少年エナジー

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会 期
20241102日 -  20241117
開催時間
13時00分 - 19時00分
平日は木曜金曜のみ開廊
平日の開廊時間は16:00〜19:00
土日は13:00~19:00開廊
休み
月曜日,火曜日,水曜日,祝日
入場料
無料
展覧会の撮影
作品の販売有無
販売有
この情報のお問合せ
https://www.myheirloom.info/contact
イベントURL
情報提供者/投稿者
開催場所
myheirloom
住所
〒103-0011 東京都
中央区日本橋大伝馬町11-10 西井ビル3F
最寄り駅
人形町
電話番号
000-0000-0000

詳細

参加クリエイター

展覧会内容

myheirloomではこの度、浅野克海個展「少年エナジー」を開催いたします。

​​これまでに浅野が一貫して提唱する「エネルギーの絵画」の概念を発展させ、自身が最もエネルギーを感じる媒体の一つである「日本の漫画雑誌の表紙」をベースに新たな展開に挑戦します。

波打つ色彩のうねりが特徴的な独自の油彩技法である「エネルギーの絵画」は、人が感動する瞬間の躍動感や気持ちの高揚を​浅野なりに解釈したものですが、今回はその感情を揺さぶる存在として漫画媒体に着目しました。​
​​漫画雑誌の連載、流通フォーマットは日本独自の進化を遂げ、長い歴史を経て今日まで受け継がれています。
表紙のインパクトを分解し、タイトルロゴ、色彩感、フォントイメージなど、特徴的な要素を意識的に抽出し、絵画表現に落とし込んでいく新しい試みです。

日本では日常のあらゆる箇所に漫画産業のコンテンツを宣伝するポスターやビジュアルが溢れていますが、そこに込められた作者の思い、商業的なビジュアルインパクトを狙うデザイナーや企業の狙い、そしてそれらを受け取る読者やファンの感情​。コンテンツが高い熱量に支えられている事実に、浅野は他の何にも変え難い「独特なエネルギー」を感じ取っていると言います。

まさに現代における魂を震わすほどの芸術文化は、現在では漫画をはじめとしたコンテンツ産業がその一端を担っているのは疑いようもない事実だと言っても過言ではありません。

本展では、漫画フォーマットの表層を掬い上げて絵画表現に組み込むとともに、その熱量を「エネルギーの技法」へ展開する作品制作を行いながら​、さらには所謂漫画作品の原画展のような「興行としての展覧会イベント」のフォーマットも参照しながら空間構成を目指しました。
擬音や効果線、セリフの吹き出しといった要素も空間に取り入れることで、これまでの美術展のあり方の枠組みからも逸脱した、浅野の信じる芸術表現の世界が立ち上がっています。​

​彼にしか表現しえない感情の高揚が変換された絵画群。100号の大作含む全て完全新作でお届けいたします。
是非会場でご覧いただければ幸いです。

ー展覧会に寄せてー

「フュー…ジョン はっ!!」

幼少期、思いだせる最古に近い記憶。世代と年齢的に周りにドラゴンボールのフュージョンを知っている友達は居なかったが、
一緒にフュージョンしてくれる相手を探していた記憶がある。
自分は、幼少期よりドラゴンボールやナルトなどの少年ジャンプを中心とした少年マンガ作品と共に人生を歩んできた。
かめはめ波は当然繰り出したし、影分身、口寄せの術、螺旋丸、壁を駆け上がる修行も飽きるほどにした。
人生の教訓や生き方も少年マンガから学び、マンガ家を目指しジャンプに投稿もしていた。
自分から少年マンガを抜くと、別人になるのではないかというほどに、自身の核の大部分をそれは占めている。​

そんな幼少期から現在まで自分を惹きつける少年マンガの魅力とは何なのか。
少年マンガにおいても、複雑な設定やストーリーを持つ作品は数多く存在し、
それも作品に深みを与え魅力を増加させているのは確かだ。
しかし、最大の魅力は単純でわかりやすく、頭ではなく、魂に直接訴えかけて来るような力にある。
主人公たちが強敵と戦い、技を繰り出し合い、ときに新たな力に覚醒する、その姿に心が昂る。
そこに複雑な理屈など必ずしも必要ない。
むしろ、理屈など吹き飛ばすほどの凄まじいエネルギーによって魂を震わす、それこそが少年マンガの醍醐味なのだ。

今回の個展は、そんな少年マンガをテーマとした「少年エナジー」シリーズという絵画がメインとなる。
絵画と少年マンガは非常に似ているように思う。
絵画においても意味は求められ、それは実際に作品に深みを与え、作品の質をより高めるために必要な要素だろう。
だがそれ以上に、観る者の魂を震わすことができるか。魂を震わすエネルギー無くして、絵画は良い作品になり得ないと考える。

自分の扱う厚い絵具と波状筆致の集積による「エネルギーの技法」。
それはボロボロになりながらも、決して諦めずに食らいつく熱いキャラクターのように、
厚い絵具を以て、メラメラとひたすらに波状筆致を刻む。
これは奇しくも自分の理想とする主人公像、また、自身の目指す姿とも重なる。

魂が震えるほどの何かに触れることは、人間の最大の歓喜であり、突き動かす原動力だろう。
少年マンガに魂を震わされ辿り着いた現在。自分を突き動かしたエネルギーは今、「少年エナジー」へと集約される。
そしてそれは、新たなエネルギーの波動を生み、再び魂を震わす。
こうして輪廻の如く廻るエネルギーの波動は、次なる地へと自分を導くだろう。

エネルギーの在処は未だ見えない。

​浅野克海

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