野村在『additional fugitive ー増刷する刹那ー』

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会 期
20130601日 -  20130629
開催時間
12時00分 - 19時00分
金/土/日のみオープン
入場料
無料
この情報のお問合せ
HARMAS GALLERY 03-3642-5633
情報提供者/投稿者
開催場所
HARMAS GALLERY
住所
〒135-0024 東京都
江東区清澄2-4-7
最寄り駅
清澄白河
電話番号
03-3642-5660

詳細

参加クリエイター

展覧会内容

2010 年の門前仲町のスペースでの個展から、2 年半ぶりの野村在の個展となります。

野村在は様々な素材(蜜蝋や油脂の塊、脆いプラスチックなど)を彫刻作品に用いてきた傍ら、継続して写真を用いた表現を行ってきました。それら様々な表現の中に一貫して現れている彼の制作への姿勢には、全ての物質が持つ可視化しづらい本質「消滅へと向かう」ことを定着させることへの試みが絶えず現れています。
野村在がロンドンでの滞在期間中に自らの彫刻作品が破損されていく事を目の当たりにした事により、徐々に、立体作品から写真を用いた彫刻作品の制作にシフトしていったのも、この「消滅へと向かう」表現を永遠に定着させようとしたある種の矛盾から生まれた苦しみの中から必然的に選ばれていった結果だったのかもしれません。

アルマスギャラリーでの前回の展示では、樹脂の特性を逆手にとった、人間の手では作り得ない形を内包した彫刻群と、人間の目では捉えきれない物質のフォルムの移ろいをカメラにより固定化した、 写真を使った作品によって構成されました。 今展では、前回の個展から2年間撮り貯めてきた、写真をより彫刻的に押し進めた表現を公開します。
そこでは物質の特性が剥き出しにされた瞬間を捉えたシリーズが展開されます。
また近年継続して制作されているこのシリーズに加え、新作も展示予定です。 ぜひご高覧いただければ幸いです。

ベルント&ヒラ・ベッヒャーの写真が彫刻と比較して語られるのは、被写体である給水塔や溶鉱炉を彼ら自らが「無名の彫刻」と呼んでいるからばかりではない。
彼らの作品は「表現」というよりむしろ機械的な記録といった方がよく、そこでは写真表現のプリミティブな構造がむき出しになっている。
つまりそれは「かつて確かにあった」という事実と「今ここにない」という事実との間にある、ものの在り方の極を残酷に指し示しているということであり、そのことこそが彫刻なのである。
野村 在はずっとネガティブなものに異常に執着を持ちながら制作をしてきた。松葉杖、車椅子、点字などをモチーフにしながら立体作品を制作してきた傍ら、近年では亀裂や爆発といった、記録することで初めて可視化される「破壊」に行き着いた野村にとって、彫刻と写真というメディアとの関わりは必然以上のものがあるだろう。
ものをネガティブにとらえること、つまり「ものの在り方の極」を意識することは彫刻制作の基本だと言っても良いが、それを先鋭化した果てにあるものは消滅である。消滅させることなく、それを「作品」に導いていくことは簡単ではないが、その困難なプロセスにこそ名付け難い「豊かさ」がある。そこに野村の制作は深く関わっている。

                                                            袴田京太朗(アーティスト)

関連情報

opening reception 6月1日(土)18:00 - 20:00 場所:HARMAS GALLERY 

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