林 葵衣 展 「OverLay」

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会 期
20130412日 -  20130424
開催時間
12時00分 - 22時00分
最終日17:00まで
入場料
無料
作品の販売有無
販売有
この情報のお問合せ
Gallery near 075-708-8822
情報提供者/投稿者
開催場所
cafe dining near
住所
〒606-8227 京都府
京都市左京区田中里ノ前町34-2 珠光ビル百万遍B1F
最寄り駅
元田中
電話番号
075-708-8822

詳細

参加クリエイター

展覧会内容

2013年4月12日(金)から4月24日(水)までの12日間、gallery nearにて、林 葵衣展「OverLay」を開催いたします。
林は、京都造形芸術大学情報デザイン学科 映像メディアコース在籍時から、イラストや写真、映像などのグループ展に積極的に出展、また、2008年「メヲアケテミルユメ」、2009年「カラダカラニジムコエ」(ギャラリーはねうさぎ)の個展では、絵画作品を発表するなど、多様な表現手法で自身の作品を対外的に発表してまいりました。同コース卒業後は、同大学の芸術表現を専攻し、自身の表現における根幹を見つめ直すことで、絵画を軸としてきた表現手法にも変化が見られるようになり、2011年に開催された個展「RE」(C.A.P. STUDIO Y3)では、現在の表現手法の元となる「反復のズレ」をテーマとしたシリーズを展開し、誰しもが体験したことのある、自身の意識化でもコントロールしきれない身体行動を見事に視覚化し、作品として昇華するに至りました。

林の作品にはデザイン性が際立つ作品が多く見られますが、林が表現しようとするものは、より複雑です。自身の意識とは別のところで働き、絶対的に介入することができない、人体にあらかじめ組み込まれているしくみに着目し、それらを実際の表現行動に置き換えることで作品として表出させます。
「くずれる -黒-」(2011年)では、画面の中央に、RとEのスタンプで一直線のラインを引いたのち、その中央ラインの基準に沿って、上下それぞれに同じRとEのスタンプで画面を埋めることで、「黒い文字の崩れ方=反復作業のズレ」を表現しております。その途方もない作業の末に表れる画面は、非常に幻想的かつ、デザイン性に優れ、あたかも意図して描いた絵画作品のようにも見えます。同じ作業を繰り返す行為は自身の意識下で、常に一定、且つ、ズレの無いよう整列させているつもりでも、実際にはコントロールできないズレが生じます。それらの《反復=ズレ》を画面に落とし込み、俯瞰的に見ることで、林の意図する「介入できない人間のしくみを認識し、限りなく自分の意識に引き寄せる」ということを体現しております。
その他にも、AからZまでのアルファベットをスライドガラスに印字し、鑑賞者が自由に組み合わせることで、林と鑑賞者との思考を溶け込ませる意図のインスタレーション作品「Type - A to Z」(2012年)や、スノースプレーやポスカなどを用い、五線譜を引いた台紙にドローイングを描く音を「音楽」、描かれた画面(台紙)を「楽譜」とし、描く行為そのものを「演奏」に見立てた作品「cosmoscore」(2011年)など、視覚・聴覚・触覚といった人体における感覚を可視化する表現を追求しております。

本展は、2011年より制作してきた作品を中心に、大作、インスタレーション、小作品など様々な作品形態によって構成されます。
本展タイトル「OverLay(オーバーレイ)」とは、「重ねる」「覆う」という意味を持ち、林の作品にはこの「重ねる」行為を制作過程に含むものが多く見られます。重ねた結果の状態を作品とするもの、重ねたのちに削ぎ落とし、その結果を作品とするものなど「重ねる=反復」が、現在の林にとってのテーマと言えるでしょう。林は、自分自身の体に起こる今まで気付かずにいた現象や疑問を、まるで科学の実験でも行うかのように表現を通して検証し、その結果を作品として発表しているようでもあり、一貫して「人体」を軸に制作してきた林にとって、更に掘り下げることで辿り着いた「絶対的に介入できない人体のしくみ」を独自の感性で可視化する(重ねる)行為は、林自身の疑問や表現欲を満たすだけでなく、鑑賞者の我々にも、普段見過ごしていた最も身近な人体である「私」を再認識させてくれるのです。

                                                            gallery near 延近 謙

[アーテxストステートメント]
生活のなかで、思考と体験、視覚と触覚などのあいだに、思いがけないズレを感じ、驚かされることがある。
体は体のかたちをとどめていても、内側では、細胞をつねに更新し続けている。
熱が出る、髪がのびる、怪我が治るなど、自分の意識とは別の規則性によって、身体が行うオートマティックな機能に気付くたび、体はすべてが自分のものではなく、絶対的に介入できないしくみをどこかに持っていると実感させられる。
そのしくみを体外に存在させ体感することで、ズレをより認識し、限りなく自分の意識に引き寄せていたい。
                                                            林 葵衣

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