写真と絵画のシンクロニシティ

小池真奈美  「花魁」 2008年 パネルに綿布、白亜地、油彩 Courtesy of Ota Fine Arts / Copyright: Manami Koike
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    会 期
    20140305日 -  20140316
    開催時間
    10時00分 - 19時30分
    入場料
    無料
    この情報のお問合せ
    Bunkamura Gallery
    情報提供者/投稿者
    開催場所
    Bunkamura Gallery
    住所
    〒150-8507 東京都
    渋谷区道玄坂2-24-1
    最寄り駅
    渋谷
    電話番号
    03-3477-9174

    詳細

    参加クリエイター

    展覧会内容

    モチーフの向こう側に見る、三篇の記憶と記録

     本展は、卓越したリアリズム表現でありながら、異なるコンセプトで活動している三名の作家の作品を展開します。それぞれの視点と目的を持ち、写真的リアリティーを保ちながらも、絵画でしかありない密度と質感を共通に持ち合わせている作品群。ある瞬間の背景に漂う物語性と写真的な図像を維持し、純度と精度の高い状態での絵画的感覚を頼りに、様々な工夫を画面に落とし込み、偶然と必然の「シンクロニシティ=共時性」を思わせる暗示的で不思議な感覚を見る者に与えます。

     自身が花魁や古典落語の登場人物などに扮し、その役になりきった姿から言葉やイメージを拡げる小池真奈美。彼女は、江戸情緒が色濃く残っていた明治の風情と「粋」という言葉がふさわしい画面構成を作ると同時に、自身の変身願望を満たしています。筆でなくスポンジで描写するのは、ピントのぼやけたタッチがおぼろげに結ばれた像と近いからであり、化粧を施す感覚と同じだと語っています。
     
     また、透明感のある繊細な描写で、女性の顔や花の作品を発表してきた永瀬武志。対象物は、自身と関係が深い人物や美しいもの。写真を撮り、作品化していくプロセスには自分、そしてモデルの視点も介入し、情緒的かつ個人史的な想いが画面に入り込んでいます。彼の作品と対峙した時に起こる感情は、実際にその人物に会った時の戸惑いや感動に近く、この反応は意図的に生み出されているものでは無く、あくまで客観的な設計図でしかありません。
     
     そして、日常の中の「ありきたりな風景」を絵画として提示し続けている平久弥。彼は、モチーフとする場所を撮影した写真をもとに、精緻な技で画像をなぞって抑制的な画面へと仕上げるフォト・リアリズムの手法で制作しています。写実を極めた描写は、写真と絵画、どちらに近いわけでも遠いわけでもない、カテゴライズしがたい独自の世界観を構築しています。
     
     現代を背景に生まれた被写体は、作家の眼と技術により想像を超えた臨場感ある世界を創り、鑑賞力、想像力を掻き立てます。相対しながらも空間の中で共存する、三人のリアルをお楽しみ下さい。
     

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