開催時間 |
9時30分 - 17時00分
入館は16:30まで |
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休み |
月曜(10月8日、12月24日は開館)
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入場料 |
有料 一般250円(団体150円)、20歳未満・学生150円(団体100円)、65歳以上・高校生100円 *( )内は20名以上の団体料金です。 *中学生以下、障害者手帳をお持ちの方は無料です。 *ファミリー・コミュニケーションの日:毎月第1日曜日 (今回は10月7日、11月4日、12月2日)は、18歳未満のお子様連れの ご家族は優待料金(65歳以上の方を除く)でご観覧いただけます。 無料開館日:「神奈川県立近代美術館開館記念の日」 11月17日(土)は、神奈川県立近代美術館で開催中の 展覧会をすべて無料でご観覧いただけます。 |
作品の販売有無 |
展示のみ
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この情報のお問合せ |
神奈川県立近代美術館 鎌倉 0467-22-5000
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情報提供者/投稿者 |
住所 |
〒248-0005 神奈川県
鎌倉市雪ノ下2-8-1 |
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最寄り駅 | 鎌倉 |
電話番号 | 0467-22-5000 |
美術史の中でこれまで語られることのなかった小野元衞の絵画。
その温かくも透徹した視線を、母とよ、妹で染織作家・人間国宝の志村ふくみの世界とともに紹介します。
1919年大阪で生まれた小野元衞は、1926年に昭和学園に入園し、寺子屋式の特殊な環境で教育を受け、幼い頃から絵を描くことが好きでした。18歳の時、陶芸家の富本憲吉に相談して京都市立第二工業学校陶磁器科に進み、卒業後は陶器試験所に入所しますが、絵画への思いは断ちがたく、1940年に東京御茶ノ水の文化学院美術部に入学しました。
生来、身体が弱く、つねに病と闘い続ける日々を送った元衞が「童顔如来」と名付けた仏像をはじめて描いたのは、中学を出たばかりの頃でした。そこには、穏やかな家族との日々と母の深い信仰心に裏打ちされた清らかな世界がありました。しかし、その後、戦争の時代に入ると文化学院は閉鎖され、その頃、家族を襲ったいくつかの不幸は、彼に「童顔如来」を描くことを拒ませて、主題は近江や京都、東京の教会や仏塔などの建築物、あるいは人形になりました。そうして、心身ともに疲弊しながらも絵筆を取り続けましたが、1947年、28歳という若さでこの世を去りました。生前まとまったかたちで作品を発表する機会のなかった小野元衞の絵画は、これまで美術史のなかで語られることはほとんどありませんでした。本展によって、戦中戦後という時代のなかで人間の魂の深淵を知った画家の温かくも透徹した視線が浮かび上がってくるにちがいありません。
本展は、小野元衞の油彩、水彩、素描など約130点と併せて、彼を精神的に支え、また支えられてきた母とよ、そして妹で染織作家の志村ふくみの世界を紹介しようというものです。
主 催:神奈川県立近代美術館