宛超凡 / 帰去来2023

宛超凡 / 帰去来2023
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    会 期
    20240305日 -  20240317
    開催時間
    12時00分 - 19時00分
    休み
    月曜日
    入場料
    無料
    作品の販売有無
    販売有
    この情報のお問合せ
    TOTEM POLE PHOTO GALLERY
    情報提供者/投稿者
    開催場所
    TOTEM POLE PHOTO GALLERY
    住所
    〒160-0004  東京都
    新宿区四谷四丁目22 第二富士川ビル1F
    最寄り駅
    四谷三丁目
    電話番号
    03-3341-9341

    詳細

    参加クリエイター

    展覧会内容

    16歳の時に天津の高校に転校した。その当時は2週間に1回の頻度で実家に帰り、服を洗濯し、食べ物を調達していた。18歳の時に気候も食事も言葉も全く異なる重慶の西南大学に入学した。実家に帰るのは半年に1度になり、久しぶりに会う家族とお酒を飲んで、食卓を囲むのが楽しみになった。22歳の時に留学の為に日本にやって来た。実家に帰るのは1年に2週間ほどになってしまった。その後、コロナ禍の影響で帰省が叶わず、2023年に4年ぶりに実家に戻った。新しい市街地に立った時、その様子は著しく変化していて、私には全く道筋がわからなかった。

    2008年から、故郷の様子が徐々に変わり始めた。高層住宅が多く建てられ、郊外の荒れ地には新しい工業地帯が作られた。しかし、私の故郷に対する印象は、主道路が3本しかなく、5階建ての団地が立ち並ぶ小さな町のままだ。私は故郷の変化のスピードに全くついていけていない。

    期待に満ち溢れ、楽しい気持ちで故郷に戻ったとき、私はただ写真をたくさん撮りたかった。カメラを握って故郷の街を歩くと、ファインダー越しに見た風景は、全く知らない風景というか、ほかの中国北方の小さな町と変わらない風景というか、どこにも帰属感の持てない風景だった。故郷は変わってしまったが、幸いなことにそこに暮らす人々は変わっていない。人と人とのつながりだけが、私とこの街とのつながりとなった。そこで小さな町の風景を撮るのではなく、人を撮ってみようと思った。なぜかというと、私のよく知る身近な人たちだから。

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