開催時間 |
10時00分 - 18時00分
入場は17時30分まで |
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休み |
月曜日
※祝日の場合は翌火曜日 |
入場料 |
有料 一般 900 円、団体(20 名以上)700 円、高校生以下/ 70 歳以上、障害者手帳などをお持ちの方と付き添いの方1名は無料 ◎学生とシニアのための特別割引デー「First Friday」 学生証をお持ちの方と 65歳~ 69歳の方は、毎月第一金曜日(3月 1日、4月 5日、5月 3日)100 円 ※学生証、年齢のわかる身分証明書が必要です ◎一年間有効フリーパス → 「年間パス」2,000 円 |
作品の販売有無 |
展示のみ
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この情報のお問合せ |
水戸芸術館(代表) TEL:029-227-8111
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情報提供者/投稿者 |
住所 |
〒310-0063 茨城県
水戸市五軒町1-6-8 |
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最寄り駅 | 水戸 |
電話番号 | 029-227-8111 |
テキスタイルデザイナー須藤玲子と、須藤が率いるテキスタイルデザイン・スタジオ「NUNO」の活動を紹介します。日本の伝統的な染織技術と現代の先端技術を組み合わせ、従来にない素材をテキスタイルに取り入れ、また産業の持続可能性にも目を向けるなど、テキスタイルデザインの分野において、NUNOは世界の第一線を走り続けてきました。本展では、日本各地の職人、工場との協働作業や、素材の可能性を広げるその取り組みについて、普段は見ることのできない布づくりの舞台裏を豊富な資料やマルチメディア・インスタレーションで展観します。NUNOの活動を包括的に伝える展示内容に加え、当館の空間を活かした大型インスタレーションを展開し、見る人の楽しい気持ちや好奇心をくすぐる、テキスタイルのもつ多彩な可能性に注目します。
本展「須藤玲子:NUNOの布づくり」は、2019年に香港のCHAT(Centre for Heritage, Arts and Textile)で企画・開催され、その後ヨーロッパ各地を巡回しました。日本国内では丸亀市猪熊弦一郎現代美術館に次いで、須藤とゆかりのある茨城県の水戸芸術館現代美術ギャラリーへと巡回します。
【みどころ】
1.テキスタイルデザイナー須藤玲子とNUNOの布づくりを包括的に伝える大規模個展
1983年テキスタイルデザイン・スタジオNUNOの設立に参加し、以来約40年間デザインディレクターとして創造性と実用性に富んだテキスタイルを生み出してきた須藤の活動は、その作品が美術館や博物館に収蔵されるなど、国内外で高く評価されています。
本展では、須藤の代表作を通してその創作の姿勢を伝えるとともに、NUNOのテキスタイルを世に送り出してきた日本各地の工場にも焦点を当て、「布づくり」を支える創造的かつ技術的なプロセスを包括的に紹介します。
2.NUNOの布が「出来るまで」 舞台裏を大公開
完成したテキスタイルではなく、デザインの源泉や制作過程からテキスタイルデザインに注目する、画期的な展覧会です。テキスタイルの生産工程や開発プロセスを豊富な資料で詳らかにし、NUNOのテキスタイルデザインの全貌に迫ります。
アイデアの着想源から原材料やドローイング、製作サンプル、職人との試行錯誤や生産の過程まで、普段見ることのできない布づくりの舞台裏を一挙公開。音や映像による演出で工場での生産の様子を再現したインスタレーションでは、「布づくり」のプロセスをハイライトし、臨場感をもって伝えます。
3.展示室を自由に泳ぎ回る「こいのぼり」
大空間を泳ぐ、色とりどりのNUNOオリジナルテキスタイルを用いたインスタレーション「こいのぼり」。同作は、自らの創作を支え、後押ししてきた日本の染織技術の素晴らしさを多くの人に届けるかたちとして須藤によって考案され、これまでに東京の国立新美術館(2018年)、ワシントンD.C.のジョン・F・ケネディ舞台芸術センター(2008年)、フランスのギメ東洋美術館(2014年)など世界各地で人々を魅了してきました。
今展では、磯崎新設計の当館現代美術ギャラリーと広場で、人々に楽しい気持ちや好奇心を喚起する「こいのぼり」を展開します。また、本展に向け、水戸藩に由来する染色技法「水戸黒」の再生に取り組む水戸市内の職人とともに、特別なこいのぼりの制作にも取り組んでいます。
制作協力:大谷屋染工場
■オープニング・トーク
日時:2月17日(土)13:30~15:00(開場13:00)
講師:須藤玲子(出品作家)、高橋瑞木(CHAT館長兼チーフキュレーター)
定員:100名(先着順)
会場:水戸市民会館大会議室
■NUNO・アット・ハート♡ ※要申込
