〈小企画〉 奥田善巳展  〈特 集〉 コレクション名品選 美術の始まるところ

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会 期
20131123日 -  20140309
開催時間
10時00分 - 18時00分
※特別展開催中の金・土曜日は夜間開館(20:00 まで)
※入場は閉館の30 分前まで
休み

※11月25日(月)、12月23日(月・祝)、1月13日(月・祝)は開館、12月24日(火)、1月14日(火)は休館
※年末年始およびメンテナンス休館:12月30日(月)~1月10日(金)
この情報のお問合せ
兵庫県立美術館
情報提供者/投稿者
開催場所
兵庫県立美術館
住所
〒651-0073 兵庫県
神戸市中央区脇浜海岸通1-1-1 [HAT神戸内]
最寄り駅
岩屋
電話番号
078-262-1011

詳細

参加クリエイター

展覧会内容

2013 年度コレクション展Ⅲでは、小企画として「奥田善巳展」を開催します。奥田善巳(1931 ~ 2011)は、京都府出身で、長らく兵庫県で活動していた美術家です。彼の絵画20点を、天井高の高い展示室1を使って紹介します。
 また、展示室2~4では、「美術の始まるところ」と称し、芸術家が作品をつくる動機に焦点を当てます。身近なものに抱く親愛の情、つくり手としての探求心、社会における芸術家のあり方、そして自己と向き合う芸術家の深層の4つのテーマに従い、油彩画、版画、写真、彫刻など当館の魅力溢れる作品群をご紹介します。
神戸ゆかりの洋画家、小磯良平と金山平三の記念室、さらに20 世紀の彫刻/安藤忠雄コーナーとあわせてお楽しみください。

会場:兵庫県立美術館 常設展示室(1 階・2 階)

■〈小企画〉 奥田善巳展 [展示室1] 

一昨年に逝去された奥田善巳(おくだ・よしみ 1931 ~ 2011)は、長く兵庫県を拠点にして、日本の現代美術史に名を残す重要な展覧会、ムーブメントに参加してきました。
奥田は、立体作品などにもその才能を発揮していますが、活動の中心は絵画でした。1960 年代の、ものの不在を表現する絵画、1970 年代における概念性を帯びた作品、そして、それ以後の線描のみによる絵画と、時代の潮流に応じながらも、その中で自己の表現を追求してきました。それらは、シンプルな中に豊穣さを湛えています。
その表現世界を、1960年代から2000 年代までの主な作品十数点によって回顧します。

■〈特集〉 コレクション名品選 美術の始まるところ
本展は、作家が作品をつくる動機に焦点を当てます。「人生を愛でる」「新たな道を求めて」「社会の中の芸術家」「内なる世界へ」という4つの視点を設けて、身近なものに抱く親愛の情、つくり手としての探求心、社会における芸術家のあり方、そして自己と向き合う芸術家の深層にせまるような作品を展示します。創作する行為の豊かさ・多様さに、ぜひ目を向けてみてください。

[展示室2] 「人生を愛でる」芸術家をとりまく家族、愛らしいもの、故郷、そして特別な場所

身近な人々や、住み慣れた土地に魅せられて、愛情を感じたり、心通わせたり。そうしたものを自分の手の中に治めておきたい、再現することで留めたい、永遠のものとしたい。芸術家のみならず、私たちの人生においても、このような欲求を抱く瞬間はしばしば訪れるのではないでしょうか。人にとって自然な感覚ともいえるところから生まれた芸術。それは見る側の私達にとっても、親近感を持つような作品となるのかもしれません。

[展示室3北] 「新たな道を求めて」つくること、表現することを探求し、独自の表現を生む

作品を作るには、さまざまな方法があります。カンヴァス、絵の具、筆といった従来から使われてきた道具で、いかに自分なりの新たな表現を生み出すのか。または、全く新しい素材や手法を取り入れるのか。創造の行為そのものに魅了され、追求していった芸術家の奮闘の跡とその成果を見てみましょう。

