開催時間 |
11時00分 - 18時00分
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休み |
月曜定休
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この情報のお問合せ |
佐倉茶屋うらら
TEL 090-5522-3003 |
情報提供者/投稿者 |
住所 |
〒285-0015 千葉県
佐倉市田町76-1 |
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最寄り駅 | 京成佐倉 |
電話番号 | 090-5522-3003 |
[ARTIST STATEMENT]
本展は、22年に亘るオーストラリア生活を打ち切って帰国した後、2回目の個展である。同国での作品が主であった前回に比べ、今回は帰国後の作品が多数を占めている。
テーマは、「生きる」に関わっている。年齢を重ねるにしたがって、特に妻共々難病(妻・モヤモヤ病、私・パーキンソン病)をかかえるに至り、「生き残る」ことの重さを自覚するようになった。生命を脅かすもの=生き残りを阻むものごとを、メディアが選別的に煽ることもあって、人々の未来に対する不安は増すばかりである。歴史が証明する通り、恥知らずな為政者や悪徳企業家にとって、人々の不安=恐怖を、支配や収益に利用するのは常套手段である。そのような偽装された不安=恐怖に抗して、真の恐怖とは向き合いつつもなお「楽しんで生き残る」ために、私たちはどうすればよいのか。
その難問に対する回答の一つとして、今回の作品群が生み出された。私はその答えを魚・鳥・犬・猫たちに求めようとしているのかもしれない。言い換えればよりシンプルな生き物、生き方に答えのヒントを見出そうとしているのかもしれない。そして彼らの自然さが「生き=粋」にすら感じられる。
思えば、「野暮」な魚・鳥・犬・猫たちがどこにいるのか?それゆえ彼らは、対語的には「粋」に生きている。少なくとも人間以外の生命体から学ぶなら、「粋」とは意図的に装われたスタイルではない。私は彼らからそんな、無自覚的なのに「粋」に見えるそのスタイルを、私は人間だから「粋な生き残り方」として自覚的に学びたいのだ。