池原悠太 展 「不揃いの接続」

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会 期
20130215日 -  20130227
開催時間
12時00分 - 22時00分
最終日は17:00まで
休み
※2 月21 日( 木) は定休日のため休廊
入場料
無料
作品の販売有無
販売有
この情報のお問合せ
gallery near (cafe dining near 店内) 075-708-8822
情報提供者/投稿者
開催場所
cafe dining near
住所
〒606-8227 京都府
京都市左京区田中里ノ前町34-2 珠光ビル百万遍B1F
最寄り駅
元田中
電話番号
075-708-8822

詳細

参加クリエイター

展覧会内容

自身で描いた個々のアナログ素材を、デジタル上で組み合わせ配置することで、独特な世界観を生み出す池原悠太は、2010年に開催した初個展から作家活動を本格化し、「ART OSAKA 2010」(大阪・堂島ホテル)をはじめ、翌年2011年には同じく「ART OSAKA 2011」(大阪・ホテルグランヴィア大阪)、「ART KYOTO 2011」(京都・ホテルモントレ京都)といった関西の様々なアートフェアに出展するなど、一気に注目を集めました。また、昨年2012年には、国際芸術祭「BIWAKO BIENNALE 2012」(滋賀・近江八幡)に出展するなど、年を追うごとにその注目度を増している、期待の作家の1人であります。

池原が描く画面には、荒廃した街並みや錆び付いたような質感に溢れ、一見、悲観された絶望の世界が映し出されているように感じられます。「退廃的な質感を好むのは、まっさらな希望に嘘を感じるから。」と述べる池原は、混沌と閉塞感に満ちた現代社会の中で、傷つき、すり減り、大きな不安と共に過ごしていく日々の中から見出される「本当に大切なもの」を描こうとします。退廃的な画面とは裏腹に、そこに込められた人間が追い求める理想や希望といった「光」を、画面に登場する様々な生命体に宿し、それらをより強調する為に、意図的に負の印象を与える画面構成をもって表現しております。

池原の技法はとても特徴的で、過去に視覚的、聴覚的に、あるいは五感全てで感じ、自身の中にストックして来た様々なピースを、記憶の中から拾い集め、それらを素材の1つとして「手描き」で表現することからはじまります。それらアナログ素材をデジタル処理し、コラージュのように組み合わせることで、リアリズムとフィクションを融合した、退廃的かつ幻想的な世界観を生み出しております。一見、回りくどくも感じるこの技法は、複雑なテクスチャーや平面以外への展開も視野に入れた池原にとっては必然の技法でもあり、現に過去作品に登場するモチーフや素材を分解、再構成し、新たなテーマにより生まれた映像作品「pile&loop」(2012)も発表し、高い評価を得ております。

本展は、2012年に制作された近作を中心に、新作も交えて構成され、「BIWAKO BIENNALE 2012」で発表し、好評を博した屏風の大作「堆積する薬莢」も併せて展示されます。「作品をつくるということは、何かを伝えるということ。作品は言葉だ。」と語る池原は、本展のテーマを幼少の頃に遊んだブロック遊びになぞらえながら、作品を通じて語りかけているようであります。退廃的な世界観は現代社会の縮図であり、そこに登場する生命体としてのモチーフは我々そのものとも執れ、「取捨選択する意志=希望」を訴えかけてきます。与えられたブロックには限りがあるかもしれませんが、そのブロックの選び方、繋ぎ方は自由かつ、無限に存在し、その完成形(未来)を想像できるのは紛れもなく自分自身だけなのです。

gallery near 延近 謙

■ ARTIST STATEMENT ■

私たちを取り巻く環境や事象には、それぞれにきっかけや理由があり、あらゆる行動や選択が現在に繋がっているのだと考えます。例えば、バタフライエフェクトという言葉が比喩するように、ほんの小さな出来事が、やがて大きな結果へと繋がることがあります。それは私たち個人ひとりひとりの生き方にも当て嵌まることであり、今自分が置かれている状況とは、あくまで自らが選んできた結果であると言えます。
しかしながら、全ての人が同じ条件の下に選択権を与えられているわけでなはく、既に変えようの無い環境の中に身を投じなければならない状況も大いに有り得ます。
人は選択肢や環境を制限されると閉塞感に息が詰まり、まるでそこにしか世界は無くその場に適応できなければどこにも居場所が無いように感じてしまうのではないか、と考えました。けれどそれは、この世に存在する多くの可能性や選択肢のほんの一部でしかなく、少し立ち位置を変えるだけで景色は如何様にも姿を変えます。

今回の個展では、そういった「選択の意志」と「その先の未来」について表現するにあたり、知育玩具として代表的な「ブロック」をテーマに取り入れました。与えられた選択肢(ブロックの色や形状)を自らの意志で決定していくこと(ブロックの接続)は、まさにブロックで何かを形作ろうと模索する行為そのものであり、それはつまり、未来を選択する自由があるということだと考えました。無邪気なブロック遊びのように、今を選択していくことで未来を変えられる自由と希望があることを、この個展を通じてご観覧いただいた皆様に感じて頂ければ幸いです。

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