ソニーイメージングギャラリー企画写真展 わたしのともだち ~ 写真家と愛しい存在の物語 ~ Part4

ソニーイメージングギャラリー企画写真展 わたしのともだち ~ 写真家と愛しい存在の物語 ~ Part4
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    会 期
    20240802日 -  20240815
    開催時間
    11時00分 - 19時00分
    入場料
    無料
    この情報のお問合せ
    ソニーイメージングギャラリー 03-3571-7606
    情報提供者/投稿者
    開催場所
    Sony Imaging Gallery
    住所
    〒104-0061 東京都
    中央区銀座5-8-1 銀座プレイス6階
    最寄り駅
    銀座
    電話番号
    03-3571-7606

    詳細

    展覧会内容

    いつもわたしたちと一緒に時間を過ごし、お互いに支えあって暮らしている生き物たち。
    そんな生き物たちと写真家たちの交流をテーマに、これまでに3回の「わたしのともだち」展を開催して来ました。共に過ごしている日常を愛情たっぷりに写し取った写真家たち、思い出の中で今も忘れられない小さな温もりを感謝の気持ちで描いた写真家たち、今は離れて暮らしているけれどもまた会いたい気持ちを写真で伝えてくれた写真家たち・・・。様々な想いや時間が集まりました。

     そして「写真」という私たちが大切にしているメディアが持つ力によって、来館者の皆さまと写真家たちの間で想いを共有することができました。

     今回も写真家たちと来館者の皆さまとの間で、あるいは写真を愛する来館者方同士の間で、愛しい存在について、そして写真が持つ力についての語らいが広がることを願ってお届けしたいと思います。

    【出展作家】(あいうえお順)
    内村 コースケ、榎並 悦子、大野 葉子、 尾﨑 たまき、勝倉 崚太、斎藤 巧一郎、大門 美奈、中津原 勇気、新田 樹、ハービー・山口、半田 菜摘、福岡 陽子、フジモリ メグミ、星野 佑佳、ミゾタ ユキ、三村 漢、桃井 一至、山本 まり子、渡辺 達生

    [ステートメント]
    内村 コースケ
    リタイア犬日記

    マルコ(ラブラドール・レトリーバー / アイメイトのリタイア犬)

    「アイメイト」とは、日本に11ある盲導犬育成団体のうち、もっとも歴史と実績のある「公益財団法人アイメイト協会」出身の盲導犬の独自の呼称です。アイメイトは、子犬時代をボランティア家庭で過ごし、成犬になると訓練を経て、視覚障害者の単独歩行を助ける仕事をします。アイメイトは、とても愛情深い存在です。長年使用者に寄り添い、歩行のパートナーのみならず心の支えにもなりますが、体力面などを鑑みて適当な時期に引退します。その後は、ボランティアの一般家庭で家庭犬として余生を過ごします。

    マルコは、10歳の時に我が家に来たそんな「リタイア犬」です。病気で脚を一本失う試練を乗り越え、昨年秋に14歳で亡くなるまで、使用者や子犬時代を支えた人たちの「愛のバトン」を、私たち夫婦に見事に繋いでくれました。
     
     
    榎並 悦子
    旅先で人懐っこく寄ってきて歓迎してくれる猫たち。それらのニャンコたちは野良というより地域猫だろうか。体をスリスリして、寂しいのか足にまとわりついて離れないネコや、カメラを向けても我関せずと気にしないふりをするネコも。そしてバッグの中をガサゴソしているといつの間にか取り囲まれることもある。ネコたちを見ているつもりが実は観察されていたりして(笑)。気まぐれで思い通りにならないけれど、被写体としてお世話になる率は犬より断然多い。
     私自身は犬猫を飼っていないけれど、周囲に猫好きが多いので気がつくと猫グッズを手に取っていたりする。ちなみに展示写真のノビをしている茶トラのマルコ(レジン製)は、現在は埼玉の里親の元で他の猫たちに囲まれてシアワセに暮らしている。犬猫に限らず動物は大好きだ。小学生の頃の文集に書いた将来の夢は「動物園の飼育係」だった!
      
     
    大野 葉子
    インコと手あそび

    7年前に我が家にお迎えしたセキセイインコのテンちゃん。
    1度逃がしてしまい3日間帰ってきませんでした。捜索しながらも悲しみに暮れた3日目、あきらめかけた頃、警察から電話があり、2キロ離れた民家のお庭で保護され奇跡的に帰ってきたのです‼
    子どもたちにとっては大切な弟分。息子の腕の上で信頼してくつろぐテンちゃんを、手遊びと組み合わせて造形美を表現しました。
     
