10年代の無条件幸福

J o h n H a t h w a y|M a g i c R o c k e t S t a t i o n |2 0 1 2
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会 期
20130815日 -  20130907
開催時間
12時00分 - 19時00分
休み
日・月・祝
入場料
無料
この情報のお問合せ
eitoeiko
情報提供者/投稿者
開催場所
eitoeiko
住所
〒162-0805 東京都
新宿区矢来町32-2
最寄り駅
神楽坂
電話番号
03-6873-3830

詳細

展覧会内容

美術史ではなく、アニメや漫画、ゲーム、アイドルなどのサブカルチャーを想像力の源泉とする傾向が日本の現代美術の若い世代の作品に顕著に現れている。それは、若い作家たちや鑑賞者が3.11以後も感情や意志を仮託できるものとして現実の政治や宗教とは無関係な虚構の存在を選んでいることを意味する。虚構やキャラクターを描くこと自体は、古典的な芸術にも見いだせる。しかし、マルクス主義のようなイデオロギーを共通言語として持たない世代が表現する人間像は、しばしば、大戦を経験した前衛芸術家たちが、政治を風刺したり写実が不可能なほどの絶望を表現したりするために描いた人間像とは違い、「多幸感」に溢れている。展覧会名の「無条件幸福」は、この「多幸感」を表すネットスラングのひとつで、いわゆる「萌え死」(あまりにかわいいために悶え死にそうになる状態)を意味し、初音ミクやアイドルの歌、動物の動画などを含んだ夥しい数のコンテンツで近年使われている。「無条件降伏」はいかに「無条件幸福」へ変換されたのか。本展では、戦後日本がこの問いを試す実験場だったという見立てのもと、中村宏(1932‒) と北川民次(1894‒1989) ら戦争を体験した世代の作品と、J o h n H a t h w a y 、夢眠ねむ、鎌谷徹太郎、相川勝、石垣克子ら直接交戦のない平和な日本を生きてきた世代の作品を対比し、日本現代美術が映す「ユートピア」の意味を問う。

キュレーション 高橋洋介( 青森県立美術館)
特別寄稿 奥間政作( 早稲田大学會津八一記念博物館助手)
「素晴らしい新世界̶再魔術化するユートピア」スピンオフ企画

本展の開催にあたり、ご協力・ご助言くださりました下記の方々に厚くお礼申し上げます。
飯田高誉( 森美術館理事/ 青森県立美術館美術統括監) 浅川玲子 
G a l l e r y C e l l a r  J H E l e c t r o n i c s  s k s k  

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