開催時間 |
11時00分 - 19時00分
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休み |
月曜日,火曜日
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入場料 |
無料 |
作品の販売有無 |
販売有
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この情報のお問合せ |
NANZUKA UNDERGROUND
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情報提供者/投稿者 |
住所 |
〒150-0001 東京都
渋谷区神宮前3丁目 30-10 |
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最寄り駅 | 原宿 |
電話番号 | 03-5422-3877 |
この度NANZUKA は、NANZUKA UNDERGROUND において、クリス・ヨハンソン(Chris Johanson)の新作個展「Navigation」を開催いたします。本展は、当ギャラリーにおけるアーティストの最初の展覧会であり、かつ日本における初個展となります。また、3110NZ by LDH kitchen においても、クリス・ヨハンソンと、そのパートナーであるヨハンナ・ジャクソンによる二人展「Sky In The Pot, Pot In The Sky, Unanswered Questions, Why Why Why?」を開催いたします。
クリス・ヨハンソンは、1968年アメリカ合衆国カリフォルニア州サンノゼに生まれ、現在ロサンゼルスを拠点に活動中の作家です。スケートボードに明け暮れ、家で絵を描き、ZINEを出版し、音楽を演奏し、パンクバンドのポスターをデザインする学生時代を過ごしたヨハンソンは、90年代には、スケーター、サーフィン、グラフィティといったストリート・カルチャーやフォーク・アートへの関心を共有するサンフランシスコのアーティスト集団「ミッション・スクール(Mission School)」ムーヴメントの主要メンバーとしてバリー・マッギー(Barry McGee)やルビー・ネリ(Ruby Neri)らと共に活動を始めました。これまで、ニューヨーク近代美術館(「Since 2000: Printmaking Now」、ニューヨーク、2003)やロサンゼルス現代美術館(「Within The River of Time Is My Mind」、ロサンゼルス、2013)といった大規模な展覧会に参加するなど、その作品は世界中に広く知られています。
ヨハンソンの作品は、私たちの根源的な命題に対する多様な問いかけを我々に想起させるかのようです。素朴とは、原始とは、我々の営みとは、繋がりとは、感情や記憶とは、そして生命とは。こうしたヨハンソンの哲学的な思考実験とも言える創作活動は、制作プロセスを通して様々な実践を繰り返すことで、類まれな作品となって昇華されます。
例えば、本展では友人が教師を務める学校の生徒たちと一緒に行ったワークショップから生まれた作品が展示されます。参加した子どもたちと共に街の風景を描いた作品で、これはスケートボードデッキのランプの一部を切り抜いてリサイクルした板の上に描かれています。物事の前後の物語や関係性を重んじるヨハンソンにとって、リサイクルした物質を作品に用いることはとても重要です。そして、それは単に物質の利用に限りません。ヨハンソンは、今回の東京での個展に際し、自身の過去の記憶や作品スタイルを掘り起こし、見つめ直すことから、本展の制作をスタートしました。多くの子供がそうであるように、視覚対象を抽象化しながらシンプルに平面化し、色彩豊かな色面で描いたスタイルのこの作品は、ヨハンソンが90年代に描いた作品のスタイルへの再解釈を示しています。
あるいは、無意識的な感覚と自発的な思考の関係性を探求することも、ヨハンソンの創作活動にとって、とても重要な意義を持ちます。リサイクルの布に描かれたペインティングは、植物や昆虫、鳥の文様を連想させる鮮やかな色彩の流線的な形態と人間の姿形が折り重なる幻想的な画面です。描き始めた時点で明確な完成形のイメージを持たずに描き出されたこれらの作品は、自然界の偶然性や人間の不確実性、その相互作用によって生まれる変化の美学を反映します。
インスタレーションとして構想されたこの展覧会では、数ヶ月におよぶ長い時間をかけて描かれた作品群を展示いたします。「Navigation」は、カヌーを漕ぐ人物が物語の主人公です。カヌー、海、人々、そしてそれを取り囲む環境を通して、私たちの人生の儚さや尊さ、あるいは神秘が雄弁に描き出されるでしょう。また、パートナーであるヨハンナ・ジャクソン(Johanna Jackson)と共同で制作した木材とセラミックの組み合わせでできたテーブルやテキスタイルも、インスタレーションを彩る予定です。
そして、中目黒の3110NZ by LDH kitchen においては、「個人的な生活の記録の集合体(“Individual Collective Document of Living”)」をテーマにしたヨハンナ・ジャクソンの陶芸作品に、よりフォーカスした2人展を開催致します。本展は、創作活動と生活との幸福な関係性を示すジャクソンによるポットやカップ、彫刻、手のひらサイズの昆虫たちが、ヨハンソンの色彩豊かなペインティグやドローイング作品と呼応する形で、空間自体が二人の有機的な創作の総体となるように構成される予定です。
本展のために、クリス・ヨハンソンが来日し、9月13日(金) 18:00-20:00に神宮前NANZUKA UNDERGROUNDにてオープニング・レセプションを開催します。
本展を皆様にご高覧いただけると幸いです。