     
    尾﨑 たまき
    キンちゃんとタロウ
    岩手県田野畑村に住む漁師キンちゃんの愛犬タロウは、東日本大震災で津波に流された。諦めかけた9日目、タロウは油まみれになりながら自力で帰ってきた。昨年、タロウとキンちゃんのことをまとめた写真絵本「漁師犬タロウ」を出版。8月31日〜9月12日までソニーイメージングギャラリーでキンちゃんとタロウの物語の写真展を開催。
     
     
    勝倉 崚太
    BLUE FOREST
    動物の色や形を見ていると心底、不思議な気持ちになる。地球がどのように誕生したのかと同様に答えはわからないが、神様なのか、何者かが作ったのだろう。どの動物も個性的で魅力に溢れている。
     
     

    斎藤 巧一郎
    メイ (保護猫:オス) May

    隣の家の小屋で、野良猫の子が産まれているのは泣き声で気づいていた。
    3日後の夜、嵐がやってきた。心配になって見に行ったら暗闇に一匹だけ。
    とりあえず母猫が迎えにくるまで、雨風を凌ぐだけの箱を用意してみたのだが、翌日もその翌日も母猫は姿を見せなかった。
    やっと見えるようになった目でじっと見つめる子猫にメイと名付けた。
    2020年パンデミック最中、5月初め。
     
     
    大門 美奈
    「飲む前に撮る」ではないが、コロナ禍で仕事もイベントもことごとく延期になり、写真を撮れないフラストレーションを抱えていたわたしは、コロナ禍で日本各地から取り寄せた酒と愛する猫(小花さん)をモデルに写真を撮り始めた。好きなカメラで愛するものを撮るのは写真の基本ではないか、と思う。外へ出れば不穏な空気が立ち込めていたあの数年間、わたしはこれらを写真に収めることによって、ずいぶん救われていたのだろう。これらは今この世界に生きる、わたしなりの愛の表現なのかもしれない。
     
     
    中津原 勇気
    アズマニシキとトサキン
    東錦:卵から我が家で生まれ育った金魚です。金魚として決して立派とは言いませんがたくさんの卵から数匹孵化し生き残った1匹です。まだ普通の餌が食べられない時に青水にしたり、ミジンコを与えたり。大切に育て特に愛着の強い金魚です。

    土佐錦:幼少期に図鑑を見て飼育を憧れていた土佐錦。当時は入手困難、飼育が難しいとされていて諦めていましたが、上京し飼育について改めて勉強し稚魚から飼育を始めました。ドレスをひらひらと靡かせるような尾ビレは実に美しくとても魅力的です。金魚の女王とも言われ、高知県の天然記念物に指定されている品種になります。

     
     
    新田 樹
    このときだけの出会いではあるのですが、今でもふとその表情があたまのなかで蘇ることがあります。不思議だなとは思います。
    マハチカラ ダゲスタン共和国・ロシア 1996
     
     
    ハービー・山口
    チャボが家にやって来た
    中学一年生の時でした。私は音楽家になる夢があってブラスバンド部でフルートを担当していました。しかし、カリエスという病気(牛腸茂雄と同じ病気です)を10年以上抱えていて、体力がない上に音楽の才能にも自信がなく半年で退部してしまいました。
    夢をなくした失望感は思いのほか巨大で、徐々に引きこもりになってしまいました。今振り返ると私の人生で最悪の時期でした。こうしたタイミングで近所の方がニワトリ(正確にはチャボ)を3羽くれたのです。初めて動物を飼う経験でした。このチャボが唯一自分の心を支えてくれる仲間という存在になりました。
    翌年の中学2年生になって写真部に入部し、写真家への道に夢を見出し何とか自分を取り戻せました。つい最近1964年〜と書かれた10数本のネガからこのカットを新たに見つけました。私が14歳、中学生から高校生になった頃の撮影です。
    写真とはタイムトリップ装置です。こうして過去のネガからのプリントを見ると、60年前の私の心が今に蘇ってきて言葉になりません。私の作家名であるハービーは敬愛していたアメリカ人のジャズフルート奏者であるハービー・マンから頂いたものなのですが、過去また現在でもミュージシャンとの出会いが多いのは、音楽と写真の神様の仕業なのでしょうか。
     
     
    半田 菜摘
    私は幼い頃から動物が大好きで、よく捨て猫や犬を拾ってきては母に叱られていた。小学生の時に母は捨て猫を2匹飼わせてくれたが、犬を飼うことは許されなかった。確かに猫とは違い毎日のお散歩が必要でハードルが高い。しかし、ずっと犬と一緒に生活する憧れが脳裏にあった。そして20歳になり看護師1年目の社会人になった時、一人暮らしをしていた私は柴犬をお迎えした。名前は殿(との)。殿はおとなしい性格で吠えたり噛んだりもしない、優しい子だ。仕事から疲れて帰宅したら玄関に殿がいる、それだけで幸せを感じられる存在だ。夜勤明けで殿と一緒に寝るのが人生で最も癒される時間かもしれない。車中泊で撮影に行く時も一緒に連れてまわったし、一緒に登山をしたこともある。そんな殿も今月で16歳と10ヶ月になる。耳も目もほとんど機能していないし、足腰も弱り数メートル歩くのがやっとだ。フラフラしながら歩く一歩一歩がなんとも愛おしいし、呼吸しながら上下するお腹を見ると安心する。一日一日が尊い。ハイシニアになった殿との毎日を大切に過ごしています。
    展示作品はおとなしい性格の殿だからこそ撮れた写真。星空は15秒露光、もう一枚のデカ殿はiPhoneで撮影しました。
     
