山邊 桜子 展 「Domestic Matter」

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会 期
20130524日 -  20130605
開催時間
12時00分 - 22時00分
最終日17:00まで
休み
入場料
無料
作品の販売有無
販売有
この情報のお問合せ
Gallery near 075-708-8822
※会場はカフェ店内となりますが、1 オーダー制ではございません。ギャラリーのみのご利用もお気軽にご来場ください。
情報提供者/投稿者
開催場所
cafe dining near
住所
〒606-8227 京都府
京都市左京区田中里ノ前町34-2 珠光ビル百万遍B1F
最寄り駅
元田中
電話番号
075-708-8822

詳細

参加クリエイター

展覧会内容

2013年5月24日(金)から6月5日(水)までの12日間、gallery nearにて、山邊 桜子 展「Domestic Matter」を開催いたします。
山邊は、京都造形芸術大学の洋画コース在籍時から、様々なグループ展に出展、また、京都の商店街で開催されるアートイベントの企画・運営や、若手作家を集め、自身も作家として出展するグループ展を企画するなど、作家としての立場だけでなく、プロデュース的な目線からも活動してまいりました。その俯瞰的に物事を捉える視線は作品制作にも影響を与え、今後の作家活動にも大いに期待が高まります。

山邊は、主に油彩において「色」を描くことを主題としており、幾重にも塗り重ねられる色は混沌とした表情を映すかと思えば、それら澱んだ色を照らすかのように、はっきりとした鮮やかな色が表れ、その相反する色彩が混在する画面にしばし、目を奪われます。山邊が描く画面は抽象的であるものの、描かれる「カタチ」は具象であるともいえます。山邊は現在の表現に至るきっかけとして、アルコールと氷の関係性を挙げており、アルコール(単色)の中に浮かぶ氷(無色・透明)が線状になって踊るように溶けていき、また、その際、アルコールと氷の二色の単色は混ざり合い、光や角度によっては色彩豊かに様々な色調を認識することができたと言います。流動的に変化し「カタチ」を保持しないものを描くことで、「カタチ」が内包する意味を色彩に託し、感覚的・情緒的に表現しようとしております。縦2.6m×横3.8mの大作「MERGE into」(2012)では、作品と対峙しようと、その大きな画面の前に立った瞬間、自らも氷と同じように画面の中に溶け合うような感覚を覚え、山邊が描く感性の強度とスケールの大きさを窺い知ることができます。全体的に深く澱んだ背景の中に、突如として現れる蛍光色を思わせるピンクが印象的な作品「目覚め」(2013)では、画面の上方から大きな滴の如くピンク色が垂れ下がり、その先端はまさに前述したアルコールの中で溶けゆく氷のようでもあり、背景(アルコール)とモチーフ(氷)が混ざり合うことで、山邊が意図する「カタチのないカタチ」が表現されております。

本展は、作家にとっての初個展となり、大作をメインに小作品を交えた、全て新作で構成されます。山邊は、色を多角的に捉えることで、自らが描く画面が生み出す色彩同士の関係性を、現代社会において生活する人間同士の関係性ともリンクさせており、《隣り合う色同士が影響し合い、色単位で見ることが困難となること》という作家の言葉から「色」を「個人」に変換することで、その意図が明確となります。山邊にとっての「色」との出会いは、過去のアルコールに対するトラウマから始まり、今ではそのトラウマが、表現する原動力となっていると述べており、「色」を表現する行為を逆説的に捉えるとするならば、山邊は人を色に置き換える作業を繰り返すことで、自身の生い立ちや、歩んで来た環境、現在の状況から未来における希望までをも咀嚼し、表現しているとも捉えることができます。自身が日々送ってきた、また、現在進行形の社会生活における人との関係性を俯瞰で見つめ、昇華し、作品に落とし込む作業の中で、より「自分」を理解し、他者との距離を計っているようであります。自らと社会が関わり合うことを確認するかのように、何度も色を重ね、溶け合い、自らも画面の色と同じように社会と溶け合うことを望んでいるようでもあり、また、それは誰しもが感じる社会との関わりにおける不安ともとれ、山邊にとって他者である我々にも、あらためて、社会生活における「個人」との関係性を、「色」を通して訴え、気付かせてくれるようであります。

                                                             gallery near 延近 謙

「色」というものは、「何かの」それでしかないのだろうか。カタチあってのイロなのだろうか。
では、イロからうまれるカタチにいのちはないのか、意味は成立しないのか。
視覚に訴えかける色彩は感覚的・情緒的である。また、それらが持つ関係性( 隣り合う色同士が影響しあい、色単位で見ることが困難となること) は、私たちの目に映る世界を表しているのではないか。そうこうしているうちに、カタチが出てきた。
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自分という最小単位の問題を知ることが、同世代・同性・同じ文化の中で営む民族間の問題を知る、気付くきっかけとなるという考えのもと制作している。本展では、「作家の目に映る、濁った狭い世界」を強く意識した作品を並べる。

                                                             山邊 桜子

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