開催時間 |
13時00分 - 19時00分
最終日18時00分まで |
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休み |
月曜日
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入場料 |
無料 |
作品の販売有無 |
販売有
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この情報のお問合せ |
ギャラリー花影抄
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情報提供者/投稿者 |
住所 |
〒113-0031 東京都
文京区根津1-1-14 らーいん根津202 |
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最寄り駅 | 根津 |
電話番号 | 03-3827-1323 |
【作家の言葉】 泉水
江戸時代、その装いで人の身分や職業がわかりました。
装いの区別は職業による必然性や年齢による慣習もありましたが、主に幕府による身分を衣服差で識別しようとするものでした。
幕府はたびたび衣服の規制を交付しましたが、とりわけ町人への規制は細かく厳しかったようです。
しかし江戸文化を支えた町人は華美な総模様が禁止されれば裾模様を、派手な色が禁止されれば「渋いが粋」という価値観を生み出しました。規制の中でも例えば縞模様の縞の線をいろいろに変える事で模様のバリエーションを考え、帯が規制されれば様々な帯結びを編み出し楽しみました。
常に規制をかいくぐる工夫と発見を繰り返し、おしゃれを止めず粋を追求したのでした。
この度の展覧会では幕府による圧力に負けず江戸の粋を作り出した人々に焦点を当て、その粋な装いをいろいろな生き物にまとわせ、お見せしたいと思います。
【ギャラリーより】
泉水は大学でフランス文学を学んだ後、陶芸家として活動をはじめ、その後、陶による現代根付を独学で制作しています。主に生き物をモチーフに、「江戸と現代の文化」をテーマとした陶根付の展覧会を開催してきました。江戸と現代とは、明治を越える中で断絶して途切れてしまったことも未だ合い通じるものも、どちらも数多くあり、今一度見返すことで、現在と未来に向けた気づきも得られるように思います。
根付作品のサイズは概ね数センチです。掌に包み込める小さな造形の中に、根付の伝統でもあるユーモアや親しみ、或いは少しの棘を凝縮して作品としてきました。時に重たいテーマを秘めている作品でも、一見は可愛らしく微笑みを持って受け取ってもらえることが泉水作品の魅力です。
江戸の衣裳をテーマとした、陶根付15点と器7点ほどを展示します。