泉啓司 「骨まで毛だらけ」

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会 期
20130824日 -  20130928
開催時間
11時00分 - 19時00分
休み
日・月・祝
入場料
無料
この情報のお問合せ
ARATANIURANO
情報提供者/投稿者
開催場所
URANO
住所
〒140-0002 東京都
品川区東品川1-33-10-3F
最寄り駅
天王洲アイル
電話番号
03-6433-2303

詳細

参加クリエイター

展覧会内容

泉啓司(1973年神奈川県生まれ)は東京造形大学で彫刻を学び、ユーモア溢れる人物像を緻密な技術に裏付けされた木彫にて制作しています。国立国際美術館に作品が収蔵されるほか、国内外のアートフェアで人気を博し、2009年にARATANIURANOにて開催した個展「脇から滝」で見せた人物と風景が絡み合う木彫を中心に高い評価を得ています。

身近な人物をモチーフとした彫刻のすがたは、一瞬にして我々の目を奪います。脇から虹がかかる女性、頭上に野菜をのせた男性、ケチャップをかぶった屈強な男、顔が隠れてしまうほどの噴煙を発射するロケットと同化する人物など、彼らのおかれる状況はいつも不可思議で、突飛にも見えますが、それらが単に驚きという印象に留まらないのは泉の彫刻すべてに通底して展開される試みとそれを見事に具現化する技術力に因ります。

例えば、まるで体の内側から湧き出したような鼻水や雲などは、不定形で彫刻にしづらい液体や気体でありながら、その自由度の高さを味方に泉の手によってかたちを与えられ、生き生きと風景に溶け合います。風景写真に内在する遠近法を逆手に取れば、同一の空間を指し示す平面と立体との間に生まれる差異が、風景と同化した特異な人物像によってあぶり出されます。それらの関係性に普遍的で脈略のない眼鏡やコップといったモチーフを加勢させると、それぞれの質感の違いが引き立ち、そこに向けられた意識の違いをより明確に伝えてくれるのです。

また様々な状況下におかれる人物たちは、当事者のすがたに必ずしも酷似しているわけではありません。共通認識としての彼らを表現するのではなく、その性格や部分的なパーツに注視しつくること、それは同時に泉が用いる、タオルをイカに、扇風機をクラゲに見せるといった“見立て”の手法においても共通し、表面的な模写ではなく、内実に目を向けて描写されており、似る/似せるという事象をどのように捉えているのかを問うことで、そこに生まれる違和のなかに存在するかたちを見逃さずにとどめます。

こうして複数の要素が同居する作品の背景では、イメージの起点が絶えず変化し続けては派生し、そこを新たな起点に据え更なる一手をとる、その作業が真摯に繰り返されています。最新作では、これまでの作品で行われてきた取り組みを更新するとともに、いまにも周りの世界へと絡み合うかのようなスケール感に拡げて挑戦しています。

作品の中に織り交ぜられる様々な試みによって、自ら題を提出し自ら答える行為を生成し、人/物がどのように世界を成立していくのかを表出する行為がより意識的に成される本展を是非ご期待ください。

関連情報

オープニングレセプション:8月24日(土)18:00-20:00

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