開催時間 |
11時00分 - 19時00分
|
---|---|
休み |
日・月・祝
|
入場料 |
無料 |
この情報のお問合せ |
Gallery MoMo Ryogoku
|
情報提供者/投稿者 |
住所 |
〒130-0014 東京都
墨田区亀沢1-7-15 |
---|---|
最寄り駅 | 両国 |
電話番号 | 03-3621-6813 |
GALLERY MoMo Ryogokuでは7月20日(土)から8月10日(土)まで、ギャラリー作家によるグループ展「Individual Creations」を開催いたします。今展では、何らかの形で「自然」との関わりを持つ作品をそれぞれの作家に出品してもらい、それぞれの作家の持つ自然観や自然表現、作家自身も含めた人間との関わりなどが展観できればと企図したものです。
それぞれの作家の持つ自然観は十人十色です。夏休み突入のこの時期ぜひご高覧いただき、ご高覧いただく方ご自身の自然観とも照らし合わせて、自然について思いはせる機会にしていただければさいわいです。
[出展予定作家]
池田幸穂
日本庭園や公園をモチーフに描く作品は、作られた自然への愛着であり、癒しでもある。そこでは羽を休める鴉や、ホッと一息つく人間がよりその自然を体現し、人工的に植えられ配置された樹木もまた、自然に支えられた生命力で生き続ける姿を、豊かな色彩感で映し出す。そこには人工的な造営物にも自然を見る作者の眼差しがある。
奥田文子
焦点がぼやけて茫洋として描かれる風景は、やわらかい光と空気に包まれ、卑小に見えるほど小さく描かれる人間とのスケール感の違いが、大きな自然への畏敬を感じさせ、人間を大きく包み込む存在としてやさしく立ち現われる。風景がまるで母性の体現であるかのようである。
坂本真澄
坂本真澄の自然は、自らのアイドルたちを生かすための舞台装置として存在するかのようである。そこに登場する動物たちも自然というよりアイドル化されており、人間と等価に描かれる。描かれた背景の自然は壁紙と化し、ひたすらアイドルのために消費される。
篠原愛
動物や金魚に内臓を食いちぎられ、皮膚に植物が寄生して花を咲かせる少女の作品を見る時、自然が少女の生を蝕んでいるように見える。しかし人魚へと変身しつつある少女には同化への願望を読み解くことが出来、溶解しつつあるかのような恐竜との間には飼い犬との関係に見られる親近感があり、敵対するというより同化への願望と見ることも出来る。そこに見られるのは死への憧憬ではなく、自然と同化するほどの共存意識であり、生への意思であるように思える。
人見元基
木という素材による動物彫刻は擬人化され、その自然感は素材と対象を行き来する。動物を彫りながら常に人間のありように眼は向けられ、自然に理知的な役割を与えようと画策しているように見える。動物に自然を見るのではなく、人間の諸相を見せるために使われる道具として利用し、彫ることによって人間の卑小さを木の持つ自然へと封じ込め、帰しているのかも知れない。
吉田和夏
吉田作品に描かれるのは人間より自然が多く、宇宙と地下深くまでその広がりを持つ。しかしどこかそれらはイラスト風であり、地層や地理という教科書的な様相を見せている。そこには科学し探究する自然が描かれ西欧的な自然感が伺われるが、共生する意識も見られる。
アンドレイ ドゥブラウスキー
国土の1/3を占める森林と、年平均降水量が中央北部の山地では2000mmに達するという気候風土は、アンドレイにとって必然的に森や水辺が身近な自然となり、仲間との遊戯空間と同時に生活の場でもあったと思われる。自然との距離は緊密で、バニーと化した少年たちは自然と同化し、閉ざされた世界はホモセクシュアルな雰囲気も漂い、自然が均等な価値観を持って対峙することを感じさせる。
クリップした展覧会はありません。