開催時間 |
10時00分 - 18時00分
入場は17時30分まで |
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休み |
月曜日
※祝日の場合は翌火曜日 |
入場料 |
有料 一般 900円、団体(20名以上)700円、高校生以下/70歳以上、障害者手帳などをお持ちの方と付き添いの方 1名は無料 ※学生証、年齢のわかる身分証明書が必要です ●1年間有効フリーパス「年間パス」2,000円 ●学生とシニアのための特別割引デー「First Friday」→ 学生証をお持ちの方と 65歳~ 69歳の方は、毎月第一金曜日(8月 2日、9月 6日、10月 4日)100円 |
作品の販売有無 |
展示のみ
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この情報のお問合せ |
水戸芸術館(代表) TEL:029-227-8111
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情報提供者/投稿者 |
住所 |
〒310-0063 茨城県
水戸市五軒町1-6-8 |
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最寄り駅 | 水戸 |
電話番号 | 029-227-8111 |
山下麻衣+小林直人は、映像作品やインスタレーションによって国内外で活躍するアート・ユニットです。
コントロールの効かない不確かな存在としての自然をわからないままに捉え、どうにかして関係性を構築しようとする山下 + 小林の作品では、些細な日常が価値を持ったり、
奇跡的な出来事へと転換したりといった場面に少なからず遭遇します。それは、鑑賞者の視点や価値観をささやかかつダイナミックに揺るがし、ときに世界の見方を変動させ
る力を持っています。それはまた、自然や動物を含めた「他者」、ひいてはこの世界に対するかれらの切実な関心が結実したものとも言えるでしょう。
本展では、山下+小林による多彩な表現と実践を、最初期の作品や国内未発表作を含め網羅的に紹介し、その全貌を紐解きます。また新作として、当センターの場の特性を活かし屋外広場で会期中に巨大な花壇による参加型作品を展開させます。災害やパンデミックを経て人と自然との不安定な関係が可視化され、また世界的な紛争の続く現在において、本展を通して「他者」との関係性を改めて考え、人々がそれぞれに見ている世界への認識を更新し、個々の存在のあり方を問う機会を創出します。
【本展のポイント】
●国内外で活躍するアート・ユニット山下麻衣+小林直人の活動を、最初期から最近作まで網羅的に紹介する大規模個展
本展は、動植物や自然を含めた他者との関わりを通して制作を行うアート・ユニット山下麻衣 +小林直人の、映像インスタレーションを中心とした実践を紹介する、過去最大規模の個展となります。最初期から最近作まで、国内未発表作品を含む山下 + 小林の作品 35 シリーズ、約 120 点を網羅的に出品、その全貌を紐解きます。また、本展にあたり考案・制作される新作《人が花に対して、また花と共に行う営み》は、タワーから眺めた景観を考慮し当館広場を全面的に活用する、当館の建築的要素をこれまでにない視点から捉えた新たな試みです。
●水戸芸術館広場に展開する参加型の新作
本展で発表する新作《人が花に対して、また花と共に行う営み》では、水戸芸術館の広場に巨大な花壇を作ります。大きさは各文字約 13 メートル四方、太さ 1.5 メートル、当館タワーから見下ろすと、芝生の中に「大丈夫」という文字が浮かび上がります。本作において作家は、自由に持ち寄った花を芸術館の花壇に植える、という、一風変わった作品との関わり方を鑑賞者に提案します。
また会期中には、月ごとに大規模な花植え会を開催し、「大」「丈」「夫」を一文字ずつ花苗で彩っていきます。一文字に必要な花苗は約 1,000 株。展覧会を訪れた人々が「花を植える」という体験をきっかけに一鑑賞者の枠を超え、能動的に携わることのできる参加型の作品です。
●「花壇クラブ」の結成と継続的な活動
展覧会会期前の制作準備から、花の配色決め、会期中のイベント運営、花の継続的なお世話など、新作の花壇制作にかかわってくださる方を募り、「花壇クラブ」を結成。作家と共にミーティングを重ね、準備を進めています。
疫病や災害、紛争など様々な問題を抱え、世界の情勢が不安定な中、アーティストの制作活動においても政治への意識が高まっています。「政治」の意味として広辞苑には「他者に対して、また他者と共に行う営み」とあり、これまで他生物や自然と関わり制作してきた山下+小林は「他者」を「花」に読み替え、新作のタイトルとしています。作家は花壇作りを小さな政治と捉え、地域の人々との協働を通し、「大丈夫」を育てていきます。
*活動の様子は展覧会 WEB サイトで紹介しています。
【 新作《人が花に対して、また花と共に行う営み》関連イベント 】
会場:広場
参加費:無料
事前申込み不要。どなたでもご参加頂けます。
オープニング・アーティストトーク
日時:7 月 27 日(土)16:30 ~ 17:00
本展出品作家の山下麻衣+小林直人が、新作について作品の前で
お話しします。
「大」 の花植え会
日時:7 月 27 日(土)、28 日(日)各日 17:00 ~ 18:00
「丈」 の花植え会
日時:8 月 17 日(土)18 日(日)各日 17:00 ~ 18:00
「夫」 の花植え会
日時:9 月 7 日(土)、8 日(日)各日 17:00 ~ 18:00
花苗はご用意しています。シャベルと軍手のご持参推奨。小雨決行、荒天の場合は延期。
上記イベント以外も、本展会期中に花苗をお持ちいただければ花壇に植えることができます。
花の譲渡会
展覧会閉幕に合わせ花壇の花を自由に持ち帰れる譲渡会を行います。
日時:10 月 5 日(土)、10 月 6 日(日)各日 10:00 ~ 14:00
持ち物:花を持ち帰るための容器や袋、シャベル、軍手
■アーティストによるギャラリーツアー
日時:7 月 28 日(日)、8 月 18 日(日)、9 月 8 日(日)各日 14:30 ~ 16:00
会場:現代美術ギャラリー
定員:各回 20 名(要申込/先着順)
※6/25より受付開始
■赤ちゃんと一緒に美術館散歩
日時:9 月 1 日(日)、9 月 4 日(水)各日 10:30 ~ 12:00
会場:現代美術ギャラリー
対象:未就学児とその保護者
定員:各回 5 組(要申込/先着順)
参加費:保護者のみ 1,500 円(2 人目からは一般料金)
※展覧会入場料を含みます。※6/25より受付開始
■ウィークエンド・ギャラリートーク
市民ボランティア CAC ギャラリートーカーと対話しながら展覧会を鑑賞します。(申込不要)
日時:8 月 10 日(土)より毎週土曜日 14:30 ~(40 分程度)
会場:現代美術ギャラリー
主催:公益財団法人水戸市芸術振興財団
助成:一般財団法人自治総合センター、公益信託「エコーいばらき」環境保全基金、いばらきコープ環境基金
協力:RO Labo 株式会社、サントリーホールディングス株式会社、Takuro Someya Contemporary Art、株式会社中川ケミカル、水戸市植物公園
企画:畑井恵(水戸芸術館現代美術センター学芸員)