開催時間 |
11時30分 - 19時00分
最終日は16:30まで |
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作品の販売有無 |
販売有
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この情報のお問合せ |
g-hinoki@axel.ocn.ne.jp
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情報提供者/投稿者 |
住所 |
〒104-0031 東京都
中央区京橋3-9-9 ウインド京橋ビル2F |
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最寄り駅 | 宝町 |
電話番号 | 03-6228-6361 |
割れた丸太とバンセンよるインスタレーション
使用丸太―杉・唐松・足場丸太(檜)・欅
バンセン―4㎜・3.2㎜・2.6㎜
ドローイング・小品、数点
作家のコメント
「径300mm超、長さ2mの丸太に鉈で切り口を入れ、木の楔を打ち込む。次々と。打ち込む手を休めても、ピシ・・ピシ・・・・パーンと木の割れる音、木の命の音。
その昔、少年時代、私は薪割りが得意だった。
父と共に山から切り出した木を鋸で適当な長さに挽き、それを薪割り斧で割り、かまどの燃料となる薪にした。丸太に斧を振り下ろす。パーンと二つになる。白い切り口が顕わになる。枕にした木に二つ割りになった丸太を寄り掛け、足先で固定し又割る。それらの行為は快感でもあり、自分についてきた力の証でもあった。
今まで、木を使った仕事を主に、陶管と大木、杉の貫板、足場丸太による表現など、情動の向くまま、様々に表現を広げて来たが、丸太を割る仕事に行きついたのは、ある意味必然であったかもしれない。
また、バンセンは、足場丸太の仕事を始めた時に、建築業者の人から、結束の方法として教えてもらったものだった。結束を解く時にでるバンセンの残ガイを捨て切れず取っておいたものを造形の材にすることは、以前にも試みたこともある。黒いナマシの鉄線の線の面白さにも惹かれていた。
現在、丸太は、製材所などの巨大なバンドソーで挽き切られ、平板で立派な板や幾何学的な角材に加工され、家具や建材となる。また、バンセンは結束の材として役目を抜け出ることはない。
今回の展覧会のタイトルを―われたがる丸太とあそびたがるバンセン―としたのは、あくまでもニンゲンの都合で挽き切られた丸太と結束に使われるバンセンを、その不条理から解き放ち、新たな意味合いを持たせようと意図したことによる。
ギャラリー檜B・Cの二つの空間に広がる割れた丸太とバンセンによるインスタレーションが、見てくださる方々の意識にどのように働きかけるか楽しみである」