新田樹写真展「樺太/サハリン」

「李富子さん,ブイコフ(旧内淵)」2014年
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    会 期
    20240909日 -  20241030
    開催時間
    10時00分 - 19時00分
    休み
    日曜日,木曜日
    10月5日(土)
    *ただし、10月13日(日)は開館
    入場料
    無料
    展覧会の撮影
    不可
    作品の販売有無
    展示のみ
    子連れ
    この情報のお問合せ
    03-5371-2694/shadai-gallery@t-kougei.ac.jp
    イベントURL
    情報提供者/投稿者
    開催場所
    東京工芸大学 写大ギャラリー
    住所
    〒164-8678 東京都
    中野区本町2-4-7 東京工芸大学中野キャンパス5号館(芸術情報館)2F
    最寄り駅
    中野坂上
    電話番号
    03-5371-2694

    詳細

    参加クリエイター

    展覧会内容

    新田樹は1996年にはじめてサハリンを訪れて以降、2010年より継続的にこの地に通ってきました。1905年のポーツマス条約締結後、日本の北辺の地となっていた樺太は、1945年のソ連による対日参戦によって異国の地となり、多くの日本人が本土へと帰っていきました。その一方、敗戦に伴い日本国籍を失った人々は、サハリンに留まらざるを得ませんでした。新田がレンズを向けてきたのは、戦後この地に取り残された朝鮮半島出身者(カレイスキー)やその配偶者たちです。

    サハリンで日本語を話す女性たちに出会った新田は、「日本の方ですか?」と、話しかけました。その時の「いいえ、私たちは戦争の前にここへ来た朝鮮人です」という返答は、自身の中に深く沈滞し、長くサハリンに通い詰めるきっかけとなりました。その道程は国家と国家の深い谷間に落ち込んでしまった人々や風景に目を凝らし、そこに響く消え入りそうな声に耳を傾けることでもありました。
     
    新田の写真には、日本と朝鮮、そしてソ連(現ロシア)のあわいで宙づりになりながら、寄る辺なく生きることを余儀なくされた女性たちが写されています。そして、歴史の激流に翻弄されつつも、彼女たちがこの地に足をつけて積み上げてきた時間の層や日本領だった頃の痕跡を簡単には消し去らないサハリン特有の風土が静謐な画面の中に捉えられています。昨年、第31回林忠彦賞と第47回木村伊兵衛賞を受賞し、近年高い評価を受ける新田の作品をぜひご覧ください。
     
    企画構成 小原真史

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    トークイベント 
    「樺太とサハリンのあわいで」
    2024年9月27日(金)18:30〜
    登壇:新田樹×小原真史(東京工芸大学准教授)
    参加費無料、要予約(03-5371-2694/shadai-gallery@t-kougei.ac

    主催・協賛・後援

    主催  東京工芸大学芸術学部

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