開催時間 |
12時00分 - 18時30分
初日13:00から 最終日16:00まで |
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入場料 |
無料 |
この情報のお問合せ |
tel 03-5834-2048 Mail info@binosha.jp 大石まで
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イベントURL | |
情報提供者/投稿者 |
住所 |
〒110-0001 東京都
台東区谷中1-3-3 |
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最寄り駅 | 根津 |
電話番号 | 03-5834-2048 |
ギャラリー美の舎では11月28日(火)より加川日向子 個展 - Daphne / Seedless grape - を開催いたします。
皆様のご来廊をお待ちしております。
▍作家より 個展によせて
「ダフネー」と「種無しぶどう」という2つのテーマについて
オウィディウスの『変身物語』では、クピドの矢を受けたアポロンの熱烈な好意から逃げ疲れたダフネーが、父神に頼んで月桂樹の樹へと変身します。クリスティーヌ・ド・ピザンが描いたとされる写本装飾において、頭部だけ樹となった姿でアポロンの目の前を横切るダフネーは、まるで理性や意思表示の権利を剥奪され、肉体という女性性のみを残された屈辱的な姿のようにも見える一方、悠々と歩く様子は誇りと強い意志を感じさせ、厳しい差別の中をサバイブしようとする人々をエンパワメントする存在として捉えることもできます。
「種無しぶどう」は人間によって種ができないよう品種改良されたぶどうです。生殖機能を奪われたぶどうは、ただ人間が食べるためだけに存在しています。子どもを作ることをしない/できない人間を種無しぶどうのようなものとして考えるとき、彼らは何によって生殖機能を失ったのか、また種無しぶどうとして生きることは(社会、国家において)罪なのか、そのように生きるのは何のためなのか、といったさまざまな疑問が浮かびます。
ダフネーや種無しぶどうに喩えられる人々・物事を描くことは、私にとって世界について考えるのと同じことなのです。
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