NUNOのテキスタイルを使って、持参したシャツに胸ポケットやワンポイントをつけるワークショップ。日々身に着けるものにお気に入りの布を取り入れてみませんか。
日時:3月9日(土)11:00~/15:00~
会場:現代美術ギャラリー ワークショップ室
定員・対象:各回先着20名、小学生以上(先着順)
■つぎつぎ布ワークショップ ※要申込
出品作家の須藤玲子さんによるワークショップ。作家本人によるギャラリートークの後、NUNOの布を使ってオリジナルのスカーフや風呂敷を作ります。
日時: 4月20日(土)11:00~15:00
会場:現代美術ギャラリー ワークショップ室
講師:須藤玲子
定員・対象:30名、どなたでも(4月1日申込〆切。申込多数の場合は抽選。)
■1/5こいのぼりをつくろう ※要申込
空間に動きをもたらす NUNOの「こいのぼり」。
こどもの日にちなんで、NUNOの布をつかった 1/5ミニチュアこいのぼり(40cm程度)を作ります。
日程:4月28日(日)
会場:現代美術ギャラリー ワークショップ室
定員・対象:10名、小学生以上 (4月1日申込〆切。申込多数の場合は抽選。)
■担当学芸員によるギャラリーツアー
少人数にむけて、本展担当学芸員がツアー形式で展覧会を解説します。
日時:3月17日(日)、4月14日(日) 14:30~(約60分)
会場:現代美術ギャラリー
■ウィークエンド・ギャラリートーク
市民ボランティアCACギャラリートーカーと一緒に対話をしながら展覧会を鑑賞します。それぞれの見方や感じ方を共有し、作品を味わいましょう。
日時:3月2日(土)より毎週土曜日14:30~(約40分) ※但し、予告なく中止となる場合がございます。
会場:現代美術ギャラリー
要申込のプログラムは 2 月 17 日(土)から申込開始。各種プログラムの参加費・申込方法等は当館ウェブサイト等でお知らせいたします。https://www.arttowermito.or.jp/
小学校 2 年生以下の参加は保護者が同伴してください。
その他、会場内で NUNO のテキスタイルを用いた触れるおもちゃの貸し出しやワークシートの配布など、展覧会をいっそう楽しめる工夫をご用意しています。
主催:公益財団法人水戸市芸術振興財団
企画協力:CHAT(Centre for Heritage, Arts and Textile)Hong Kong、Japan House London
後援:株式会社アダストリア
協賛:木内酒造株式会社
協力:サントリーホールディングス株式会社
企画:高橋瑞木(CHAT 館長兼チーフキュレーター)
会場構成:たしろまさふみ
アーティスティック・ディレクション:齋藤精一(パノラマティクス主宰)
企画担当:後藤桜子(水戸芸術館現代美術センター学芸員)
■クリテリオム100 沼田侑香
「クリテリオム」は、若手作家と当館学芸員が共同企画する新作中心の展覧会シリーズです。
今展では、インターネットが日常的に使用されるデジタルネイティブ世代に生まれ、二次元と三次元の領域と日常との関係性を、デジタルとアナログの観点から考察し作品を制作する沼田侑香を紹介します。
沼田は1992年千葉県生まれ、現在は東京と千葉を拠点に活動し、国内外で作品を発表しています。この度の展示では、国内外の移動を伴う自身の経験と、デバイスの普及によってさらに身近となったゲームの世界観から着想を得て、展示室内をホテルの一室に見立てた空間に変容させます。コラージュされたイメージの集積、アイロンビーズを用いた独特の手法により、現実とデジタル世界の乖離や重なりを考えさせるインスタレーションを展開します。
会期:2024年2月17日(土)~5月6日(月・振休)
会場:現代美術ギャラリー第9室
料金:展覧会入場料に含まれます
協賛:有限会社アジアシステムサービス
企画:畑井 恵(水戸芸術館現代美術センター学芸員)
■造形実験室
月替わりでさまざまな素材や技法を使って造形をたのしむ「造形実験室」。
年齢を問わず、どなたでも参加できます。
日時:2月 22 日(木)、23 日(金・祝)
会場:現代美術ギャラリー ワークショップ室
料金:無料 ※予約不要
■高校生ウィーク2024
高校生※1 のための展覧会無料招待企画として 1993 年にはじまった「高校生ウィーク」。展覧会と連動したワークショップや部活動など、さまざまなプログラムが行われる「カフェ」※2 をギャラリー内に設置し、その運営も若い世代が担ってきました。現在は対象を多世代にひらき、多様な人や価値観に出会う機会を提供します。下記プログラムをはじめ、期間中ギャラリーワークショップ室内に出現する「カフェ」で、ワークショップや読書、裁縫などさまざまなプログラムをどなたでも楽しめます。
会場では、手を動かしながら「須藤玲子:NUNO の布づくり」展出品作品の着想源に親しむドロップイン&ワークショップをご用意。詳しくは当館ウェブサイトをご参照ください。
※1:高校生および同年代を含む ※2:飲物の提供の有無については新型コロナウイルス感染症拡大の状況などを鑑みて判断します。
会期:3 月 3 日(日)~ 4 月 7 日(日)
会場:現代美術ギャラリー ワークショップ室
料金:展覧会入場料に含まれます