開催時間 |
10時00分 - 18時00分
入場は17時30分まで |
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休み |
月曜日
※ただし9月18日(月・祝)、10月9日(月・祝)は開館、9月19日(火)、10月10日(火)は休館 |
入場料 |
有料 一般 500(400)円、65歳以上 400(300)円、大高生 400(300)円、中小生 300(200)円 ※8月15日(火)正午より日時指定券発売(オンライン・クレジット決済またはd払い) ※( )内は20名以上の団体料金。事前に電話でお問い合わせください。 ※障害者の方は300円。ただし小中高大生の障害者の方は無料。介助者(当該障害者1名につき1名)は無料(予約不要)。 |
作品の販売有無 |
展示のみ
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この情報のお問合せ |
050-5541-8600(ハローダイヤル)
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情報提供者/投稿者 |
住所 |
〒157-0075 東京都
世田谷区砧公園1-2 |
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最寄り駅 | 用賀 |
電話番号 | 03-3415-6011 |
世田谷美術館の収蔵作家から、立体、平面、絵本など多岐にわたる仕事を手がけている土方久功(1900-1977)と柚木沙弥郎(1922- )をとりあげます。
土方久功は、東京美術学校(現・東京藝術大学)彫刻科を卒業後、1929年から42年まで、当時日本の委任統治領であったパラオ諸島や、カロリン諸島中部のサタワル島で過ごしました。現地の人々と生活しながら制作に励む一方、周辺の島々を巡り、生活様式や儀礼、神話などの詳細な調査も熱心に行いました。帰国後は世田谷区の自宅で、ミクロネシアの人物や風景を主題とした木彫レリーフやブロンズ彫刻、水彩画を数多くのこしています。さらには民族誌学的調査の成果をまとめた著書や、詩集、絵本も出版しました。
柚木沙弥郎は東京帝国大学(現・東京大学)文学部美学美術史科で学んだ後、柳宗悦が提唱する「民藝」の思想と、芹沢銈介の型染カレンダーとの出会いを機に染色の道を志すようになりました。以来、鮮やかな色彩と大胆な構図の型染による作品を発表するほか、立体作品、絵本まで精力的な創作活動を展開しています。100歳を迎えてなお活躍を続ける柚木の作家人生においては、海外でメキシコの玩具などを目にした経験が、より自由な表現へ向かう契機となりました。
両者に直接的な接点はないものの、多彩な表現の広がりをみせる土方と柚木。本展では世田谷美術館の収蔵品に作家やご遺族が所蔵する作品と資料を加え、パラオ諸島や周辺の島々での稀有な体験、そして日常の身近なものや出来事に潜む面白さを源泉として生まれた二人の創造の世界をご紹介します。
展覧会の見どころ
1. 土方が残した言葉にも注目
詩集や著書を出版している土方久功が、パラオ諸島やサタワル島での体験について記した言葉も、作品とあわせてご紹介します。
2. 土方による初公開の挿絵原画も!
雑誌『母の友』(福音館書店)の挿絵原画は、本展が初公開となる作品群です。かわいらしい「こぶたくん」が登場するおはなしや、後に絵本にもなったサタワル島の民話「おによりつよいおれまーい」(1971年11月号掲載)の原画などを展示します。
3. 柚木が夢中になってつくった表情豊かな指人形たち
柚木が身近にあった様々な布裂ぬのきれなどを使って夢中になってつくったという指人形《町の人々》。本展では、この人形たちが見ている『トコとグーグーとキキ』のサーカスの場面を背景に人形たちを展示。絵本の世界を体感ください。
4. 柚木沙弥郎のアトリエ空間にようこそ
ものと向き合う時間を大切にする柚木。旅先で目にした民芸品など、気になったものたちは、しまわずに見えるところに並べられ、柚木を触発します。そうした品々の一部を展示し、さらに、長年にわたり柚木沙弥郎と時間をともにし、撮影してきた写真家・木寺紀雄による、アトリエの写真も紹介します。柚木の創作の源泉の一端が感じられるのではないでしょうか。
土方久功(1900-1977)
東京に生まれる。1924年、東京美術学校(現・東京藝術大学)彫刻科を卒業。1927年、日本橋・丸善画廊で個展開催。1929年、日本の委任統治領であったパラオ諸島へわたる。滞在中は作品の制作に励む一方、周辺の島々を巡り、民族誌学的調査も精力的に行う。1931年から38年まではカロリン諸島中部のサタワル島に移り、島の人々とともに暮らした。1942年、帰国。同年、陸軍専任嘱託としてボルネオ調査団の民族班を担当し、北ボルネオへ行く。戦後は世田谷区豪徳寺の自宅でミクロネシアの人物や風景を主題とした木彫レリーフやブロンズ彫刻、水彩画の制作を続け、個展などで発表した。『パラオの神話伝説』(大和書房、1942年)、『流木』(小山書店、1943年)、『文化の果にて』(流星閣、1953年)をはじめ、ミクロネシアでの体験や調査に関する著書、詩集、さらに絵本も出版した。
柚木沙弥郎(1922- )
東京に生まれる。1942年、東京帝国大学(現・東京大学)文学部美学美術史科に入学。翌年の学徒動員を経て終戦後、岡山県倉敷市に復員し大原美術館に就職。柳宗悦の提唱する「民藝」の思想や、芹沢銈介の型染カレンダーに感銘を受け、染色の道を志す。1947年、芹沢銈介に弟子入りし、静岡県由比町の正雪紺屋で染色の技法を学ぶ。1953年より国画会会員。1955年、銀座・たくみ工芸店画廊で初個展開催。女子美術大学で教鞭をとり、1987年には同大学・短期大学学長に就任した。2014年にパリのギメ東洋美術館で開催された「La Danse des formes 柚木沙弥郎のテキスタイル作品展」をはじめ、海外でも作品を発表。100歳になった現在も型染による作品のほかガラス絵や版画、立体作品、絵本など幅広い創作を続けている。近年の主な展覧会に「柚木沙弥郎の染色 もようと色彩」展(2018年、日本民藝館)、「柚木沙弥郎 life・LIFE」展(2021年、PLAY! MUSEUM)、「柚木沙弥郎の100年 創造の軌跡」展(2022年、女子美アートミュージアム)がある。2022年、「2021毎日デザイン賞」(毎日新聞社主催)受賞。
アフタヌーンレクチャー「土方久功と柚木沙弥郎」
担当学芸員が展覧会のみどころを分かりやすく解説します。
日時:9月16日(土)、10月28日(土) いずれも午後2時~午後2時40分
会場:講堂
定員:先着140人
参加費:無料
※当日、午後1時30分より講堂前にて入場整理券を配布
※手話通訳付き
100円ワークショップ「かたちをならべて型染てさげ」
2004年から企画展開催期間中の毎週土曜日に開催してきた名物イベント「100円ワークショップ」。小さいお子様から大人の方まで、どなたでもその場で気軽に参加でき、その時に開催中の展覧会に関連した満足度の高い創作体験ができる人気講座です。今回は好きな形を切り抜いて、型染めのてさげ袋を作ります。
日時:展覧会会期中の毎週土曜日 午後1時~午後3時
会場:地下創作室
定員:一度に10グループ[最大30名]まで
参加費:ひとつ100円
企画・運営:世田谷美術館鑑賞リーダー(美術館ボランティア)
※予約不要、随時受付