開館5周年記念 「京都の嵐山に舞い降りた奇跡!! 伊藤若冲の激レアな巻物が世界初 公開されるってマジ?!」

チラシビジュアル
openstatus
あと29日後に終了
    タグ
    • 印刷する
    • add calendar
    • clip-off
    会 期
    20241012日 -  20250119
    開催時間
    10時00分 - 17時00分
    最終入館16時30分
    休み
    ※12月3日(火)、12月30日(月)~1月1日(水)
    入場料
    有料
    一般1500円(1400円)、高校生900円(800円)、小・中学生500円(400円)
    ※障がい者と介添⼈1名まで各900(800)円 ※幼児無料 ※( )内は20名以上の団体料⾦

    <嵯峨嵐山文華館両館共通券>
    一般2300円、高校生1300円、小・中学生750円 ※障がい者と介添⼈1名まで各1300円
    作品の販売有無
    展示のみ
    この情報のお問合せ
    福⽥美術館 075-863-0606(代表)
    情報提供者/投稿者
    開催場所
    福田美術館
    住所
    〒616-8385 京都府
    京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町3-16
    最寄り駅
    嵐山
    電話番号
    075-863-0606

    詳細

    展覧会内容

     2019年10月に開館した福田美術館は、今秋で開館5周年を迎えます。福田美術館は開館以来、江戸時代から現代までの魅力的な美術品の収集にも力を入れてきました。その中でもひときわ注目を集めているのが伊藤若冲(1716-1800)の《果蔬図巻》(かそずかん)です。この作品は長年ヨーロッパ在住の個人が所蔵していましたが、昨年日本へ里帰りし、福田コレクションの仲間入りを果たしました。
     本展では、今から約240年前に70代の若冲が描いた《果蔬図巻》を、彼が生まれ育った京都で、世界で初めて一般公開します。さらに今年5月に福田コレクションに加わったばかりの、若冲と大典が舟で京から大阪へ下る間に見た風景を版画で表現した巻物《乗興舟》も公開します。
     また、2019年春、福田美術館が開館する直前に発見された若冲最初期の作品《蕪に双鶏図》をはじめとする初期から晩年までの優品およそ30点を一堂に展示するとともに、若冲が影響を受けた中国人画家・沈南蘋(しんなんぴん)やその弟子の熊斐(ゆうひ)、さらには、同時期に京・大阪で活躍した画家・円山応挙や曽我蕭白(そがしょうはく)にも焦点を当てます。
     若冲愛好家はもちろん、美術に詳しくない方にとっても、若冲の魅力を存分に感じ取れる特別な機会です。

    第1章:若冲と彼が影響を受けた画家たち

    若冲の画業を初期から順に辿る、若冲ファン垂涎の名品を一挙展示

     江戸時代中期の画家、伊藤若冲(1716-1800)は、京都の錦市場にある青物問屋「枡屋」の長男として生まれ、23歳の時、父が亡くなったことをきっかけに家業を継ぎました。仕事のかたわら絵を描いていましたが、40歳頃、自身が真に追求したい絵画の道に専念するため隠居を決意し、家業を弟に譲ります。
     若冲は、長崎に滞在した中国人の画家・沈南蘋や、その弟子などの、当時最新の絵画を学びながら画技を極めていきます。42歳から約10年かけて完成させた《動植綵絵》はその集大成といえるでしょう。また、水墨画の愛らしい動物や禅宗で人気のあった達磨などを、若冲独自の感覚で描いた水墨画も見逃せません。
     ここでは、30代初めに描いた最初期の作品《蕪に双鶏図》や「筋目描き」という技法を使った《芦葉達磨図》など、初期から晩年までの作品を展示します。同時に、若冲が影響を受けた中国人画家の作品や黄檗宗(おうばくしゅう)の僧侶による作品なども展示し、若冲作品の背景に迫ります。

    第2章:《果蔬図巻》世界初公開大典と大阪で活躍した画家たち

    ついに世界初公開!極彩色の「激レア」な巻物、果蔬図巻

    若冲筆《果蔬図巻》は約3メートルの絹地に様々な野菜や果物が描かれ、巻物に仕立てられた作品です。巻末には、相国寺の僧侶で若冲が40~50代の頃に親しく交流した梅荘顕常(ばいそうけんじょう)/(大典)が書いた跋文(ばつぶん)が付けられており、若冲の絵を絶賛するとともに、本作が浪華(現・大阪)の森玄郷(もりげんきょう)という人物から依頼されたものであることなどを伝えています。第2章では、この大典の跋文を含む《果蔬図巻》を世界で初めて一般公開すると共に、若冲と大典が京から大阪へ下るために乗った舟からの風景を版画で表現した《乗興舟》(じょうきょうしゅう)と、若冲が70代から85歳で亡くなるまでの作品を併せて紹介します。また大阪で活躍し、若冲と近しい画風を持つ黄檗宗の僧侶・鶴亭(かくてい)や葛蛇玉(かつじゃぎょく)などによる個性溢れる作品も展示します。鶴亭浄光筆《蕃椒図》、《梅・竹図押絵貼屏風》も福田美術館初公開の作品です。

    若冲と大典の親交が伺える《乗興舟》が新たに福田コレクションに!

    《乗興舟》は幅28cm、長さ9mを越える長尺の絵巻で、若冲が50代の頃の「拓版画」の作品です。後に国宝として著名となった三十幅の大作《動植綵絵》の制作を終え、新たな境地を開こうとしていた若冲のエネルギーが感じられます。絵巻には、京都の伏見から大阪まで若冲と川下りをした淀川沿いの風景に大典の漢詩が添えられており、美しいぼかしやグラデーションも見どころです。展示室では若冲と大典が共に旅した軌跡をパネルで解説し、当時の2人の様子に思いを巡らせることができます。
     

    第3章:若冲と同時代の画家曽我蕭白と円山応挙
     
    京都で活躍した奇想の画家・蕭白と写生画の天才・応挙

     第3章では、伊藤若冲とほぼ同時期に京都で活躍した画家、曽我蕭白(1730-1781)と円山応挙(1733-1795)に注目します。彼らは室町時代から続く狩野派の手法を学んだ後、自分の個性を頼りに思うままに自らの表現を打ち出しました。
     京の商家に生まれた曽我蕭白は、室町時代の画家・曽我蛇足の系譜に連なる「蛇足軒十世」と名乗りました。荒々しい筆致や大胆な構図で知られていますが、描く対象を的確に把握する力や細密で精確な描写も見逃せません。
     一方、円山応挙は丹波国亀岡の農家に生まれた画家で、それまでの形式的な描法にとらわれず、綿密な観察に基づいた「写生」をもとにした作品を描くことで人気を博しました。
    独自の表現を模索し続けた2人の作品を比較しながら鑑賞するのも一興です。

    主催・協賛・後援

    主催:福田美術館
    後援:京都府、京都市、京都市教育委員会

    平均:0.0 
    レビューした人:0 人

    近くの展覧会

    人気の展覧会

    <<        >>

    クリップした展覧会はありません。