サイコロジカル インテリア Psychological Interior

サイコロジカル インテリア (TOKIO OUT of PLACE 2010/10/22~11/20)-1
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会 期
20101022日 -  20101120
開催時間
12時00分 - 19時00分
休み
休廊: 日、月、火、祝
クリエイター在廊

10月22日( 金 )午後6時30分~8時 レセプションパーティー 寺田真由美、若狭真江(本展のキュレーター)が出席いたします。
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情報提供者/投稿者
開催場所
Gallery OUT of PLACE TOKIO
住所
〒101-0021 東京都
千代田区外神田6丁目11-14 3331 Arts Chiyoda #207
最寄り駅
末広町
電話番号
03-6803-0248

詳細

展覧会内容

サイコロジカル インテリア Psychological Interior  ボストン、ニューヨークから女性写真家4人が表現する心理とインテリアの関係

TOKIO OUT of PLACEでは、ボストンとニューヨーク在住の女性フォトグラファー4人が手掛けたインテリアの写真展を開催します。それぞれが異なる技法、コンセプトで、部屋ごとに表出する住み手の心理やメモリー、垣間見える人生の断片を見せてくれます。 
この展覧会は若狭真江(キュレーター NY 在住)によるオリジナル企画で、ボストンとニューヨークを拠点に活動する4人の女性写真家をフィーチャーするものです。
寺田真由美以外は日本ではじめて紹介されるアーティストです。

ゲイル・アルバート・ハラバン (Gail Albert Halaban)は、ニューヨクの高層ビルやダウンタウンのアパートを撮りました。
一見遠景のようですが、窓から住人のプライバシーがくっきりと映し出されます。ヒッチコックの映画「裏窓」でもおなじみの”覗き見”スタイルは、スリルや罪悪感と同時に、住人達の多様なライフ・スタイルを感じさせます。でも実は、ハラバンが事前に各部屋の住人にポーズを指定したセット写真です。

時が止まったようなノスタルジックな写真は、リサ・カレジィ (Lisa Kereszi )がマンハッタン南端の「自由の女神」の近くの島ガバナーズ・アイランドを撮ったものです。この島には1996年まで沿岸警備隊とその家族だけが住んでいました。彼らが去ってからは無人島となり、学校や劇場などの施設がそのままの状態で残されていましたが、2003年にニューヨーク市民に開放されることが決定しました。カレジィは、この島の記憶が失われる前に、黒板に残されたチョークの跡から古びた電話まで彼女の写真に留めたのです。

ウッディ・アレンの映画なのにもよく登場し、アメリカの悩める都会生活者には欠かせないカウンセリングである精神分析。その精神分析医の診察室ばかりを撮ったシリーズが、シェルバン・サーバー (Shellburne Thurber)の作品です。どの写真も患者が横たわる小さなベッド、その脇にある分析医の椅子、ティッシュペーパーなどで構成されています。患者の悩み、時には重大な秘密も打ち明けられたと想像されるそれらの空間は、意味深長なだけでなく、アイロニーやユーモアも喚起し、まるで人生のメタファーのようです。

寺田真由美 (Mayumi Terada)のシンプルなモノクロ写真は、実際に存在する部屋を撮ったものではなく、ダンボールなどで模型を作って、それを自然光で撮影したものです。つい最近まで誰かがいたのではと思わせる無人の部屋のイメージは、人のぬくもりと同時に孤独を感じさせ、模型である部屋のぎこちなさのゆえか、記憶のなかにある世界のようです。

アメリカのアート・シーンで活躍する4人の感性が掴んだ洞察をお愉しみいただけたらと思います。

text by 若狭真江(キュレーター)

関連イベント:
   10月22日( 金 )午後6時30分~8時 レセプションパーティを開催します。
   寺田真由美、若狭真江(本展のキュレーター)が出席いたします。

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