開催時間 |
13時00分 - 20時00分
土・日・祝 11時00分~19時00分 |
---|---|
休み |
月曜日,火曜日
|
入場料 |
無料 |
この情報のお問合せ |
PURPLE
|
情報提供者/投稿者 |
住所 |
〒604-8261 京都府
京都市中京区式弥町122-1 式阿弥町ビル3階 |
---|---|
最寄り駅 | 烏丸御池 |
電話番号 | - |
彫刻家 小林且典による個展を開催します。
小林は自らの手を掛けて制作をするという軸を据えながら、彫刻、写真、水彩、版画と媒体を越境し表現を行ってきました。このような小林の活動をとりわけ彫刻と写真に注目して美術史家の金井直は以下のように評します。
「表面への途切れぬ思慮によって、彫刻と写真がつながる。確かな手仕事の連鎖が、二つの媒体を一つのつながりのプロセスに変える(小林は鋳造もプリントも自ら手がける)。この相互浸透をさらにきわだたせるのが小林自作のレンズの存在である。磨き上げられた対物レンズもまた彼の彫刻なのだ。
彫刻と写真が幾重にも重なり合って、コンセプチュアルな筋立て抜きに、メチエに支えられた紋中紋的世界が現れる。彫刻と写真の近さを、尽きぬ魅力として示してくれる小林の世界には、本書各章で取り上げた彫刻家たちの仕事のレジュメのような趣きと輝きがあると思う。」
金井直『像をうつす 複製技術時代の彫刻と写真』赤々舎、2022年、p176‒177
この一つ一つの手作業を経た作品は、媒体は異なれど連なる作品世界を提示し、また、それぞれにひそやかながらもそこにある存在を指し示します。
本展では、『静物学』『山の標本』『旅の記録』の3シリーズと共に実際に撮影に使われた自作カメラなどを展開します。小林による彫刻と写真の響応を、そしてそのたたずまいをこの場で感じていただけましたら幸いです。
PURPLE
彫刻と写真について
金井直×小林且典
日時: 9月24日[日]15:00-17:00
場所: PURPLE(30名、要予約)
料金: 1,000円
小林且典さんの個展にあわせてトークイベント「彫刻と写真について」を開催します。
小林さんの活動を長くご覧になられ、昨年赤々舎から『像をうつす 複製技術時代の彫刻と写真』を上梓された金井直さんと小林且典さんによる対談です。
彫刻と写真の関係性、歴史的な観点からより細部に至るまで、お二人のご活動と共にお話いただけるのではないかと思います。
どうぞこの機会にぜひご参加くださいませ。
金井直|Tadashi Kanai
1968年福岡県生まれ。1991年京都大学文学部卒業、1999年同大学にて博士号取得。豊田市美術館学芸員(2000─07年)を経て、2007年より信州大学人文学部准教授。2017年より同教授。専門は新古典主義および近現代彫刻史。
主なキュレーションに「アルテ・ポーヴェラ」(豊田市美術館、2005)、「Vanishing Points」(ニューデリー国立近代美術館 他、2007)、「あいちトリエンナーレ2016」(共同キュレーション、愛知県美術館他、2016)、共著に『彫刻の解剖学』(ありな書房、2010)、『自然の鉛筆』(赤々舎、2016)、共訳に『ART SINCE 1900 図鑑 1900年以後の芸術』(東京書籍 2019)などがある。