HAIKUとHAIGA ー芭蕉と蕪村、2人のカリスマー

松尾芭蕉句・沢露川極書 《「古池や」発句短冊・極書》 俳句:17世紀 極書:17〜18世紀

松尾芭蕉句・沢露川極書 《「古池や」発句短冊・極書》 俳句:17世紀 極書:17〜18世紀

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    会 期
    20241012日 -  20250119
    開催時間
    10時00分 - 17時00分
    最終入館16時30分
    休み
    12月3日(火)、12月30日(月)~1月1日(水)
    入場料
    有料
    一般1000円(900円)、高校生600円(500円)、小・中学生400円(350円)
    ※障がい者と介添⼈1名まで各600(500)円 ※幼児無料 ※( )内は20名以上の団体料⾦
    ※8月1日〜31日までは小学生無料

    <福田美術館両館共通券>
    一般・大学生:2,300円/高校生:1,300円/小中学生: 750円/障がい者と介添人1名まで:各1,300円
    作品の販売有無
    展示のみ
    この情報のお問合せ
    075-882-1111(嵯峨嵐山文華館事務局)
    情報提供者/投稿者
    samac
    開催場所
    嵯峨嵐⼭⽂華館
    住所
    〒616-8385 京都府
    京都市右京区嵯峨天⿓寺芒ノ⾺場町11
    最寄り駅
    嵐山
    電話番号
    075-882-1111

    詳細

    展覧会内容

     2024年秋、嵯峨嵐山文華館では俳句と俳画の企画展を開催します。俳句はわずか17音の中に季節を表す言葉を詠み込む日本独自の詩形で、その特徴は世界でも類を見ません。「俳諧の連歌」として始まりましたが、松尾芭蕉(1644-1694)によって芸術の域に高められました。俳句は現在、国内外で人気を博し、学校の教材としても使用されています。
     俳画とは俳句と絵が一体となった作品で、芭蕉をはじめ多くの俳人が手がけました。中でも与謝蕪村(1716-1783)による俳画は優れており、俳句に詠まれた情景や事柄をそのまま描かず、見る人の想像を膨らませる工夫がなされています。
     本展では、芭蕉直筆の《「ふる池や」発句短冊・極書》や2022年に再発見され話題となった、《野ざらし紀行図巻》、蕪村の《「いかだしの」自画賛》など多くの優れた俳画を展示します。名品を通して、俳句愛好家だけでなく、初心者の方も俳句と俳画の魅力を感じることができる絶好の機会です。

    第1章芭蕉の俳句
     第1章は俳聖・松尾芭蕉にまつわる作品を紹介します。芭蕉ほど生涯にわたって俳句の作り方(俳風)を変化させた人物は稀です。芭蕉は、40歳頃までは言葉遊びを中心とした俳風や当時流行していた字余りや漢詩の調子を用いて句を作っていました。
     41歳の秋、「野ざらし」(骸骨)になることを覚悟した句を詠んで出発した『野ざらし紀行』では、特に名前もない山に春を感じたという体験を「春なれや名もなき山の薄霞」という句にするなど、旅の中で見たことをそのまま句にするようになります。芭蕉自らこの旅の様子を絵に表し、文字を加えた《野ざらし紀行図巻》は、2022年に再発見され、福田美術館のコレクションに加わりました。このたび、嵯峨嵐山文華館としては初めての展示です。
     芭蕉直筆の『野ざらし紀行』は天理本(天理大学付属天理図書館蔵)以外に福田本(福田美術館蔵)しか確認されておらず、中でも福田本は全体にわたって文章とともに鮮やかな挿絵が描かれた大変貴重な作品です。
     本章では、《野ざらし紀行図巻》の他に《「ふる池や」発句短冊・極書》など芭蕉の代表作品を展示します。
    また、芭蕉に絵を教えたとされる森川許六筆《百花譜》も初公開いたします。

    第2章蕪村の俳画
     第2章は与謝蕪村の作品を中心に展示します。蕪村は大坂に生まれ、20歳頃江戸に出て俳諧を学びますが、27歳から約10年間僧侶として北関東・東北地方を放浪します。42歳頃から京に定住、僧侶を辞めて結婚しました。
     蕪村は、絵画と俳諧の2つの分野で活躍し、絵に発句を書き添えた作品を多数描きます。これは後に「俳画」と呼ばれますが、蕪村の時代にまだこの用語はなく、手紙の中では「俳諧ものの草画」と呼ばれました。「草画」とは細部まで丁寧に描いたり、濃い色を付けず、大まかに描いた作品を指します。
     本章では蕪村の俳画を多く展示するだけでなく、横井金谷(きんこく)などの弟子の作品や呉春による俳画も紹介します。

    第3章池田遙邨山頭火シリーズ
     大正から昭和にかけて活躍した画家・池田遙邨(ようそん)は、大阪で洋画を学んだ後、小野竹喬の紹介で竹内栖鳳に師事して日本画へと転向しました。93歳で亡くなるまで、精力的に絵筆を執り続けました。
    晩年は漂泊の俳人・種田山頭火(たねださんとうか)に心を寄せ、彼の句の世界を絵画化することに挑戦しました。これらは「山頭火シリーズ」と呼ばれ、現在28点が確認されていますが、ここではそのうちの4点とその下絵を展示します。京都では大変貴重な機会となりますのでぜひご覧ください 。

    関連イベント

    ● はじめての句会体験
    開催日時:10月26日(土)13:30-15:30
    嵯峨嵐山文華館では企画展「HAIKUとHAIGA ー芭蕉と蕪村、二人のカリスマ」において、誰もが気楽に句会を体験できるイベントを開催します。先人たちの俳句を楽しみ、自分でも一句ひねってみてはいかがでしょうか。初心者歓迎です。ホームページからお申し込みください。※予約制(HPから)。参加費2000円(入館料別)

    ● 吉海先生講演「和歌から枝分かれした俳句」
    開催日時:12月7日(土)13:30-14:30
    百人一首研究の第一人者である、同志社女子大学名誉教授・吉海直人先生が、百人一首と俳句の関わりついてわかりやすくお話します。※予約不要、入館料のみで聴講可能

    主催・協賛・後援

    主催:嵯峨嵐山文華館
    後援:京都府、京都市、京都市教育委員会、京都商工会議所

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