後藤將義 展

後藤將義展 (Gallery Q 2010/7/5-7/10)
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    会 期
    20100705日 -  20100710
    開催時間
    11時00分 - 19時00分
    休み
    最終日17:00
    この情報のお問合せ
    ギャラリーQ
    03-3535-2524
    イベントURL
    情報提供者/投稿者
    開催場所
    Gallery Q
    住所
    〒104-0061  東京都
    中央区銀座1-14-12 楠本第17ビル3F
    最寄り駅
    銀座
    電話番号
    03-3535-2524

    詳細

    参加クリエイター

    展覧会内容

    ARTIST STATEMENT
    「無力の美術」

    今回のエキシビジョンタイトルとして、こう付けた。
    ある意味、受けを狙ったような、非常に浅はかな言い方かもしれない。或はタイトルにしては、とても卑屈なことばかもしれ
    ない。実際、付けた自分自身未だに悩み、気恥ずかしい思いさえある。

    しかし現実は「そう」思うし、「そう」である。現在の社会に於いての美術。その“社会に於いての美術”の世界における自
    分自身の存在、が無力である、ということ。断っておくが、現代の美術界に尽力されている方々を悪戯に煽ったり卑下した意
    味ではまったくない。しかし現実としてはこういった考え方、つまり美術が社会に対して無力である、と言う意見は必ず耳に
    する。そこで、この状況で、自分は何をしていったらいいか、すべき事は何か。

    作品のなかの、透明の樹脂によって固められた言葉たちは、投げっ放しで曖昧で、意味が分からないと思う人もいるかもしれ
    ない。このステイトメントがやや大仰な割には、作品そのものは、非常に個人的とさえ思える内容かもしれない。芸術表現と
    いうものは、誰もが思ったり、感じたりしたことをそれが悪い事であれどうであれ、そのままを表現する、ということではな
    く、それを抽象化し作家がその抽象化された、言葉でも音でも視覚でもない『何か』を形成することで「作品」として世の人
    々に提示する、という事が作家の使命ではないのかと考える。表現としての抽象/具象ということではなく。その『何か』は
    恐ろしいほどにドロドロし、色という色ももっておらず、例える事は難しいモノである。ただ、そこにあるものと、それを表
    現したものとでは=(イコール)ではなくあくまで≒(ニアリーイコール)に他ならない、あくまで、作った人間の未熟さで
    あるとか、社会背景的なものも含めて。代わりのものに過ぎない。

    自分の場合、樹脂でそれをカタチにしてみた。[plastic]には形成する、という意味と、俗語ではあるが、偽物の、又は人工
    的な、と言った意味がある。

    ここに並べられた作品たちは、故に「本物」ではないかもしれない。悪趣味に、観客を試しているのかもしれない。作家自身
    が観客とそれ以外に試されながら。少しでも何かを変えようとする気概を生むために。
    [Gallery Q HP より転載]

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