平 俊介|茫漠建設現場の夜

平 俊介 / Shunsuke Taira “中央共鳴堂” 2023 年 アクリル、キャンバス 97.0×162.0cm ©Shunsuke Taira

平 俊介 / Shunsuke Taira “中央共鳴堂” 2023 年 アクリル、キャンバス 97.0×162.0cm ©Shunsuke Taira

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会 期
20240224日 -  20240330
開催時間
11時00分 - 19時00分
休み
日曜日,月曜日,祝日
入場料
無料
作品の販売有無
販売有
この情報のお問合せ
Gallery MoMo Projects
情報提供者/投稿者
開催場所
GALLERY MoMo Ryogoku
住所
〒130-0014 東京都
墨田区亀沢1-7-15
最寄り駅
両国
電話番号
03-3621-6813

詳細

参加クリエイター

展覧会内容

 GALLERY MoMo Ryogoku では 2月 24日 (土) から 3月30日 (土) まで平俊介による個展「茫漠建設現場の夜」を開催致します。
 平俊介は 1988 年東京都生まれ。2012 年東京藝術大学美術学部絵画科油画専攻卒業、2014 年同大学院美術研究科油画専攻を修了しました。初期より、現実の建造物や構造物を擬人化の要素を加味しながら、近未来的な雰囲気を持ったものへと作り替え、緻密な描写力でその相貌を描き出してきました。描かれた建造物や構造物は必ずしも未来のユートピアを描いたものではなく、ささやかな希望と、同時に失望感も内在しており、アイロニカルでさえあります。
 産業革命以降人間は凄まじいスピードで機械化を進め、今に至るまでそのスピードが緩むことはありません。平は、その進化し続ける大都会のネオンにつつまれたビル群や、機能性のみを追求した工業地帯に感じた狂気を、独特の擬人化された要素を取り入れながら表現してきました。人の作り出すものの中に、欲求や願望、あるいは時代性を感じとり、架空の建造物や構造物を描くことで、建造物と人々の心理の関係性や、平が感じた都市に対する違和感などをビジュアル化しています。
 2021 年に「労働」をテーマに開催した個展では、現実と幻が入り混じった景色を描き、どこか鬱屈していて、空虚感が漂うものばかりで、現代日本社会の労働環境を体現しているような作品を発表し高く評価されました。
 本展では、そうした鬱屈感や空虚感よりも、不穏感を強くした建設現場を描いた絵画作品を中心に、ドローイング、立体作品を展示する予定です。目的も全貌も分からない建造物の、怪しげな建設現場を描きたいという思いから制作をスタートさせた今回のシリーズは、誰が計画したのか、はたまた計画だけが一人歩きし始めたのか、怪しげな気配を感じる作品となっています。平創り出す独特の世界観を是非ご高覧いただけたら幸いです。

アーティストコメント
様変わりし続ける町の風景に、水面下の何かの存在を想像することが増えてきた。
目や耳から入るニュースや情報に懐疑的になりがちな昨今であるせいか、建設現場や解体現場から漂う、見えない第三者の気配のよ
うなものを強く感じるようになった。
誰かの計画のもと、明確な目的を持って組み上げられているのか、目的すら失って一人歩きした成れの果ての姿なのか。
ぽつりぽつりと作業灯の灯る夜の工事現場に蠢く、無言の意思の気配をひたすらに描きたかった。
2023 年 平 俊介

関連イベント

オープニングレセプション:2月 24日(土) 17:00 - 19:00

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