開催時間 |
10時00分 - 17時00分
土日:11時00分 - 17時00分 |
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休み |
月曜日,火曜日
冬季休廊(12月25日~1月5日) |
入場料 |
無料 |
展覧会の撮影 |
可 |
作品の販売有無 |
販売有
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子連れ |
可 |
この情報のお問合せ |
アートフロントギャラリー
03-3476-4869 |
情報提供者/投稿者 |
住所 |
〒150-0033 東京都
渋谷区猿楽町29-18 ヒルサイドテラス A 棟 |
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最寄り駅 | 代官山 |
電話番号 | 03-3476-4869 |
この度、アートフロントギャラリーでは5年ぶりとなる原田郁の個展を開催いたします。自ら創造する3Dの仮想世界を拡張しながらその世界の場面を切り取り、2Dの絵画として表現するという独特なコンセプトを持つ原田郁。歴史的に「窓」に例えられる絵画を原田はPCディスプレイが私達の現代の窓であると捉え直し、2009年頃よりシミュレーションペインターとして活動を始め、注目されてきました。
バーチャルリアリティの世界観が身近に感じられる近年、私たちは彼女の作り出す作品を、仮想と現実の両世界の相互関係をより明快に示す現代の表現方法として捉え、理解を深めてきました。原田はコンセプトを崩すことなく自身の仮想世界を断片的に切り取り続け、時にはやや即物的に絵画という形式で見せる展示構成を繰り返してきました。一方で、その絵画としての窓のなかに見える世界は、その時々の作家の心情やライフステージを内包したナラティブな表現でもありました。改めていま、これまでの原田の作品を一つの集合体として見返したとき、それは彼女自身を示す大きな物語として見えてきます。この5年の間、台湾から始まり、シンガポール、韓国と世界的な舞台で展示を行い大きく成長してきた原田郁。先日の韓国の個展では初めてその世界のとらえ方を第三者の手に任せて共同制作を試みました。そこでは彼女が描く絵画の奥に広がりがあり、その先に幾重にも新たな仮想世界への入り口が用意されているという、彼女の深層心理に触れるような作品に仕上がりました。その結果として彼女は自らの世界の在り方を改めて再確認しました。今回の展示において彼女はタイトルが示すように、窓の中に描かれた彼女の世界を、短い物語のように(あるいは風景画として)、散文的な詩のように(あるいは抽象画として)これまで通りに切り取って見せています。しかしその作品の見え方は大きく変わり、その絵画を窓とし、その窓の向こう側を意識したものとなっています。原田が伝えたい世界をそれぞれの作品という窓を通して覗いてみてください。