開催時間 |
12時00分 - 19時00分
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休み |
日・月
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この情報のお問合せ |
unseal contemporary
tel 03-5641-6631 |
情報提供者/投稿者 |
住所 |
〒103-0002 東京都
中央区日本橋馬喰町 2-5-17 (1F奥のスペース) |
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最寄り駅 | 馬喰町 |
電話番号 | 03-5641-6631 |
現在アムステルダムのレジデンスプログラムで制作活動を続けている隅本大心の弊廊での初個展を開催いたします。隅本はアーティストランのスペース「Art Trace Gallery」で個展を開催したあと、オランダに渡り、現在まで当地で作家活動を展開している作家です。
隅本は、初期には物語を暗示する「家のある風景」を描いていましたが、やがて身の回りの日常的な対象が自分の内面にイメージとして投影されるものを直裁に表現することに傾きはじめます。直裁とは、内面に投影されたイメージの特性(色、形、線、意味)をできるだけ感傷や情緒を排除して、そのまま表現しようとすることですが、このあたりの事情を隅本は次のように語っています。
「今、キャンバスの仕事で持続的に考えていることは、できるだけシンプルに、かつ深く、ということです。特定 のテーマというのは持っていません。モチーフはその時々で見つけてきたものを描きます。モチーフが持つ意味や 歴史性などよりは、その表層、表面のディティール、色、形に興味があります。シンプルに描くというのは、僕の 場合、何かを省略したり簡略化したりするというのではなくモチーフの色や形に寄り添いながらも、できるだけ すばやく、少ないタッチで描きたいと思っているからです...」
もちろん対象を(人間が)描くという点で、対象そのものをつかむことはおよそ不可能な企てですが、恐らく隅本の狙いは、だったら自分に投影された対象のイメージをできるだけ素直に骨太に表現して、それがどれだけ対象と人間のかかわりを暗示できるかやってみようというところにあるのです。
現今の絵画の流れからみると、隅本の作品はある意味で古典的な具象絵画といえるでしょうが、しかしそのストイックな姿勢から生み出される作品は力強く、絵画のもつ力を改めて感じさせられます。
一時帰国しての初個展となりますが、どうかご期待ください。
Opening Party 5月29日 17:00〜19:00