展覧会内容

「月の見る夢は」
高橋尚吾(glass)　 檀上尚亮(glass ceramics)
西村柊成(textile)　松村　淳(glass)　　　　

2024.6.15 (Sat.) – 6.30(Sun)
13:00-19:00 ＊Last day~17:00

水面にきらめく月明りのように、自然の持つ美しさをガラスを通じて表現する高橋尚吾
ガラスと陶、異なる二つの素材を巧みに融合させ「光を盛る」器を制作し続ける檀上尚亮
儚い月の光に想いを馳せ、緻密に構成された繊細で美しい色彩の世界を生み出す西村柊成
積層ガラスと色鉛筆を用い、静謐で奥ゆかしい作品で私たちを懐かしい情景へ誘う松村淳
「月」をテーマに、涼やかに空間を彩る４名の作家による珠玉の作品をお楽しみください

Shogo Takahashi expresses the beauty of nature through glass, like moonlight shimmering on the surface of water.
Naosuke Danjo, who skillfully fuses two different materials, glass and ceramics, to create vessels that "serve light.
Shusei Nishimura creates a world of delicate and beautiful colors with a precise composition,
recalling the ephemeral light of the moon.J
un Matsumura, using laminated glass and colored pencils, invites us to a nostalgic scene
with his tranquil and profound works.
Please enjoy the gems of works by these four artists, who have coolly decorated the space with the theme of "Moon".

◆高橋尚吾 　Shogo Takahashi◆
◇プロフィール
1996 埼玉県出身
2018 多摩美術大学工芸学科　卒業
2018-23 都内ガラス工房に勤務
2024〜ガラス工房を借りて制作

◇展示歴
2018.11 第58回日本クラフト展　入選
2022.12 伊丹国際クラフト展　入選

◇作家ステートメント
自然が生み出すありのままの姿に、美しさを感じます。色ガラス同士が、熱によって膨張や収縮を重ね、二度とない模様を生み出します。
有機的なガラスの作品を通して、自然そのものの魅力を感じる事ができたらと思い制作しています。

We feel the beauty of nature in its natural state. Colored glass expands and contracts with heat, creating patterns that will never be seen again.
Through my organic glass works, I hope that people can feel the charm of nature itself.

◆Kamakura山陶芸工房／檀上尚亮　Naosuke Danjo◆

◇陶歴
1970 東京都生まれ
1992 文化学院芸術専門学校陶磁科卒業
1993 陶芸家岡田裕に師事
2000 京王百貨店新宿店個展（以降毎年開催）
2004 鎌倉市に築窯
2008 第 46回朝日陶芸展入選
2020 日本橋髙島屋二人展（以降毎年開催）
2023 愛知県立大学非常勤講師
現在　kamakura 山陶芸工房 主宰

◇publicityy
映画「嘘八百」シリーズの全般を通して脚本の陶芸監修と作陶指導
特に「嘘八百」なにわ夢の陣で登場する秀吉由来の幻の茶碗「鳳凰」を制作

◆西村柊成 　Shusei Nishimura◆
◇プロフィール
1997　神奈川県生まれ
2022　東京藝術大学 工芸科 染織専攻卒業
2024　東京藝術大学 大学院美術研究科 工芸専攻 染織研究分野修了　　　　
現在　東京藝術大学 工芸科 染織専攻 教育研究助手、文化学園大学 造形学部 非常勤講師

◇展示歴
2022　東京藝術大学卒業修了作品展　原田賞、NIF・YOUNG TEXTILE2022 (東京ビッグサイト/東京)
2023　第17回藝大アートプラザ大賞　アートプラザ賞
　　　「What’s ART？『アートって何だろう？』を藝大アートプラザ大賞受賞作家と考える」(藝大アートプラザ/東京)
　　　 東京藝術大学　安宅賞
　　　 第58回神奈川県美術展　美術奨学会記念賞
2024　東京藝術大学卒業修了作品展　台東区長奨励賞
　　　台東区長賞・台東区長奨励賞受賞作品2024(上野中央通り地下歩道内展示ブース／東京)
他、グループ展多数
◇作家ステートメント
夜空に浮かぶ月から差す眩い光。
昼間の空に浮かぶ月の朧げな輪郭。
彼方の月に思いを馳せ
その気配を辿る。

The dazzling light from the moon in the night sky.
The vague outline of the moon in the daytime sky.
Thinking of the moon beyond, I trace its presence.

◆松村淳　Matsumura Jun◆
◇プロフィール
千葉県出身
2011　多摩美術大学 美術学部工芸学科ガラスプログラム卒業
2012-2016　白神ガラス工房（青森県深浦町）勤務
2016より　個人制作活動開始
現在新潟県にて制作活動中

◇近年の展覧会
2023.1　「in RED」（SAN-AI-GALLERY・東京/馬喰町）
2023.2　「春の作家展」（カタカナ・東京/自由が丘）
2023.5　「色とガラス展」（カタカナ・東京/自由が丘）
2023.7 　個展「水辺の夢」（SAN-AI-GALLERY・東京/馬喰町）
2023.8　「手のひらの、アオイ月の物語」（アズールロゼギャラリー・東京/自由が丘）
2023.11 二人展「風／景 vol.2」（ギャラリー子の星・東京/代官山）
2023.12 「冬のガラス展」（gallery FBI・東京/銀座）
2024.1　「Be Natural」（SAN-AI-GALLERY・東京/馬喰町）
2024.3 　個展「春の朝」（アートギャラリーピカレスク・東京/参宮橋）
2024.5　「flow-ガラス三人展-」（art space morgenrot・東京/外苑前）

◇作家ステートメント
輪郭を纏う儚く朧げな美しい光、地平に近くどきりとするような赤い色、凛と済ました空気の銀色。
古くから人は心のありようを月に例えて想いを重ね、愛でてきました。
満ち欠けで月日の経つことを実感したり、季節や天気、時間帯でも様々な印象を持つことから、より鮮やかにそのときのことが思い出されるのではないかと思います。
作品を通して、なつかしく大切な記憶をゆっくり辿るような心地よい時間を過ごしていただけたら嬉しいです。

The ephemeral, vague, and beautiful light that cloaks the outline of the moon, the throbbing red color close to the horizon, and the silver color of the dignified air.
Since ancient times, people have loved the moon by comparing the state of their hearts to it.
The waxing and waning of the moon makes us realize the passing of the months, and the seasons, weather, and time of day also give us various impressions of the moon, which makes us recall those moments more vividly.
I would be happy if you could spend a pleasant time slowly retracing your nostalgic and precious memories through my works.