飯山由貴 個展『あなたの本当の家を探しにいく / ムーミン一家になって海の観音さまに会いにいく』

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会 期
20140913日 -  20141019
開催時間
13時00分 - 19時00分
月:17:00 ~ 23:00
休み
火~木
この情報のお問合せ
waitingroom
情報提供者/投稿者
開催場所
WAITINGROOM
住所
〒112-0005 東京都
文京区水道2-14-2 長島ビル 1F
最寄り駅
江戸川橋
電話番号
03-6304-1877

詳細

参加クリエイター

展覧会内容

飯山は、2013年に東京藝術大学大学院美術研究科油画科を修了した、若手アーティストです。本展では、飯山の家族の1人が持つ幻聴、幻覚を、家族で再現する試みの記録映像作品、精神病院の医療記録についての映像作品、その他ドローイングや記録資料などをインスタレーション形式で展示します。

作家・飯山由貴について
1988年神奈川県生まれ。2011年に女子美術大学芸術学部絵画学科洋画専攻を卒業し、2013年東京藝術大学大学院美術研究科油画科を修了。ネットオークションなどで買い集めたスクラップブックをもとに、映像作品や手編みのタペストリー等から構成されるインスタレーション作品を制作しています。スクラップブックの内容から、作者や過去の人物、事件の痕跡を探し、探索していく中で得たイメージやエピソードを収集し、作家自身の視点を交えて作品を組み立てていくのが制作の特徴です。近年の展覧会として、2013年個展『湯気 けむり 恩腸』(実家 JIKKA / 東京)、2013年グループ展『28zaki 海浜博覧祭』(旧玉ノ井旅館 / 福岡)、2014年グループ展『identity X』(nca l nichido contemporary art / 東京)、2014年グループ展『First Attacks!』(Space Wunderkammer / 東京)が挙げられます。

家族の1人が持つ幻聴や幻覚を出発点に、精神にまつわる様々なエピソードを探る
近年、匿名のスクラップブックを題材に、ハンセン病や関東大震災など歴史的史実を主題として取り扱うことが多かった飯山だが、今回は自身の家族の1人(妹)が持つ幻聴や幻覚がテーマの出発点となっています。個人的な体験をもとに、精神病の歴史や周辺の様々な事例をリサーチして行く中で、汲み上げられていくドキュメンタリーと、作家自身が見る世界の交差点を表現します。そもそも私たちの日常と、こういった問題をもつ人々の日常には、劇的な違いはないのかもしれないということに、ふと気づかされるかもしれません。展示全体としては、「本当の家を探しに夜の散歩に出かける」映像作品、妹が見ている「ムーミン一家と一緒に海の観音さまに会いにいく」という幻覚を家族6人で再現するスライド作品とそれにまつわるテキスト・音声、家族の1人が持つ幻聴や幻覚を出発点に、精神にまつわる様々なエピソードを探るかつて東京にあった精神病院の医療記録(患者たちの症例誌)についての映像作品、1926年に日本で作られた無声映画を複数の視点から考える小さなプロジェクトの4作品を核に、作家がききとりした幻聴や幻覚のメモ、実際にやり取りされた手紙、ワークショップの記録などのドキュメントを共に展示致します。

できることできないことが人それぞれある、そしてそれを互いに補うこともできる
「幻聴や幻覚をもつ家族が具合が悪くなったとき、わたしたち家族は多少うんざりしつつ、戸惑いつつ、落ち着くのを待つ。彼女はどうしてこうなるのか考える、さっきの会話が気に障ったんだろうかと。 それもあるのかもしれないが、傍目には何もなくても具合が悪くなる時もある。よくわからない。彼女はあの有名なアーティストのように自分に見えるものを絵画にしたりはできない。『アウトサイダー・アート』とよばれる芸術の展覧会が開かれていたりするけれど、精神に障害(この言葉はあまりつかいたくないが)を持つ人が、幻覚や幻聴を「表現」できること自体がもしかしたら希有なことで、表現の仕方もうまく見つからないまま、投薬し生活している人のほうが大多数なのかもしれない。 私自身は大学で絵を描いたり造形する人に囲まれて生活していたから、感覚が麻痺していたんだと思う。だれでも何かしら作ったりできると思いこんでいたが、そうでもなくて、できることできないことが人それぞれあると、妹と数年ぶりに一緒に暮らしてみて気づく。そして、それを互いに補うことができることも。(飯山由貴・「あなたの本当の家を探しにいく」テキストより)」

写真や映像、実際の記録やそれにまつわるテキスト・オブジェなどを通して、一つの主題を多角的に考察していく中で創作される、作家独自の視点のレイヤーが重なりあったインスタレーション空間を、是非体感しにいらして下さい。

関連イベント

本展のオープニングレセプションを、初日の9月13日(土)18~21時に開催します。作家も在廊いたします。

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