     
     
    福岡 陽子
    初めての猫、プー
    プーは私が大学生の頃、近くのスーパーに捨てられていたのを母が連れてきた猫だ。我が家に初めてお迎えした子猫なので、大いに甘やかされて育った。好物は茹でて塩抜きした鮭とピスタチオ。家族の中心だった母が亡くなってからは、私たちはプーを真ん中に会話するようになった。
    プーが他界してしばらく経った頃、実家で未現像のフィルムを何本か見つけた。プリントしてみると、長い間放っておいたせいで色味がおかしくなっており、ほとんどの写真は何が写っているのかよくわからない。でもなぜかプーの姿だけ、よく残っていた。
     
     
    フジモリ メグミ
    我が家の五男、勝男(カツオ)と旦那
    彼の本名はカロだが、お調子者でちょっとドジ、だけどみんなに愛される、某テレビアニメのキャラクターのような性格だから「カツオ~!!」と呼ばれていた。お出掛け直前の慌ただしい時間に足にまとわりつくが、ドアをしめるとサッと立ち去る諦めの速さがたまらなく愛おしい。
     
     
    星野 佑佳
    【幸せ】猫の福ちゃん&星野佑佳
    撮影旅でふと立ち寄った無人の神社に、福ちゃんはいた。
    捨て猫を拾うなんてあり得ないと思っていたのに、神社の方に相談して、後日、迎えに行ったのは、もう10年以上前。
    人恋しい福ちゃんは、私が寝ていると添い寝にくるが、抱っこは嫌い。
    頑固だけど、遠慮深い。
    とにかく、私の人生に最高の幸せを与えてくれている。
    最近は加齢の影響もぼちぼちと。
    この幸せな時間がどうぞ少しでも続いてくれますように。
     
     
    ミゾタ ユキ
    ぞうのはな子さん
    幼いころ家族で毎週のように出かけた唯一の場所、井の頭自然文化園。一番のお気に入りは ぞうのはな子さん。大きくなってからは足が遠のいたけれど、カメラを持つようになった頃から再び、今度は一人で会いに行くようになった。日本一のご長寿記録も作ったはな子さんは、高齢になってもゆらゆらダンスをして子供だけではなく大人にもみせてくれる、ずっと優しいぞうさんだった。
    動画 2011年4月 3日 撮影 当時64歳 / 写真 2012年4月30日 撮影 当時65歳
    東京 井の頭自然文化園
     
     
    桃井 一至
    ライフワークで撮影しているヴォーリズ建築を見たくて、しまなみ海道にあるペンションを訪れた。
    満天の星空の下、迎えてくれたのは猫たち。
    着いてこいと言わんばかりの仕草に駐車場から後を追うと、玄関までガイドしてくれた。
    翌朝、またもや玄関で迎えてくれたのは猫。
    撮影の邪魔をするわけでもなく、ふだんと違う客を遠巻きに眺めている。
    ただ一匹だけは、最後の客である私を見送って疲れたのか、陽だまりでうたた寝。
    一期一会の友だちだ。
    撮影協力 : いんのしまペンション 白滝山荘
     
     

    山本 まり子
    ふと目が合う。
    ここは、ダリアの花園。

    ケロ ケロ ケロ
    ケロ ケロ ニコ
    ニコ ニコ ニコ

    笑ってるの?私に。
    会いに来ちゃうよ。また来年も。
    (広島県世羅高原農場にて)
     
     
    渡辺 達生
    ヒツジ
    友達になって15年、猫に遊ばれ、
    ちぎれた耳も治りキッチンに...

    ハリネズミ
    ケアンズばかりでロケしてた頃知り合った可愛いやつ...

    ウオンバット
    目が悪く(視力)、人にも慣れないけど
    なんだか憎めないヤツ、もう10年以上我が家に…

    シロクマ
    ときどき遠くを静かに見てるんだよ...

    ラブラドール
    子供に引きずられても、投げられてもおとなしいやつです…

    スノーウィ
    メガネやボールペンを守ってるんです..妻が作りました!

    ロバ
    我が子が1歳位の時に我が家に..それから42年一歩も
    外に出ていないんです。今日がはじめの一歩!
    我が子はいま43歳です。

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