開催時間 |
10時00分 - 17時00分
最終入館は16:30 最終日16:00終了 |
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休み |
月曜日
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入場料 |
有料 大人300円/小人(小・中学生)100円 |
この情報のお問合せ |
岩崎ミュージアム 045-623-2111
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イベントURL | |
情報提供者/投稿者 |
住所 |
〒231-0862 神奈川県
横浜市中区山手町254 |
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最寄り駅 | 元町・中華街 |
電話番号 | 045-623-2111 |
淡々とマウンドに上がる
作品(ピッチング)について記述するのは好きではない。余計な情報を与え兼ねないから。
しかし初個展から25年の節目、それとなく、何となく吐露しようと思う。
全像、寄木造りの木彫像である。日本の伝統技法だが現代彫刻に用いる彫刻家は稀なようだ。
変則投法に区分けされるかもしれない。
高めのストレートで勝負している。実のところ私の作品は人体を相当変形させており、ストライクに見える打者の空振りを誘っている。
またそれ一辺倒だと狙われるので時々フォークボールで落とす=内刳りした内部空洞を露出させ「無」の形を提示する。
元来はノーコン(不器用)だが、四球(駄作)は試合(展示)を壊すから出したくない。
だがそれにこだわりすぎると腕が振れなくなる。自戒するところである。
素晴らしい彫刻作品・仏像(名投手)は多々存在するものの、それっぽく投げよう(作ろう)と考えたことは無い。
そもそも彫刻から彫刻を学ぶでなく、他分野からインスピレーションを得ることが多い。
しかし最新作は観音菩薩から着想を得た。疫病や戦争、自然災害、事故・事件...辛いことが多過ぎる。安寧の想いを込めた。
職業年齢の中堅を当てはめれば、私は投手として現在30歳ぐらいだろうか。
40・45歳を迎えても淡々とマウンドに立ち続けていたい。淡々と_投手にとって、多分それが一番難しい。
吉田直の作品は、平安時代に確立した日本の伝統技法「寄木造り」による彫刻作品です。
「寄木造り」とは、頭体部をふたつ以上の材木を寄せ合わせて一像に仕上げる技法のことで、内部を空洞化し、材の割れ、狂いを止め、像の軽量化と動的な彫刻表現を可能にしています。
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