Noriaki Yokosuka X Hedva Ser Shafts & Forms

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会 期
20130921日 -  20131122
開催時間
11時00分 - 19時00分
土曜 18時00分まで
休み
日・祝
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EMON PHOTO GALLERY
情報提供者/投稿者
開催場所
EMON PHOTO GALLERY
住所
〒106-0047 東京都
港区南麻布5-11-12 togoBldg, togo Bldg. B1
最寄り駅
広尾
電話番号
03-5793-5437

詳細

参加クリエイター

展覧会内容

横須賀功光の「射」シリーズは、闇と光の間際を巧みに操り、独自の空間を構築している。
Hedva Serのブロンズ像は、自然界にしかない美しい曲線であるフォーム(FORMS)木・岩・波・嵐・トーテム・炎・融合の旅へと誘ってくれる。
二人の芸術家の惹きつけ合うイメージは、特別な相対性の感覚をつたえてくれる。

Emon Photo Gallery では、このたび、カロリーヌ・トロシュと横須賀安理をキュレーションに迎えて、 日本人写真家「横須賀功光」とフランス人彫刻家「Hedva Ser(エドヴァ・セール)」による初の共同展「Shafts & Forms」を開催いたします。

広告写真で一時代を築いた写真家 横須賀功光 (1937 - 2003) の作品は、没後、生前発表されていなかった彼のプライベートな作品への関心が高まっています。 2005年には東京都写真美術館にて大回顧展が開催され、写真集 ”Photon & Ogre”「光と鬼」を出版、2012年には彼の子息横須賀安理氏による 初のモダンプリントをEmon Photo Galleryにて展示販売致しました。

没後10年となる今年、時代を超越した研ぎ澄まされた高い芸術性を誇る彼の作品のなかでも、原点といえる1964年に撮影されたシリーズ「射」を、 世界的に知られるフランス人彫刻家Hedva Serの日本では初めてとなる作品とともに展示致します。 横須賀の「射」シリーズは、無機質なオブジェを撮影した抽象的な白黒作品で、光と影のコントラストを拓みに操り、 陰影の物質化を試みた、孤高の写真家の精神世界へとつながる扉をひらくような挑戦的な作品です。

一方で、エドヴァ・セールの彫刻作品は、自然に着想をえた、”木“”石“”波“”嵐“”トーテム“”炎“”融合”など、 流れるようなフォームを特徴とする女性的な彫刻作品です。彼女の作品は力と感受性を同時に感じさせ、アジアの”陰と陽”の精神に通じるところがあります。

エドヴァ・セールは、それまでの平和活動への貢献と彫刻作品”Tree of Peace”に対して、2011年にユネスコ(UNESCO)の平和芸術家の称号を授称し、 フランスでは、2001年に芸術家勲章、1986年にレジオン・ドヌール章も授章しています。 彼女は、箱根彫刻の森美術館に永久所蔵されている作品で日本人にも有名なAlicia Penalba氏に師事し、またとくに”波”と”嵐”の作品では、 北斎に影響を受けたそうで、パリをはじめ アテネ、ルクセンブルグ、ボストン、テルアビブなどで個展を開催しています。

この2人の偉大なアーティストの作品を同時に展示することは、まるで磁石のように引かれ合い反発するように、 ”日本とフランス””男性・女性””2次元と3次元””写真と彫刻””抽象と具象””無機質な物質と有機体””陰と陽” それぞれのレベルで二重性を持ち、同時に生命と精神世界の本質に迫る空間となるでしょう。

                                                     2013.09 EMON PHOTO GALLERY

「射」 振動体宇宙にある鏡像

生涯をかけて心眼を冷徹に磨き、常に新しい事に挑んだ日本を代表する写真家・横須賀功光。
今年没後10年を迎える氏が残したプライベート作品の数々は、今も時代を超えて普遍的な魅力をたたえ、凛然と在り続けている。
横須賀功光は、学生時代に資生堂の仕事を手掛けて頭角を現し、卒業後はフリーとなって活躍。後に三宅一生とのコラボレーション、またドイツ、イタリアン、フレンチヴォーグの最初の日本人カメラマンとして活躍の場を世界に拡げ、まさに飛ぶ鳥を落とす勢いでシリアスフォトを先駆した。 華々しい広告の世界で名声を上げ羨望されたのは、その質の高い作品を追い続ける横須賀の写真に対する執念に他ならない。そうした作品が生まれた背景を、何よりも饒舌に語りかけて来るのは横須賀功光が残したプライベートワークである。

ここにご紹介する作品『射』は、1964年、日本写真批評家協会新人賞記念写真展で発表し、権威ある賞の受賞によって若くしてスターダムを駆け上がっていった氏の代表作である。 『射』は、金属のオブジェクトを用い、テーブルに乗るほどの小さな箱をステージにして作られているという。そこにライティングを施し光と影を操って浮かび上がってくる光を捉えたのだ。鈍く柔らかい光。反対に射すような鋭い光。無駄を削ぎ落としたストイックな眼差しと抑制を利かせたコントロールで写し取られたものは、いずれも27歳とは思えない俗事を超越した「光」だった。

構図に配置された静的物体と動的物体が対照的なコントラストをつくり、全体のトーンにはゆらぎが漂って作品に奥行きを与えている。それらを一枚の写真に視覚化させようとする絵画的なアプローチは40年以上経った作品と感じさせることがない。『射』における横須賀功光の意識とはいかなるものだっただろう。すでにこの世を去った氏から回答をもらうことは叶うはずもないが、一連の作品から伝わる力強さは決して色褪せることはない。
それは宇宙を構成し支配している波動のリズム、あるいは森羅万象の調和と均衡とがもたらす、氏の精神世界なのである。
この時27歳だった横須賀は、光と影、生と死といった対極を振り子のように行き来するように、振動体宇宙の鏡像と対峙し、格闘したのではないだろうか。 そういった意味でも作品『射』は正に横須賀美学の原点である。この作品のフレームの奥には、観る者の想像力を膨らませると同時に、私たちをスリリングなゲームの世界へと誘う魅力がある。

今回、代表作『射=Shafts』は横須賀安里氏監修のもとにデジタルリマスターが施され、熟練されたプリンター遠藤隆氏の協力によってモダンプリントとなった。40有余年の歳月を経て、新たに蘇った作品を皆様にご案内致します。

                                            2013.09 EMON PHOTO GALLERY ディレクター小松整司

関連情報

- プライベートビュー & オープニングレセプション -
2013年9月21日(土) 18:00〜20:00

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