水谷一企画展『暴力と宇宙』

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会 期
20110115日 -  20110213
開催時間
12時00分 - 20時00分
休み
定休日:火水
この情報のお問合せ
island ATRIUM
Tel: 047-170 - 2404
イベントURL
情報提供者/投稿者
開催場所
island ATRIUM
住所
〒277-0024 千葉県
千葉県柏市若葉町3-3
最寄り駅
電話番号
04-7170-2404

詳細

参加クリエイター

展覧会内容

このたび、island ATRIUM にて、美術家・水谷一企画による展覧会『暴力と宇宙』を開催致します。企画者の水谷一
(b.1976)は、人間を自然物の一つと捉えながら、人(芸術)と世界の原初的な風景を“雨上がりの満月の夜のように”
と形容し、希求して来たアーティストです。(※1)
また、千葉県柏市にある island MEDIUM は、天井の高い吹抜け空間や防音室を持つ、二階建ての広い、希有な構造
のギャラリーであり、《表現を人々に届けたい》という強い思いに満ち満ちた island JAPAN(※2)が 2010 年 1 月、活
動をスタートさせた場所でもあります。
本展に参加するのは、泉太郎・遠藤一郎・遠藤利克・水谷一。それぞれにビデオや自らの身体、さらには水や火など、
その時々の表現に応じて様々な媒体を使いわけ、無二の地平で表現活動を続けるアーティストです。4人はまったく異
なった世界の住人でありながら、共にその作品の強靭な自律性により、既存の“場”との安直なコミュニケーションを
拒み、拒む事であらためて“世界ともう一度出会う機会”を私達にもたらすかに思われます。
さて・・会場を後にしたあなたの目にこの世界の景色はどう映るでしょうか。どうかご期待下さい
※1:以下は水谷執筆の展覧会リーフレット『事象』(2009)掲載テキストの一節。
満月の夜から数日後、深夜に少し拍子抜けな台風一八号が通り過ぎたさらに翌日の深夜。仕事を終え、照明を落とし、屋外へ出る
と私は、満月の晩よりも明るい、深夜の、群青色の世界にいた。
風雨で空気が洗われ、私は私の視界の隅から隅までの、あらゆるものの際(きわ)を知覚する事が出来た。こうした大気中で得ら
れる情報量は気違いじみていて、容易に目を瞑る事も難しい。私は冠っていたキャップを取った。
あらゆるものがそれぞれの存在の純度を高めていたが、それは一様ではないようで、風景を構成する要素同士の関係性は崩され、
私はここが見知らぬ場所である事を悟った。
また、私は雲の動きをいつもよりもずっと仔細に追う事が出来た。この時、私の頭上に点在した鮮やかなグレーの綿菓子のような
雲は、ほとんど崩れる様子もなく、南東に位置していた既に三割欠けた月を横切り、東の方向へ、寝息のようなスピードで、おぼつ
かない、ほろ酔いのような足取りで、ぎこちなく、移動していた。
※2:island JAPANは、新しく東京での情報発信の拠点として island MEDIUMをオープンし(12 月より3331 arts chiyoda2F にて)、表現を社会に届けるために、さらなる挑戦を続けて行きます。柏の island は、island ATRIUM として、2011 年4月から共同スタジオをかねた、人、もの、文化、思想、教育あらゆる事象が交差し互いに反応しあい熟成していくアートセンターとして活動して行く予定です。

展覧会〈暴力と宇宙〉開催にあたって・・・・水谷一
円盤が地球の地勢を観察しに来た火星の地理学者の乗り物だとしたら、火星の歴史はわれわれの世界と同じリズムで成
熟し、われわれが地理学と航空写真を発見したと同じ世紀に地理学者を生み出したことになる。唯一の進んだ点は乗り
物それ自体であり、だから火星は、理想化の夢すべてにおいてのように完全な翼を持った夢想の地球に外ならない。
『神話作用』ロラン・バルト著・篠沢秀夫訳(現代思潮社)
これはロラン・バルトの著書『神話作用』、《火星人》の章の一節です。バルトは「すべての小市民的神話体系の恒常
的特徴の一つ」として「他者を想像する事の不能」を挙げ、「特異性は最も《良識》に反する概念」である故に、「天空
に形成されるや否や、火星は適合の最強力の形、すなわち同一性によって整理される」と言います。確かに人は、個々
の幽閉される自己という閉鎖空間それぞれが、あたかも共通の言葉を持っているかに振る舞い、不測の理解し得ぬ事態
を直ぐさま命名をもって共有化し、人であることを保持しています。
それ故に、バルトの言う円盤や火星人の場合と同じように、作品鑑賞という行為も神人同形同性論的に作用し、それ
によって鑑賞対象(作品)も自動的に整理されるかに思われます。しかし、美術とは物理的に見聞きすることが出来、
読み取られることを待つ素材や形式によって存在が保証されるものではありません。一般に作品と便利に呼ばれるそれ
らはむしろ単に媒介物でしかなく、あくまでも関係性の内に生じる、鑑賞者が重箱を突つくような鑑賞作法に則り対象
を同一性によって整理しようとも瓦解させる、あのある種の暴力こそが、唯一作品の質を問う材料となり得、また、作
品の現場なのです。
作家は作品をもって自身の内なる他者を換骨奪胎し、〈在りのままの世界〉へと接近することによって、この夢の良
心として、その独自の存在を保ち得るのではないでしょうか。

関連イベント

オープニングレセプション: 2011 年1 月15日(土)18:00~

大遠藤一郎展『未来へ』のお知らせ
『世界のみなさんこんにちは』(1/21~2/13@island MEDIUM)
『Driving Photo Music THE MOVIE』(1/19~1/30 @Art Center Ongoing)
http://koten-navi.com/node/4359
『愛と平和と未来のために』(1/15~1/31@TOKYO CULTUART by BEAMS)
『TEAM 17 わくわくSHIBUYA coordinated by 遠藤一郎』(1/13 ~ 2/13@トーキョーワンダーサイト渋谷)
水谷一企画展『暴力と宇宙』(1/15 ~ 2/6@island ATRIUM)
本郷芸術スター誕生『チャンピオン決定戦』(1/15、16@AiCOLORS FACTORY)

主催・協賛・後援

企画:水谷一

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