[展示室3南] 「社会の中の芸術家」芸術家は何をみて、いかに反応したか

芸術と私たちの日常はどのように結びついているのでしょうか。街で目にするデザイン、公共の場所に設置してある彫刻作品もその一例でしょう。近頃では、都市型芸術祭として街中に作品を出現させる試みも盛んになっています。芸術は、美術館やギャラリーを出て、より積極的に私たちの暮らしの中へと浸透してきています。ここでは、芸術家が自分自身の方法で社会と関わり、積極的に参加していく例を取り上げ、芸術の多様な可能性について考えてみたいと思います。

[展示室4] 「内なる世界へ」自分自身と向き合い、心の中をさらけ出す
 
時として芸術家は自分自身の内面へ目を向け、精神の中へと奥深く入り込み、そこから取り出してきた彼らだけの世界をあらわにします。そこには、見たことも想像したこともないものが現れるかもしれません。未知の領域に踏み込んだとき、私たちはどのように感じるのでしょうか。驚き?疑問?あるいは、心の奥深くをゆさぶるような感覚?自らを曝け出した芸術家と作品を通じて対話する、そんな贅沢で豊かな時を楽しんでみてください。

[展示室5]

〇20 世紀の彫刻/安藤忠雄コーナー
 
当館の収集の柱のひとつである彫刻から、人の姿を抽象的に表したものなど、20 世紀の彫刻の多様な表現を紹介します。
また当館の設計者である建築家・安藤忠雄の関西でのプロジェクトを模型、写真、映像などで紹介するコーナーを併設します。

〇小磯良平記念室

神戸生まれの小磯良平(1903-1988)は、近代洋画を代表する巨匠のひとりです。確かなデッサン力に裏打ちされた気品あふれる婦人像は、現在も高い人気を誇っています。今回は、《T嬢の像》、《肖像》、《斉唱》といった当館が所蔵する代表作に加え、近年新たに寄託を受けた《踊り子》もご覧いただきます。

〇金山平三記念室

神戸生まれの金山平三(1883-1964)は、風景画の名手として知られる近代洋画の巨匠です。落ち着いた色づかいと巧みな筆さばきによって、信州や東北など日本各地の風景を情感豊かに描き出しました。この記念室では、《大石田の最上川》をはじめとする代表作を選び出し、金山の画業を紹介しています。

[展示室6] 日本の近現代絵画

当館が所蔵する近現代の絵画から、代表的な作品を展示します。文明開化から間もない明治期に描かれた、本多錦吉郎による《羽衣天女》にはじまり、安井曽太郎、小出楢重や林重義らの大正から昭和にかけての名品を出品します。また、戦後の時代からは、抽象絵画のパイオニアであるオノサトトシノブや、具体美術協会の吉原治良、田中敦子らの実験的な絵画をご覧いただきます。

関連イベント

■こどものイベント「アートな凧をつくってあげよう!」
 1月11日(土)10:30 ~ 15:30
 アトリエ2にて 要実費 定員30名
 要申込:こどものイベント係 TEL 078-262-0908

■学芸員によるギャラリートーク
 12月14日(土)、2月22日(土)
 16:00 ~(約40分)参加無料・要観覧券

■ミュージアム・ボランティアによるガイドツアー
 会期中の金・土・日 13:00 ~(約45分)
 エントランスに集合 参加無料・要観覧券

■同時開催の展覧会
 昭和モダン 絵画と文学1926-1936
 11月2日(土)-12月29日(日)

 フルーツ・オブ・パッション
 ポンピドゥー・センター・コレクション
 1月18日(土)-3月23日(日)
 
 神戸ビエンナーレ2013 横尾忠則 感応する風景
 10月1日(火)-12月1日(日)
 ※神戸ビエンナーレ会期中、神戸ビエンナーレ入場券でコレクション展が無料となります。

 チャンネル4 薄白色の余韻 小林且典
 11月2日(土)-12月1日(日)

主催・協賛・後援

主催:兵庫県立美術館

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