塚本暁宣「平らなものと膨らみをもつもの」
会期: 2023-09-02 - 2023-10-14
参加クリエイター:
展覧会詳細
展覧会ジャンル:
アート
展覧会タグ:
オープニングレセプション
平面
開催内容
タグチファインアートでは上記の期間約6週間にわたり塚本暁宣の作品展示をおこないます。
塚本暁宣 (つかもと あき) は1989年埼玉県生まれ。2014年に武蔵野美術大学大学院版画コースを修了。在学中から2016年に渡米するまでカイカイキキで村上隆氏の元で働き、ニューヨークでは松山智一氏のアシスタントを務めながら制作・発表を重ねました。コロナ禍を機に2020年に帰国、現在は東京を拠点に活動しています。
大学院でシルクスクリーンを学んだ塚本は、その技法と密接な関係を持つポップアートに自然と惹かれていました。ニューヨーク滞在中にはグラフィック・カルチャーに親しみ、試行錯誤を繰り返しながら、近代絵画から引用した構図やキュビズム的な手法を用いて、大衆的なアニメやカートゥーンのキャラクターを鮮やかな色彩で描く現在のスタイル「ニューキュビズム」に辿り着きました。
異なる文脈にあるモチーフをサンプリングの手法を通して、ときにシュルレアリスム的に配置することで、塚本は既存の価値観や言葉では定義できない新しい世界を創り出そうとしています。
これまでポップな色調やモチーフばかりが注目され、ストリートアートやデザインの文脈で語られることの多かった塚本ですが、その油彩画に対する強いこだわりや色彩選択と描線の的確さに対する意識、美術史の検証と積極的な関与といった点は、ファインアートの視点からも正当な評価を得ていくに違いありません。
塚本暁宣のタグチファインアートでの初個展をぜひご高覧下さい。
なお、9月2日(土)午後17:00より19:00まで作家を囲み、ささやかなレセプションを行います。皆様のお越しを心からお待ち致しております。