開催時間 |
11時00分 - 19時00分
|
---|---|
休み |
日・月・祝
|
入場料 |
無料 |
この情報のお問合せ |
imura art gallery kyoto
|
情報提供者/投稿者 |
住所 |
〒606-8395 京都府
京都市左京区丸太町通川端東入東丸太町31 |
---|---|
最寄り駅 | 神宮丸太町 |
電話番号 | 075-761-7372 |
1969年生まれ。東京芸術大学油画科大学院卒業の後、アイルランド政府奨学生としてダブリンを訪れ、その後もアーティストインレジデンスで同じくダブリンに2度滞在し展覧会をしています。またロンドン芸術大学TrAINリサーチセンターに文化庁在外研修員として英国研修し、ミュージシャンのデヴィットシルヴィアンとのコラボレーションも行いました。近年はオフィスやビル、学校、駅などへの作品設置など、パブリックアートの依頼も多く、現在は京都造形大学准教授として京都で制作を続けています。
日常風景を切り取った具象的なイメージを描いた油彩画は、現実風景の単なる再現ではなく、写実的でありながら、色彩と光と影の表現が強く意識され、奥行きと透明感が独特の世界観を醸し出します。
今回は、緑を基調とした色調の作品が多く、全画面の印象が緑という、自然さと不自然さが共存したものもあり、又、画面がブレて見える絵もあり、見る距離や角度によって不思議な感覚に陥ります。
神谷の作品からは、一見穏やかで、静寂な印象を受けますが、その制作の意図するところは、「何かを説明する様なものが描きたいのではなく、絵が描きたい。絵とは何かということが一番問題であり、イメージや意味よりも絵である事が大事」だと言います。
テーマや哲学的なコンセプト以上に大切なものを求める神谷の姿勢は、継続的に制作されて来たシリーズのグラデーション作品にも垣間見られます。自ら編み出した刷毛を繋げた器具を用い、計画性と同時にコントロールできない偶発性の間で展開される描く行為は卓越した表現技術によるところが大きく、絵としていかに成立させるか、経験を積みながらも常に探求しているようです。
京都での初めてとなる個展「A」では、神谷が今まで取り組んできた創作をご覧いただけます。是非ご高覧くださいませ。