開催時間 |
11時00分 - 19時00分
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休み |
月曜日,火曜日
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クリエイター在廊 |
有
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入場料 |
無料 |
展覧会の撮影 |
可 |
作品の販売有無 |
販売有
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この情報のお問合せ |
TEL 03-5726-9985
Mail info@katsuya-susuki-gallery.com |
イベントURL | |
情報提供者/投稿者 |
住所 |
〒152-0022 東京都
東京都目黒区柿の木坂1-32-17 |
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最寄り駅 | 都立大学 |
電話番号 | 0357269985 |
この度KATSUYA SUSUKI GALLERYでは、11月11日(土)より上海出身の画家、蔡云逸による個展「Fall in the realms of Light」を開催いたします。
東京郊外の檜原村にある「蛇の湯」温泉を訪れた時に感じた印象と、彼女の夢の中の世界が交差する、ポエティックな世界を描いた新作の数々を、この機会に是非ご高覧下さい。
[展覧会コンセプト]
寝る時に体が温かく感じる、そして夢をみる、それと似て温泉の湯に包まれる時にも時空が歪むようなビジョンが見えるように感じる。東京郊外の檜原村にある「蛇の湯」温泉に行った時には特に感じた。温泉の外の風景とかつての夢の中の風景が絡み合い、窓の外には夢に出てきたRed Dragon(サタンの象徴)が出現した。サタンは地上に降り立ち、地獄の蛇に姿を変えていた。そして「蛇の湯」には傷ついた大蛇を癒したという神話が残っていた。そのように、絵画のなかで妄想し、交差させた二つの物語が今回の作品を制作するきっかけになった。ミルトンの『失楽園』に書かれた反逆者でありながら脆弱なサタンが、ここで一瞬癒されたのだろうか…
[ステートメント]
見えないもの、不気味なものを魅力として捉え、美術表現において更なる展開を作品制作することで探究している。
絵画の制作では、自分が見た夢を題材に選ぶことで、夢を見て記録したものを第三者の視点から観察するため、絵画の中で二つの視点が混在している。絵画を描くとき、私は自分を観察し、同時に観察されるという、ドッペルゲンガー現象に似た現象を自発的に起きる。このような制作方法を進めるなかで、これまで見えなかった多くのものを発見し、不安や疑問を抱えた気分のなかで、想像力をさらに働かせて、作品の中に新たな物語を創造し、見えないものを探求していくようになった。不気味な感情に魅力を感じるのは、そのような感情が非常にリアリティーのある強い感情だからだ。夢は人が忘れがちなものであり、普段は注意を向けないが見えないもののなかで最も顕著な現象の一つである。
見えるものには限界があるが、見えないものを垣間見ようとすることは、より連続した世界に近づこうとすることであり、エネルギッシュな姿勢だと考える。現代人は科学的な視点に加え、脳と身体の性質によって、既存の世界観で全てのものが見えなくても見えていると思ってしまう。その結果、退屈感、閉塞感に包まれている。不気味なもの、見えないものをきっかけに、新しい方法で世界とつながる機会に気づくことは、人間の知覚の可能性を広げ、再び世界を豊かなものとして知覚することができるようになるのではないかと思っている。
ジークムント・フロイト(1856-1939)のセラピーは、ファンタジーから現実を解放すると同時に、現実の基礎がファンタジーであることを認識することである。 それと似ていて、私の絵は、現実世界とあの世をつなぐ架け橋であり、夢の亡霊を蘇らせる魔法のようなものだ。
21世紀の今、人間の想像力、あるいは人間の妄想がもたらす闇へのパラノイアは、最も真摯な知覚の探求ではないと考えている。
蔡云逸
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