開催時間 |
12時00分 - 19時00分
最終日17:00まで |
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休み |
会期中無休
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入場料 |
無料 |
この情報のお問合せ |
050-7573-7890
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イベントURL | |
情報提供者/投稿者 |
住所 |
〒113-0022 東京都
文京区千駄木2-49-10 |
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最寄り駅 | 千駄木 |
電話番号 | 050-7573-7890 |
記憶というものはあまり私の中ではっきりしたイメージがない
それはどこか昔の出来事のような、ぼんやりと温もりがある
夢の中で見ているようなものだと思う。
(安達洋子)
ふとしたなにげない一瞬の光景や風、草や土の匂いに誘発され、記憶が呼び戻される。おもいのほか記憶は現実よりも鮮明に感じ、強く私のこころを振るわせる。そういった一瞬のこころの躍動を表現した。
(穴吹有希)
「永遠に続く現在」の少し後ろから遅れてやってくる、断片的なもうひとつの体験。
記憶について、私はそんな風にとらえています。
(阿部尊美)
夢の多くは目覚めと共に失われるという。我々が記憶している夢は、表層に残されたほんの断片にすぎない。
"夢"すなわち"記憶"の大半は大海の下、潜在意識の奥に沈殿していき生温かい澱となってゆっくりと積み重なる。我々は生きていく中で何かを得ると同時に、つねにそれと同量の何かを失いながら歩んでいる。
残った切れ端をかき集め両手でつなぎ合わせることで、ときに思い出を美化し、またときに自己の罪悪を肯定しながら記憶という曖昧な羅針盤を元に、意識の海を泳いでいる。
(斉藤圭太)
自分自身の記憶について、わからなくなる時があります。
実際にあった事なのか、夢で見た事なのか、
単なる空想を事実と思い込むこともあるように感じます。
写真は、その曖昧さをしっかりと留め、
それは事実だと、わたしに教えてくれます。
ただし、「色」については、現実か思い込みか判断できず、
記憶だけを頼りに調整しています。
つまり私の写真は、私の記憶越しに見た世界でもあるのです。
(佐野伸広)
写真は記憶の記録だと思います。
何年か寝かしたネガを新しく暗室でプリントする作業は、記憶を辿りながら、あの頃の空気を思いだし、不思議と昔の自分と対話している様な感覚になりました。
(新家加奈)
これは、そもそもわたしの作品制作のテーマの一つです。
「確実にあった過去」も今となっては輪郭の曖昧な、はっきりしないものになっていることがたくさんあります。
そういった「曖昧さ」や「不確か」なもの(こと)を拾い集めて並べて、再構築することを試みています。
(戸島大輔)
記憶、自分を作っているもの。
とある風景、写真や絵画を見て、偶然耳にしたメロディで、ふと思い出すことがある時、既にその場にいる自分ではなく、遠い記憶の中を浮遊しているかのように思える。
私が被写体にする「光」は、いつ見たのか憶えていないが、確かに自分の中にある「あの時の光」なのだと思う。
そんな光に出会うと様々な思い出が巡り、それを頭の中でグルグルさせながら、シャッターを切っている自分がいる。
(服部知佳)