開催時間 |
12時00分 - 19時00分
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休み |
月曜日
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入場料 |
無料 |
作品の販売有無 |
販売有
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この情報のお問合せ |
TOTEM POLE PHOTO GALLERY
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情報提供者/投稿者 |
住所 |
〒160-0004 東京都
新宿区四谷四丁目22 第二富士川ビル1F |
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最寄り駅 | 四谷三丁目 |
電話番号 | 03-3341-9341 |
私が三里塚闘争に関心を持ったのは、二年前の夏頃からである。
元々断片的に闘争について知っていた私は、三里塚を撮影した写真家の展覧会が開催される事を知った。この地に関心が向いた私は、リサーチを進め、当時の状況について詳しく知るようになった。また、現地を見てみたいという好奇心に駆られ、足繁く通うことになった。
現代の政治問題とも繋がるこの住民運動は、社会に対する異議申し立てをする者にとっては絶好の場所なのだろう。多種多様な人々がこの地を訪れ、そして去った。私も当初それを模索していた。しかし、膨大な歴史を抱えるこの土地は、個人の思想など跳ね返してしまう強力な力があるように感じた。
私は中立を標榜し、闘争が起きた土地の風景を見つめることにした。現在も継続中の運動ではあるが、歴史化した事象として捉え、客観的視点で見てみたいと思ったのだ。小川紳介は、中立は欺瞞であり、農民の立場で撮るべきだと言ったそうだが、私は「加担する映画」の方法論ではなく、理想としての中道を貫きたいと考えた。
過去の大きな物語を、風景を通じて見るとはどういう事か。本気で革命を信じた学生達。空港建設が中止され、新たな開放区、ユートピア建設を夢見た農民達。空港によって国の発展を願った人々。大きな物語が復権しつつある現在、往時のイデオロギー対立の構造を、風景を通じて見る事で、新たなる思想を導き出せないだろうか。