石川琢哉 展

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会 期
20241123日 -  20241129
開催時間
10時30分 - 17時30分
休み
会期中無休
クリエイター在廊

全日在廊予定
入場料
無料
展覧会の撮影

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作品の販売有無
販売有 93,636円 ~ 766,363円(税別)
子連れ
この情報のお問合せ
takuyaishikawa.artwork@gmail.cm
石川琢哉
イベントURL
情報提供者/投稿者
開催場所
ギャラリーファンタジア
住所
〒327-0821 栃木県
佐野市高萩町463-2
最寄り駅
佐野
電話番号
0283-21-0820

詳細

参加クリエイター

展覧会内容

この度ギャラリーファンタジアにて個展を開催いたします。当画廊で初となる本展では、学生時代から一貫した「絵画における呼吸的表現を模索し探求する」をステートメントとする近年のペインティングを発表いたします。

私、石川琢哉 (1987-) は、「新しい生と死の美術表現における呼吸の研究」という研究理念の基、生命活動の根幹を支える「呼吸」を絵画的表現媒体に移し換え、人間の生命ないし生命力を視覚化した作品を制作する作家です。

私は幼少期に経験した死の認識体験をきっかけに自己の存在意義を模索する日々を送ってきました。また同時期に絵を描く喜びに触れ、絵を描くことで自己存在の確証を得られることを実感します。以降この怖れと喜びといった二つの経験が表現の礎となりました。

学生時代に「死生学」という学問を知ったことをきっかけにその理念に倣いつつ、美術・芸術からのアプローチを基軸とする現代に相応しい生と死の美術表現を模索し始めます。
当初こそ具象的な表現であったものの、思索や検討を繰り返す中で、いわゆる死体や髑髏、死神といった像を用いる伝統的な西欧の隠喩や、日本画や浮世絵にみられる幽霊や妖怪といった表象を用いた隠喩とは違う、人間生命を自然界の生命現象と関連付けて理解しようとする日本人特有の民俗的イメージからなる隠喩を用いることで、作品における表情は抽象性を高めていきます。私はこの隠喩法を「呼吸的隠喩」と名付け、呼吸を生と死の隠喩として位置付けました。

本展出品の「水面」は、形を変え続けながら生滅を繰り返す
波の運動に、自身との不思議な同調性を感じたのをきっかけに描いた作品で、学生時代から描き続けているモチーフの一つとなっています。

「筆跡」は、ドローイングの段階で自ら引いた線 (呼吸) を本画用紙に転写することで、呼吸にみられる自身の生命ないし生命力の移し換えを試みた作品です。

どちらも作家本人を超えて、観る者に人生構図の原型をみせてくれるような作品となっています。これらは、生や死といった直視することが容易ではない概念に、古くから日本人にとって生命活動の象徴とされてきた呼吸を隠喩的に注入することで、人間の傷つきやすい感覚器を保護しつつ生の本質に触れようとする表現の試みによるものです。

私は「芸術とは人を生かす術であり、その本質は自他ともに生の質を向上させることである」また、「作家の役割とは創造の時間帯を提供することである」と考えています。それは新しい自己との出会いを誘起することを意味しています。

私の作品は、鑑賞者にとって自分のアイデンティティとは何か、生きる場はどこかなど、自己確認の作業をすると同時に、死生観の構築や自己存在の確証を誘起する装置として機能することでしょう。単純さと複雑さの両義性を持つ呼吸の、静かで力強い生命力ないし創造力を御感じにぜひお越しください。

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