められています。それは、絵を描くという行為自体の反芻であり、絵画の普遍的な器としての美や強度を試す実験であると言えるのではないでしょうか。
今回出品される《冬(水仙)》は、花で埋め尽くすという単純な構造のもとに描かれています。
下図はなく、部分部分の完成をパズルピースのようにつなぎ合わせながら描くプロセスは、《T i l e s》(2006)や《overflow》(2008)などといった、坂本の主な作品と同様でありながら、下地には一転して目覚めるようなまぶしいイエローが塗りこめられています。タッチとタッチの間からその姿をのぞかせ、描かれているモチーフが花であることを忘れてしまうほど、色彩自体に関心を向けさせることでしょう。 《夏(犬と坂道)》では、強い日差し、乾いた地面が目に飛び込んできます。ここでは絵画という垂直な平面の上に、正面からとらえた坂道を描くという試みがなされ、また何匹もの坂道を登る犬たちは、坂道の上にいると同時に、絵画における空間の不思議に迷い込んでもいます。
ARATANIURANO での初の個展となる本展では、「四季」という普遍的かつ日本人にとっては特に身近なテーマに挑戦し、ギャラリーの壁4面をぐるりと春夏秋冬で囲みます。日本やアジアというオリエンタルな記号の神秘性に依拠することなく、日本人にとっての絵画を出現させる坂本の新たな挑戦を是非ご覧ください。ほか新作約8 点を発表いたします。